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第13回 RPAについて2021年のビジネスリーダーが知っておくべき6つのこと (野田貴子) 2021年8月

こんにちは。野田貴子です。UiPath社関連のコラムを意訳してご紹介します。興味がある方はご覧ください。

このコラムを掲載いただいているCTC教育サービスではUiPath研修を行っています。興味がある方は以下のページもご覧ください。 https://www.school.ctc-g.co.jp/rpa/


人々を平凡な反復作業から解放し、実際に注意を払わなければならない問題の方に取り組めるようになるところが気に入っています。
Ashwin A.K., RPA Developer, Speridian

こちらのAshwin氏のコメントは、1,000人以上のRPA開発者を対象とした2回目の年次調査「State of the RPA Developer 2021」に寄せられた、ロボットによる業務自動化(RPA)に関する数多くの肯定的な意見の一つに過ぎません。

このポジティブな意見は驚くべきことではありません。RPAは今もなお高い成長率を示しています。ガートナー社は、2021年の世界のRPAソフトウェアの売上高は、2020年から19.5%増加して18億9000万ドルに達すると予測しています

また、パンデミックの発生により、RPAの需要と重要性の両方が高まっているという報告も多くあります。Monica Spigner氏はInformation Ageで次のように述べています。

お客様からのクレームや問い合わせが殺到する中、ビジネスリーダーは、点在する従業員の管理という課題に直面しつつ、変革の重要性に注目しています。世界的なパンデミックの影響で新たな手続きコードが作成されたこともあり、新しいタイプの請求書を自動で処理するためにRPAが採用されました。リソースが限界に達しているため、運用能力を高める必要性が高まっており、RPAの利用はコロナ以降も続くと思われます。

RPA開発者も非常に楽観的で満足しているようです。今年の調査によると、88%が現在の仕事が次のキャリアに良い影響を与えると考えており、昨年の83%から増加しています。また、圧倒的多数(97%)の人が自分のキャリアに満足しています。仕事への満足度は昨年と同様ですが、今年は63%のRPA開発者が「非常に満足している」と回答しており、昨年の51%から増加しています。

RPAはエキサイティングな可能性を秘めていますが、デジタルトランスフォーメーションをサポートするためにRPA人材を雇用し、維持しようとしているみなさんのようなビジネスリーダーにとっては、必ずしも容易な道ではありません。

そこで、2021年に実施したRPA開発者を対象とした本調査に基づく最大のトレンドをご紹介し、この需要の高いスキルセットを採用・維持するための準備を整える手助けをしたいと思います。

1. 多くの企業はまだRPAを始めたばかりである

もしみなさんの組織がRPAを始めたばかりであったり、これから始めようと考えていたりしても大丈夫です。他の企業も同様で、みなさんが遅れているわけではありません。

RPAは多くの組織にとってまだ目新しいものです。調査対象となった開発者のうち約42%は、RPAを導入してから2年以内の組織に勤務しています。また、RPAを5年以上前から導入している組織で働く開発者は15%に過ぎません。

RPAを新たに導入した組織の統計

自動化は以前から重要視されていましたが、前述の通り、コロナの影響で重要性がさらに増しています。また、自動化を行う理由も変化しています。Bain & Company社の調査では、パンデミック前やパンデミック中に企業が自動化を利用してきた理由を紹介しています。

もはや、コスト削減が主な目的ではなくなりました。企業はビジネスの回復力を強化し、リスクを低減し、有用なビジネスの洞察をより簡単に生み出すために、自動化を導入する傾向にあります。

ビジネスリーダーにとってのポイント

RPAの導入を検討している企業は今がチャンスです。十分な人材と専門知識があり、技術的にも差別化が図られているためです。RPAの導入を検討されている方は、効果的に導入を開始するためのアイデアをぜひご確認ください。

2. RPAは成長過程であり、開発者は新たなチャンスを求めている

ガートナー社などがRPAの大幅な成長を予測しているだけでなく、RPA開発者もそれを肌で感じています。回答者の92%が、RPA業界は今後5年間で高い成長が見込めると考えており、77%が今後1年間でRPA開発者の雇用を増やすと予想しています(昨年の70%から増加)。

