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第36回 多業務な人依存のデスクトップ仮想化運用からの脱却 (提供:デスクトップ仮想化ニュース) 2015年7月

 数多くの運用実績を誇る伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)およびCTCグループにおいてシステム運用・サポートを行うCTCシステムマネジメント株式会社(以下、CTCS)にご協力をいただき、デスクトップ仮想化の運用設計の必要性を明確化するとともに、数多くの運用を手がけている経験から導き出されたデスクトップ仮想化の運用設計や運用業務の簡素化を図るためのテンプレート、アウトプットイメージをご紹介します。

デスクトップ仮想化の運用が難しい理由

 多くのデスクトップ仮想化が企業に浸透するにつれて、導入後の運用に課題を抱えている企業も散見されるようになりました。
デスクトップ仮想化導入以前は、企業や組織はPCなどを従業員に支給しており、その個々のPCのパッチ適用などのメンテナンスは、なかば従業員に任せていたと言っても過言ではありませんでした。しかし、デスクトップ仮想化のメリットの一つであるデスクトップ環境の集中管理による運用コストの低減は、従業員視点では大きな効果を発揮するものの、裏を返すとそれらデバイス環境全般の管理は情報システム部門が責任をもつことでもあります。また、昨今ではPCのみならず、モバイルデバイスの台頭により情報システム部門の運用負担は計り知れないものになってきています。このデスクトップ仮想化の運用状況をCTCS営業・マーケティング本部 営業開発部 部長代行 松森 巧 氏(松森 氏)は以下のように語ります。

 「私どもにお声がけいただく多くのお客様はデスクトップ仮想化の運用に少なからず課題を抱えているように見受けられます。デスクトップ仮想化の浸透が急速に進むにつれて、このような企業様が増えている傾向にあります。このようなお客様の課題を紐解くと"新技術のキャッチアップ"、"経験不足"、"属人化"に集約されます。多くの情報システム部門は、普段から忙しいものです。本業に集中したい中で、新たにデスクトップ仮想化環境を管理する必要があるため多業務に陥り、運用がスムーズに遂行されないケースが相次ぐのです。デスクトップ仮想化の運用を成功に導くためにはデスクトップ仮想化環境に移行する際に運用業務の変更をしっかりと定義し、既存運用チームの役割分担を明確化することが最も重要です。それに加えて各チームや関係者との連携を定義しておくことも忘れてはいけません」

ユーザーの数だけシステムがある、それがデスクトップ仮想化

 また、CTCS テクニカルソリューション部 テクニカルソリューション第3課 課長 森元 知行 氏は、デスクトップ仮想化の運用は特有の難しさがあると付け加えます。

 「デスクトップ仮想化のシステムは、非常に複雑になりがちです。ユーザーが快適に利用するためには、運用サイドとしてサーバーやネットワークだけでなく、仮想化基盤、個々のアプリケーション、デバイスなど複雑に絡み合う多くの知識が必要になります。それらが、運用のハードルを高くしているのです。また、今までのサーバー集約型のシステムのような管理とは考えないほうが良いと思います。ユーザーの数だけシステムがあるという感覚でいないと、一人一人のユーザーは満足してくれません。それらがデスクトップ仮想化の運用を難しくしている要因の一つなのです」

 今まで従業員に配布して管理していたデスクトップ環境を中央集中管理に移行するため、その運用方法は大きく変わります。つまり、それらを快適に運用するためには、管理体制を明確化して今までデスクトップ環境を運用していた担当者の役割を見直すことが重要になります。そして、複雑化するIT構成要素に対応する高いレベルのスキルを持った人材が連携し合いながら日々の運用をサポートすることが欠かせないということなのです。

CTCおよびCTCSの経験と実績

 CTCおよびCTCSでは、お客様のデスクトップ仮想化運用をサポートするために、2000年代初頭から準備をしてきました。まだ、デスクトップ仮想化という言葉さえ浸透していなかった時代から準備をしてきた同社は、現在は、運用のベストプラクティスをお届けできる状態ですが、その道のりは決して容易なものではなかったとCTCS 営業・マーケティング本部 営業開発部 紫藤 泰至 氏(以下、紫藤氏)は言います。

