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第2回 Amazon EC2 を触ってみよう (小澤昌樹) 2015年10月

はじめに

 前回から始まりました「今からはじめる Amazon Web Services」。前回は、AWSの各種サービスから代表的なものを簡単に紹介しました。今回は、AWSが提供しているサービスの代表格である「EC2」を使って、Webサーバーを構築してみましょう。

Amazon EC2

 まず、Amazon EC2について改めて簡単に説明しましょう。

 Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)は、クラウド上にスケーラブルな仮想サーバー(仮想マシン)を提供するもので、AWSの代表的なサービスです。仮想サーバーは「インスタンス」と呼ばれる単位で起動し、インスタンス用のCPU、メモリ、ストレージなどのハードウェア構成を決定するものを「インスタンスタイプ」と呼んでいます。インスタンスタイプは用途に合わせて選択でき、CPUやメモリの割り当てを柔軟に(スケーラブルに)変更することができます。また、インスタンス用に事前に設定されたテンプレートは「Amazonマシンイメージ(AMI)」と呼ばれ、OSを含む必要なソフトウェアがパッケージ化されて提供されています。AWSが提供するAMIを使うこともできますし、独自のAMIを作って使うこともできます。

 インスタンスへは「キーペア」を使った公開鍵認証でログインします。また、インスタンスの仮想ファイアウォールのルールを定義する「セキュリティグループ」といったセキュリティ機能も用意されています。なお、インスタンスには通常、動的なIPアドレスが割り振られますが、「Elastic IPアドレス」と呼ばれる固定IPアドレスを割り振ることもできます。

 EC2の使用料は実際に使用した分の課金で、最低料金の設定はありません。AWSに新規でアカウントを登録した場合には、無料利用枠を使って使い始めることができます。

 なお、EC2の詳細については、ドキュメントが用意されていますので、一度、読んでみるとよいでしょう。

EC2インスタンスの作成

 それでは、実際にインスタンスを作成してみましょう。

1. AWS管理コンソールにサインインします。アカウントがない場合は、こちらからアカウントを作成することができます。アカウントの作成には、クレジットカードと着信可能な電話(認証に使用します)が必要です。

2. 管理コンソールにサインインしたら、「EC2(クラウド内の仮想サーバー)」を選択します。現在の管理コンソールは日本語化されて使いやすくなっています。

3. 「インスタンスの作成」という青いボタンをクリックします。

fig01

4. 『ステップ 1: Amazon マシンイメージ(AMI)』で、使用するAMIを選択します。今回は「Amazon Linux AMI」を使用します。Amazon Linux AMIは、Amazonが独自に開発しているRed HatベースのLinuxディストリビューションで、EC2に最適化されたAMIです。

5. 『ステップ 2: インスタンスタイプの選択』で、インスタンスタイプを選択します。もっとも小さいインスタンスタイプである「t2.micro」を選択して「確認と作成」をクリックします。なお、「インスタンスの詳細の設定」「ストレージの追加」「インスタンスのタグ付け」「セキュリティグループの設定」は、ここではデフォルトのままとします。

6. 『ステップ 7: インスタンス作成の確認』で「作成」をクリックすると、キーペアの設定を求められます。プルダウンから「新しいキーペアの作成」を選択し、キーペア名を入力してからダウンロードします。キーペアは大事に保管してください。ダウンロードできたら「インスタンスの作成」をクリックします。

fig02

7. 画面下部にある「インスタンスの表示」をクリックすると、EC2ダッシュボードに遷移します。「インスタンスの状態」が「running」、「ステータスのチェック」が「初期化しています」から「2/2 のチェックに合格しました」となればインスタンスの作成は成功です。

fig03

インスタンスへの接続

 インスタンスへはコンソールからssh接続します。Windowsならば、PuTTYを使用すればよいでしょう。

 先ほどダウンロードしたキーペアを適当な場所に置いて、パーミッションを変更します。

mv ./Downloads/aws.pem .
chmod 400 aws.pem

 そして、キーペアを指定してssh接続します。指定するユーザーは「ec2-user」です。

ssh -i aws.pem ec2-user@xx.xx.xx.xx

 コンソールに「Amazon Linux AMI」の表示が出ればログイン成功です。

Apacheのインストール

 ApacheをインストールしてWebサーバーとしてみましょう。

 先に、yumをアップデートをします。

sudo yum update

 アップデートが完了したら、Apache httpdをインストールし、起動します。

sudo yum install httpd
sudo service httpd start

 インスタンスをデフォルト設定で作成してきたので、このままではhttp接続することができません。AWS管理コンソールに戻って、セキュリティグループの設定をおこないます。

 左メニューから「セキュリティグループ」をクリックし、インスタンスが使用しているセキュリティグループを選択し、「インバウンド」タブの「編集」をクリックします。

fig04

 ルールの追加から、タイプに「HTTP」を設定し、保存します。

 ここまで設定できたら、ブラウザで、インスタンスのパブリックDNS(ec2-xx-xx-xx-xx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com)にアクセスしてみましょう。Apacheのデフォルトページが表示されるはずです!

インスタンスの停止

 EC2は使用時間によって課金されるので、必要がなければインスタンスは停止しておきましょう。

 AWS管理コンソールの左メニューから「インスタンス」を選択し、アクションボタンをクリックします。「インスタンスの状態」にある「停止」をクリックするとインスタンスを停止することができます。

fig05

 また、AWS管理コンソールの右上にあるアカウント名のリンクから「請求とコスト管理」というページに遷移できます。課金状況はこまめに確認しましょう。

次回予告

 次回は、クラウドストレージサービスである「Amazon S3」を取り上げ、サービスの内容や動向、EC2との連携などを紹介したいと思います。お楽しみに!

 


 

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