業界の成長は仕事のチャンスです。RPA開発者はこのことをよく理解しており、自分たちに需要があることを知っています。

最新のRPA開発者レポートグラフ-uipath

RPA開発者は全体的に自分の仕事に満足していますが、36%は積極的に新しい仕事を探しており、さらに44%は積極的に探してはいないが新しいチャンスにはオープンな状態になっています。言い換えれば、「より良いチャンスに興味がない」人は20%に過ぎないということです。

ビジネスリーダーにとってのポイント

優秀な人材を確保したいのであれば、RPA開発者が何に満足し、何に不満を感じているのかを理解する必要があります。詳しくは、このまま読み進めてください。

3. RPA開発者は給与アップとキャリアアップを望んでいる

今年は新たに、転職に前向きな開発者がなぜそう感じているのか、その理由を探ってみました。その結果、3つの理由が上位を占めました。

  • キャリアアップのチャンス(78%)
  • 給与アップ・報酬アップ(78%)
  • 新しいスキルを身につけるチャンス(76%)

また、RPA開発者にとって何が重要で、それぞれにおいてどの程度満足しているのか、という別の観点からも仕事の満足度を調べました。これらのギャップを見ることで、企業は開発者の求職状況に関わらず、どこを調整すべきかを理解することができます。

RPA開発者にとって重要な要素と仕事の満足度

最も大きな満足度のギャップは給与にあります。80%の人が給与は非常に重要であると回答しているにもかかわらず、非常に満足していると回答しているのはたったの27%になっています。

給与は重要ですが、開発者の幸福度に影響を与える要因はそれだけではありません。また、開発者は、新しい技術を習得することにも興味を持っていることが分かります。

ビジネスリーダーにとってのポイント

RPA開発者を確保・雇用しようとしている企業は、このデータを念頭に必要な調整を行ってください。RPA開発者の価値観を高めるために企業ができることは、給与以外にもたくさんあります。

例えば、「なぜRPAが良いキャリア選択なのか」という質問に対して、理想的な体験とはどのようなものなのかを考えてみましょう。

ビジネスプロセスを自動化することは素晴らしいことです。私は組織の中で多くの人と出会います。様々なプロセスを構築することで、様々な課題に直面します。毎日が違っていて、ユニークです。似たようなソリューションもありますが、同じことの繰り返しではありません。私は常に新しいソリューションを開発し、学んでいます。
Adrian Starukiewicz, RPA Developer, Warta S.A.

4. RPA開発者は自宅で仕事をしており、今後もそうしたいと考えている

他の多くのプロフェッショナルと同様に、RPA開発者もパンデミックをきっかけに働き方を変えました。86%の人がパンデミックをきっかけに在宅勤務を開始し、73%の人が現在も継続していると回答しています。

この変化は多くの人にとって歓迎すべきことであり、90%の人が今後も自宅で仕事をするか、自宅とオフィスを併用して仕事をしたいと回答しています。

しかし、在宅勤務には課題がないわけではありません。開発者は、インターネットから離れられないこと、共同作業ができないこと、気が散ってしまうことが最も大きな問題であると報告しています。

WFH

これは、Bufferが毎年発表している「リモートワークの現状」レポートで明らかになったことと同じです。リモートワーカーが直面している最大の問題は、ネットから離れにくいことと、共同作業やコミュニケーションの難しさです。

ビジネスリーダーにとってのポイント

在宅勤務は、少なくとも何らかの形で定着すると考えられます。未対策であるならば、開発者チームとのコミニュケーションや共同作業の方法を変えて、彼らがつながりを感じられるようにしましょう。

さらに、RPAによる業務自動化についても検討してみましょう。例えば、会議の議事録を電話の後に送信したり、毎日のタスクリストを自分に送信したり、ランチの注文を合理化したりすることで、在宅勤務時のチーム運営を改善することができるでしょう。

