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WSLで始めるUbuntu

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第1回 WindowsにUbuntuを入れてみよう (宮崎悟) 2018年10月

はじめに

読者の皆様初めまして、宮崎と申します。今回より、「WSLで始めるUbuntu」というタイトルでコラムを始めさせていただくことになりました。Windowsしか使用したことのない方に向けて、クラウドコンピューティングでよく使用されているLinuxディストリビューションであるUbuntuを気軽に使えることを目指して、このコラムを書かせていただきます。皆様のお役に立てればと幸いに思います。

WSLとは

WSLとはWindows Subsystem for Linux の略になります。WSLは、Windows10上でLinuxを動作させる環境のことで、Ubuntuを始め、Debian、SUSEなどのメジャーなディストリビューション(Linuxを一般利用者がインストールしたり、利用できる形にまとめ上げたもの(頒布形態))をMicrosoft Storeからインストールすることが出来ます。

Linuxとは

LinuxというOSについて簡単に説明させていただきます。Linuxは1991年に当時大学生だったリーナス・トーバルズ氏が開発したUNIX like OSです。UNIX like OS という通り、UNIX(AT&Tが開発したOS)と互換性があるOSとして作成されました。
Linuxの特徴として、カーネル(コンピュータリソースを管理するOSの本体と考えてください)はリーナス・トーバルズ氏を筆頭としたカーネルメンテナンナが開発していますが、Linux OSはシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア、及びそのパッケージ群構成を管理するディストリビューションとして配布されます。代表的なディストリビューションとしては、RedHat Enterprize Linux(RHEL)、そのクローンであるCentOS、Debianとそれを元に作成されたUbuntu、SUSEなどがあります。
現在、1990年代~2000年代で多く使用されたUNIX OSを押しのけ、Linuxはクラウド利用者をはじめ、多くの企業で使用されております。

Ubuntuとは

Ubuntuは、米Canonical社がコミュニティにより開発されたDebianを元に、誰にでも使いやすい最新かつ安定したOSを目指して作成したディストリビューションです。現在多くのクラウド利用者がUbuntuを使用して開発しています。
Ubuntuの特徴として、半年ごとの通常版と2年に1度の長期サポート版(以下LTS(Long Term Support))が存在することです。通常版のサポート期間はリリースから9ヶ月なのに対し、LTSはリリースから5年となります。現在サポートされているLTSは、16.04と18.04となります。

WSLをインストールしてみよう

それでは、WSL上のUbuntuをインストールしてみましょう。まず、Microsoft Storeを開き、検索窓からLinuxを検索します。以下の画面の「Ubuntu」を選んでインストールボタンを押してください。

fig01

インストールすると、以下の画面になりますので、「起動」をクリックしてください。

fig02

Ubuntuが起動すると、以下の画面が出ますので、セットアップ終了まで数分お待ちください。

fig03

以下の画面が表示されましたら、ユーザ名(英小文字、数字、「-」、「_」を含む32文字以内の文字列)を1回と、パスワード(英文字、数字、記号を含む8文字以上の文字列)を2回入力してください。

fig04

これで、Ubuntuを使用するためのbash(シェルというユーザインタフェース)の準備ができました。

fig05

その後、「sudo apt update」、「sudo apt upgrade -y」の2つのコマンドを入力し、Ubuntuのソフトウェアパッケージを最新の状態にしてください。最初のコマンドの際にパスワードを聞かれますので、設定したパスワードを入力してください。

これらコマンドの意味は次回以降解説したいと思います。次回をお楽しみにお待ちください。

 


 

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