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第11回 Windowsとトレーニングと女子部 (小塚大介) 2013年12月

 今回は普段とは話題を変えてトレーニングについて書きたいと思います。
 最近はさまざまなIT企業の方々をコミュニケーションさせていただくのですが、その中でインフラエンジニアの育成の方法についてよく質問をお受けます。多くの企業ではエンジニアの効率的な育成の方法を模索しているようです。

 私(小塚)が社会人になってからの数年間はインフラエンジニアではなくプログラマーとして、ERP関連のWEBアプリケーションを開発していました。ある時からプログラムを書く仕事のほかにパフォーマンスチューニングの仕事が多くなりWindows ServerやSQL Server、javaなどのチューニング方法について勉強しました。考えてみれば、現在の自分のインフラエンジニアとしての基礎はその頃に学んだと思います。当時はインターネットで検索して、技術書を買って読んでは実際に検証環境で試して効果を測定するという日々でした。また、当時のお客様に高いスキルを持ったインフラエンジニアの方々がいたので、彼らからも学ぶことはたくさんありました。

 インフラエンジニアとしてスキルアップするためには、実際に案件をこなして経験を積むことが理想ですが、なかなかうまくいかないものです。しかし、そのような環境でも個人としてできることは幾つかあると思います。その中でも個人的に重要と思っているのは情報収集と検証です。

イベントに参加して情報収集

 情報収集はインターネットを使うことも有効ですが、何かのIT系のイベントに参加することも大切だと思っています。大きなカンファレンスやExpoでは、各ソフトウェア・ハードウェアベンダーが向っている方向や、IT業界としてのトレンドを実際に見て感じることができます。
 また、ここまで大規模なものやベンダー公式のイベントでなくても、いわゆるユーザーグループやコミュニティが開催する勉強会に参加することも勉強になります。このような勉強会では自分と似た立場のエンジニアの人々と情報共有することができますし、現場で経験しないと得られない貴重な情報を得ることができるかもしれません。この勉強会の多くは平日の夜や土日などに開催することが多いので、自分のプライベートの時間を削って参加しなければいけませんが、その価値はあると思います。

 今回は2つコミュニティを紹介しようと思います。
 1つはSystem Center Users Group Japan(SCUGJ)というコミュニティです。このコミュニティは名前の通り、Microsoft社の運用管理製品であるSystem Centerの技術者が集まったコミュニティです。彼らはSystem CenterやWindows Serverについての勉強会を東京拠点に定期的に開催しています。このコミュニティの勉強会の特徴の1つは、勉強会のレベルが高いことです。現場で培ったノウハウをもとにしたセッションを提供してくれますし、そのようなエンジニアと交流できることはとても貴重な機会になると思います。

fig01
写真:SCUGJ主催勉強会の様子
※System Center Users Group Japan:http://www.scug.jp/

 もう1つはWindows女子部というコミュニティです。このコミュニティは開発・インフラ等に特定せず、仕事でWindowsを扱う女性エンジニアのためのコミュニティで、こちらも東京を中心に勉強会を定期的に開催しています。また、ほかのコミュニティとコラボイベントも開催しています。IT業界は男性比率が多い業界なので、女性エンジニア同士でコミュニケーションをとる貴重な機会ですし、通常のコミュニティに参加しづらいと感じる場合にも女子部であれば参加しやすい人も多いようです。私も1度だけ勉強会のゲストスピーカーとして参加させていだだきましたが、みなさん親しみやすく良い人たちばかりでした。(もちろん、ここで勉強会に慣れたら他のコミュニティイベントに参加してみてください)

fig02
写真:Windows女子部主催勉強会の様子
※Windows女子部:https://www.facebook.com/groups/WindowsGirls/

 今回は東京拠点のコミュニティを2つ紹介しましたが、日本各地でIT系コミュニティがイベントを開催していますので、ぜひお近くのコミュニティイベントを参加してみてください。

検証環境で製品を試す

 次に検証する環境ですが、インフラエンジニアにとってはとても重要です。というのは製品の機能など、「存在は知っていても、いざとなったら使えない」というケースが多いからです。仕事上、遅延などの問題を抱えているプロジェクトの話を聞いたり、実際に私がサポートメンバーとして参加することもあるのですが、製品知識の不足が原因であることも多々ありました。ソフトウェアは定期的に更新されて新機能が追加されていくので、イベントやカタログなどでそれらの新機能を把握しておくことも重要ですが、実際に使ってみないとわからないことも多いです。ですので、時間の余裕があるときなどに検証しておくことはとても重要です。

 このコラムでもHyper-Vの新機能をご紹介させていただいていますが、ぜひ読んで終わりではなく、実際にお手元の環境で試していただければと思います。

 


 

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