その他のアイデアはこちら:企業の自動化はどのようにリモートチームの管理を変えるのか

5. より簡単なRPAが、様々なバックグラウンドを持つ開発者の間で関心を集めている

RPAはまだ新しい分野ですが、経験の浅い開発者だけでなく、経験豊富な開発者からも関心が寄せられています。RPA開発者のうち、初めての仕事だと答えた人は3分の1で、3分の2は他の仕事から移ってきた人々です。

RPA開発者はこの分野では新規参入者ですが、労働力としては新規参入者ではありません。RPA開発者の53%は5年以上、30%は11年以上の実務経験があります。

RPA開発者は、エンジニアリングやコンピュータサイエンスの学位を持っている人が最も多い一方で、14%が経営学や財務・会計の学位を持っています。比較して、Stack Overflowが毎年行っている「2020年開発者調査」の回答者のうち、ビジネス分野の出身者はわずか3%になっています。

教育

他のソフトウェア開発分野と比較すると、RPAは女性の割合が高くなっています。今年の調査では、回答者の20%が女性です。これは、Stack Overflowがソフトウェア開発者全体で報告している数値よりも大幅に高い数値でもあります。また、Stack Overflowでは、ソフトウェア開発者全体の92%が男性で、8%が女性となっています。

また、RPA開発者に「RPAは他のソフトウェア開発分野よりも多様性に富んでいると思うか」という質問をしたところ、59%が「そう思う」と回答しました。

RPAは新しい産業であるにもかかわらず、この分野には新規参入者と経験豊富なプロの両方が集まっています。

RPAは間違いなく万人向けです。ノーコード/ローコードでも良いし、好きな言語を使って深く掘り下げることもできます。
Satish Reddy Patlolla, RPA Developer, Infrastructure Engineer and Administrator, Watts Water Technologies

ビジネスリーダーにとってのポイント

RPA開発者は多様性に富んだグループであり、予想外の分野で開発者候補を見つけることができます。RPA開発者が今の仕事に就いたきっかけは、社内異動(22%)が最も多いという結果になりました。既存の従業員の中からどのようにして潜在的な候補者を見つけることができるかを考えてみましょう。

6. RPAは参入しやすい分野である

RPAへの参入方法にかかわらず、回答者は自分の役割に移行するのは簡単だったと答えています。

その理由の一つは、学習方法が豊富なことです。下の図は、RPA開発者がどのような教育を利用しているか、また、どのような点が価値があると考えているかを示しています。RPA開発者は、平均して4つの学習方法を利用しており、これらの学習方法を利用したことがないと答えた人はわずか1%でした。

RPA開発者の学習方法

オンラインコースが最も多く、オンラインコースを利用している人の77%は価値があると考えています。

また、昨年に比べ、今年はビデオチュートリアルを利用している開発者の割合が高くなっています。開発者の方に最も尊敬するRPA専門家の名前を教えていただきました。その中には、YouTubeチャンネルを開設してコミュニティに情報を提供している方が多く含まれています。

ビジネスリーダーにとってのポイント

開発者が教育を受けることを奨励し、経済的に支援しましょう。多くの人に人気のある道は、資格を取得する道です。調査対象となった開発者の55%が、今後1ヶ月以内に新しいUiPath Advanced RPA Developer Certificationを取得したいと答えています。リーダーであるみなさんは、試験の準備をサポートし試験の費用を支払うことで、開発者のキャリアの成長を支援し彼らの専門性を高めることができます。

私たちはこう予測します。RPAは来年も多くの組織で重要性を増し、プロジェクトに適した開発者を見つけることがますます重要になってくるでしょう。開発者についてできるだけ多くのことを学び、優秀な人材を雇用して維持するための計画を立ててみてはいかがでしょうか。

「State of the RPA Developer 2021」の全てのレポートはこちらからPDFをダウンロードできます。

編集者注:このブログ記事で表現されている見解は著者に帰属し、必ずしもUiPathを代表するものではありません。

※コラムの引用元 「6 Things Business Leaders Need to Know About RPA in 2021 」 https://www.uipath.com/blog/rpa/rpa-insights-business-leaders-need-to-know

 


 

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