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コラム

今からはじめる Amazon Web Services

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第1回 Amazon Web Services をはじめよう (小澤昌樹) 2015年9月

はじめに

 みなさんはじめまして。塩尻オープンソースラボの小澤と申します。今回より「今からはじめる Amazon Web Services」と題して、このコラムを担当させていただくことになりました。よろしくお願いします。

急拡大するクラウドサービス

 近年、企業がビジネスを展開していく上でクラウドサービスを活用することは一般的となりました。Webサービスをビジネスの主柱としているようなスタートアップ企業ばかりでなく、あらゆる業界において積極的な活用が見られます。それにともない、エンジニアがクラウドサービスを駆使した開発をおこなう機会は急速に増えていますし、今後も増え続けることは間違いないでしょう。このコラムでは、数あるクラウドサービスの中で最も利用されている「Amazon Web Services(AWS)」に注目し、AWSが提供しているさまざまなサービスの機能や特徴を紹介しながら、導入方法や使用方法、活用事例、最新動向を取り上げていきます。AWSを使いこなせるように一緒に学んでいきましょう。

Amazon Web Services

 さて、AWSは2006年にITインフラストラクチャサービスとして提供が始まりました。それ以来、低コスト、柔軟、オープン、安全というメリットを背景に、導入数は拡大し続けています。2015年6月に開催されたAWS Summit Tokyo 2015には2日間で延べ10,000名を超える来場者があり、そのことからもAWSの注目度や勢いを窺い知ることができます。そのAWS Summit Tokyo 2015の基調講演に登壇したアマゾンデータサービスジャパンの長崎社長は、「クラウドはニューノーマル(新常識)となった。重力には逆らえない。クラウドへの流れはもう止められない」と述べています。

AWSのサービス

 2015年8月現在、AWSが提供しているサービスは40種類以上あります。多様なITサービスの構築を実現するため、ストレージ、データベース、分析ツール、アプリケーション、デプロイサービスなど幅広い領域をカバーしています。 ここでは、AWSの各種サービスのうち、代表的なサービスを簡単に紹介しましょう。

Amazon EC2

 AWSの代表的なサービスです。クラウド上にスケーラブルな仮想サーバー(インスタンス)を提供します。CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークを柔軟に選択でき、必要な仮想サーバーを素早く調達できます。

Amazon S3

 オンラインストレージのサービスです。データのバックアップや大規模データの格納に利用されます。単独で使用することもできますが、EC2と組み合わせて使用することが多いです。

Elastic Load Balancing(ELB)

 仮想的な負荷分散装置(ロードバランサー)を提供するサービスです。複数のEC2インスタンスに対するリクエストを自動的に分散させることができます。

Amazon RDS

 クラウド上でリレーショナルデータベースを利用することができるサービスです。MySQL、Oracle、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、昨年発表されたMySQL互換のAmazon Auroraが使用できます。

Amazon DynamoDB

 Amazonが独自開発した完全マネージド型のNoSQLデータベースサービスです。メタデータを管理する用途に向いています。

Amazon Kinesis

 大規模なストリーミングデータをリアルタイムで処理する完全マネージド型のサービスです。ログやイベントデータの収集、ソーシャルメディアのフィードデータ分析などに使用できます。

Amazon Machine Learning(ML)

 機械学習テクノロジーを簡単に使えるようになるサービスです。機械学習モデルを容易に作成することができ、数秒でスケーラブルな予測を生成することができます。需要予測やマーケティングなどに役立てることができます。

Amazon Lambda

 イベントドリブンなアプリケーションを実行できるプラットフォームサービスです。何らかのイベントをトリガーに処理を実行することができます。

Amazon Cognito

 ユーザーデータの同期およびIDサービスです。エンドユーザーに一意の識別子を割り当て、複数のデバイス間でもユーザーのアプリケーションデータを安全に管理および同期することができます。デバイスがオフラインでもユーザーデータを保存できるといった特徴があります。

 特に、KinesisやAmazon MLなどビッグデータ関連のサービスを拡充しているのは興味深いところです。また、LambdaやCognitoはモバイルアプリからの利用が見込まれ、最近のトレンドに反応したサービスとも言えるでしょう。
ここで紹介したのは一部ですが、他にも便利なサービスがあります。サービスの概要は、AWSの製品ページを参照してみてください。

次回予告

 次回は、AWS活用の代表格であるWebサーバーの構築方法を紹介します。Amazon EC2、Amazon S3などを使ってみましょう。

 


 

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