 「2000年代初頭から6,000台規模の自社シンクライアントの運用実績はもとより、数多くの企業に向けたデスクトップ仮想化の運用をサポートしてきました。当初は、市場ニーズに応えるためにお客様ごとに個別に運用設計・導入支援を行っていた実情があります。そのような中で培ってきた知見や実績をもとに本当にお客様に満足いただくための運用プロセスを常に考えてきました。今では、そのデスクトップ仮想化における運用方法論は確立され、アウトプットの定型化やテンプレート化を実現することで"抜け・漏れなく"かつスピーディーな運用を行うことが可能になりました。そして、CTCおよびCTCSではそれらをサービスとして提供しています」

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運用の設計から代行まであらゆるニーズに対応

 CTCおよびCTCSでは、お客様のニーズに合わせて大きくは「運用設計サービス」「運用代行サービス」「テクニカル運用サポート」の3つのデスクトップ仮想化運用サービスを提供しています。

 「運用設計サービス」は、運用タスクや体制の維持に必要なルールおよび管理手法などを明確に定め、お客様に成り代わり「運用業務一覧表」や「運用設計書」、「業務フロー」などを作成しお客様のデスクトップ仮想化に関する運用の設計を行うサービスです。必要に応じて、体制づくりの支援もします。今までと大きく変わるデスクトップ管理を明確にまとめてくれるため、デスクトップ仮想化の導入を検討している企業や組織は併せて検討すると良いでしょう。

 そして、「運用代行サービス」は定めた運用設計に基づきパッチの適用や設定変更など多岐にわたる定常業務を支援するサービスです。このサービスは常駐型やリモート型などお客様ニーズに合わせて提供可能です。自社の運用人材の不足やスキルを補うサービスとしてプロフェッショナルが代行するため安定したデスクトップ仮想化運用を代行させることが可能です。

 企業は、これらのサービスを活用することで設計から運用までをトータルに委託可能なため大いに有効なサービスになり得るでしょう。

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いざという時に頼れる存在

 また、特筆すべきは「テクニカル運用サポート」です。このサービスは、自社で運用しているけれども、いざという時に不安であったり、高度なサポートを求める企業に最適であると紫藤氏は言います。

 「テクニカル運用サポートは、運用管理者の問い合わせにプロフェッショナルが対応する相談窓口です。多くの技術が絡み合うデスクトップ仮想化システムでは、問題発生時の切り分け作業だけでも一苦労です。管理者は、すぐにでも問題を解決したいのですが実際にはベンダーのサポートに問い合わせても、その問い合わせ内容がサポート範囲内でないと受け付けてくれません。このようなことで情報システム部門が多くの時間を使ってしまうケースが多々あります。当サービスでは、障害や不調が発生した場合にご相談いただければVDIの問題か否かに関わらず、障害時の切り分けへの適切なアドバイス、デスクトップ仮想化システムに関するお困りごとへの相談を親身に対応させていただきます。場合によってはお客様に代わりベンダーサポートへの技術的な問い合わせを代行することも可能です」

 企業はこれらCTCおよびCTCSが提供するきめ細かな3つの運用サービスを組み合わせることで、安定したデスクトップ仮想化システムの運用を実現することができるのです。

すべては情報システム部門の本業回帰のために

 最後に、松森氏は次のように締めくくりました。

 「CTCおよびCTCSが、提供する運用サービスを利用することで情報システム部門の本業回帰が見込めるようになります。つまり、運用のコストを大幅に削減するだけでなく、デスクトップ仮想化という難易度の高い運用を安定させることができます。その結果、企業や組織の情報システム部門はシステム企画や提案、改善立案といった本来集中すべき業務に多くの時間を割くことが可能になるでしょう。私たちが提供するサービスは、すべてが情報システム部門の本業回帰のためにあるのです」

 


 

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