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第3回 プログラミングとカメ (辻真吾) 2017年4月

ファミコンを買う

任天堂と言えば、いまや世界的な企業ですが、現在の栄光の源流はやはり、初代ファミリーコンピュータの存在が大きい気がします。もちろん、このあたりには色々な意見がありそうですが、私が小学生の頃、初代ファミリーコンピュータが空前のブームを巻き起こしていたことは、いまも鮮明に覚えています。私は、東京の足立区出身ですが、当時はまだファミコンがすべての家庭には普及していませんでした。きっと、テレビが出始めたころと同じだったのでは無いかと想像するのですが、学校が終わると、ファミコンを持っている比較的裕福な家にみんなで集まり、スーパーマリオなどのゲームを順番にやったのを覚えています。
私は、頭はそこそこ良かったのですが、あまり運動神経が良くなかったこともあり、ファミコンは本当に下手くそでした。スーパーマリオは、滅茶苦茶トラップが多いので、順番が回ってきても、数秒でマリオが死亡することが多く、「もっとやりたい!」と死ぬほど思ったものです。

私の父は、ファミコンを含め、テレビゲームを買ってくれない人でした。もちろん、お年玉などを集めたお金で買うのもダメ。小学生の私は、あのスーパーマリオを家でプレイ出来たら、どんなに幸せか、夢想する毎日を送っていたものです。ちなみに父の名誉のために言っておくと、彼は私に、当時のファミコンの10倍以上の値段がする三菱電機のMSX2を買い与えてくれました。自分でプログラミングをしないと何も出来ないパソコンは、死ぬほど楽しいファミコンとは全くの別物でした。当時、パソコン雑誌の付録に、ファミコンとは比較にならない程単純なゲームのコードが載っていて、このプログラムを打ち込んで、遊んでいたのを今でも時々思い出します。それはそれで、とても楽しい経験でした。あの時、プログラミングの面白さに気が付かなかったら、今の私はきっと別の仕事をしていたと思います。

あれから30年余り、リオの閉会式で首相がマリオになってしまう世の中になって、遂にスーパーマリオを家でプレイするチャンスが到来しました。そうです、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売です。昨年の秋、Twitterで先行予約の案内を見て、コンマ1秒の迷いもなくAmazonで購入を確定しました。2016年11月10日、我が家にファミコンがやってきました。なんということでしょうか。USB電源で駆動し、HDMI出力から映し出されるマリオは、当時の映像そのままです。私は夢中で、ゲームを始めました。
しばらくやってすぐに気が付いたのですが、そもそもゲームをやらない私が、上手くプレイできる訳がありません。夕食後の時間などを中心に、2週間ほど頑張って見ましたが、私がピーチ姫を救える日と、世界の終わりだと、後者の方が早く来そうなので諦めました。ごめんなさい、ピーチ姫。

ゲームとプログラミング

ビデオゲームは、そもそも何が面白いのでしょうか?最近のゲームは、仮想現実の技術まで取り込んで、非常に高度化しているので、なかなか難しい疑問です。ただ、初心に返ってみると、自分が操作した通りにキャラクターが動くというのは、素直に楽しいと思える要素ではないでしょうか?
少し話は変わりますが、教育用のプログラミング言語に、LOGO(ロゴ)という言語があります。LOGOは、画面に表示されたカメを操作して動かすことで、軌跡を描き、プログラミングの基本を学ぶことができます。私も、小学生のころLOGOのコードを書いた記憶がありますが、コードを実行するとカメが動く姿は、実行結果を視覚的に捉えることができるだけでなく、単純に楽しいという意味でプログラミングの学習には持ってこいだと思います。

Pythonとカメ

実はPythonには、このLOGOと同じ機能が、標準のモジュールに組み込まれています。turtleモジュールがそれで、まさにカメの名前が付いています。
プログラミングは、完成したアプリケーションの動きを想像しながら、コードを組み上げていく作業です。ただ、これは結構難しいので、ある程度訓練が必要だと思います。
最初のうちは、実行したコードの結果を視覚的に確認できることが、この訓練の良い助けになると思います。拙著「Pythonスタートブック」の中でも、このturtleモジュールを使ったプログラミングの初歩について解説しています。本を買っていただけると嬉しいですが、そこまでしなくても、Pythonがインストールされている環境なら、すぐに実行できます。Macならターミナル、Windowsならコマンドプロンプトから、「python」と入力してPythonインタラクティブシェルを起動します。以下のコードを順に入力すると、カメがちょこちょこ動いて画を描いてくれます。

import turtle
kame = turtle.Turtle(shape='turtle')
kame.shapesize(3)
kame.circle(100)
kame.left(180)
kame.circle(180)

もっと詳しい使い方は、Pythonのドキュメント(和訳)を参照するか、Webで検索するか、拙著をご購入ください。
これからプログラミングをやって見たい方や、お子様にプログラミングの初歩を教えたい方などには最適です。気軽にプログラミングに入門できるPythonのturtleモジュール、是非使って見てください。

カメが描いた画

 


 

筆者書籍紹介

いちばんやさしいパイソンの本
Python スタートブック
  ――Pythonの基本をしっかりマスター

まったくのゼロからでも大丈夫

辻信吾 著
B5変形判/320ページ
定価(本体2,480円+税)
ISBN 978-4-7741-4229-6
詳しくはこちら(出版社WEBサイト)
Pythonスタートブック

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