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第29回 オープンインフラの世界:OpenStack Foundationの最新情報(May 2019) (野田貴子) 2019年6月

こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。 興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。

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OpenStack Foundation Open Infrastructureの最新版ニュースレターへようこそ。オープンインフラプロジェクトの最新の開発状況や活動、イベント、ユーザーに関するダイジェストをお伝えします。ニュースレターを受け取りたい方はサインアップをしてください。貢献されたい方はcommunity@openstack.orgに電子メールをお送りください。

Open Infrastructure Summit Denverにご注目

先日、世界規模であるこのコミュニティは、Open Infrastructure Summitとそれに続くProject Teams Gathering(PTG)のためデンバーに集いました。これは、コラボレートするオープンソースコミュニティの多様性をより反映させるためにサミットの名前が変更されてから、最初のサミットでした。PTGを同時開催したことにより、この週はこれまで以上にコラボレーションセッションが開催され、参加者は30以上のオープンソースプロジェクトのプレゼンテーションやワークショップ、開発、統合、展開をカバーするセッションで一週間にわたってコラボレーションする機会を得ました。

この週のテーマは「境界なきコラボレーション」で、Jonathan Bryceが月曜日の朝の自身の基調講演でコミュニティへ呼びかけ共有されました。以下のように、一週間を通して、このイベントに参加した開発者、運営者、ベンダーからのコラボレーションが各所に見られました。

  • Kata ContainersプロジェクトとFirecrackerプロジェクトの開発者は、コミュニティコラボレーションとプロジェクト統合に関する進捗をハイライトしました。また、コンテナー固有のハイパーバイザーを開発するためのプロジェクト間の共同イニシアチブであるRust-VMMについても議論しました。
  • BaiduBlizzard EntertainmentCERNBoxAdobe Advertising Cloudなどの事業者がオープンインフラストラクチャのユースケースを紹介し、Ceph、Kata Containers、Kubernetes、OpenStackなどの複数の技術を30以上のプロジェクトに統合していることをハイライトしました。
  • 5Gはデンバーサミットの話題の中心でした。オープンコラボレーションのデモンストレーションで、EricssonはAT&Tと提携して5Gラウンジを開催し、参加者はそこでバーチャルリアリティゲーム「Strike a Light」をプレイしながらネットワーク速度の待ち時間をテストできました。China MobileAT&Tのようなユーザーが、5Gのデプロイについて発表しました。AT&Tでは、5GはAirshipベースのコンテナ化されたOpenStackクラウドによって強化されています。
  • Federated CloudとOpen Research Cloud Allianceに関するNISTの公開ワーキンググループは、NISTとIEEEの合同ワーキンググループとORCAで開発中の主要コンセプトと設計原則を具体化するフェデレーションデプロイとガバナンスモデルについて議論しました。彼らは開発者、ユーザー、そしてクラウド事業者がこれらを進める際に、ユースケースやフィードバックを提供してくれるように務めていきたいと考えています。

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Amy WheelusとMark Collierが基調講演のステージで3G、4G、5Gの壮大なレイテンシーバトルを行っている様子。

Denver Summitのセッションビデオが公開されました。Summitの発表、ユーザーセッション、Open Infrastructureエコシステムのニュースについては、Superuserのまとめをご覧ください。

次のOpen Infrastructure SummitとPTGは上海を目指しています。登録とスポンサーシップの販売が開始されました。スピーチに興味があるならば、プレゼンテーションは募集中ですトラックのリストを確認し、2019年7月2日までにプレゼンテーション、パネル、ワークショップを申請してください。

OpenStack Foundationニュース
OpenStack Foundationプロジェクトニュース
Airship
  • Airshipチームは最初のリリースをOpen Infrastructure Summit Denverで行いました。Airship 1.0は、セキュリティ、回復力、継続的な統合と文書化、そしてプラットフォーム、デプロイ、ツール機能のアップグレードといった広範囲の機能強化を提供しています。
Kata Containers
  • このコミュニティはデンバーで開かれたOpen Infrastructure Summitにていくつかの講演を行いました。これらはイベントのビデオの中から確認できます。
  • Kata Containersは、パフォーマンス、安定性、セキュリティに対する改善を続けています。今週予定されているKata Containers 1.7リリースには、NEMU VMMでのvirtio-fsの実験的なサポートが含まれています。ホストからゲストへの共有が必要なワークロードの場合、virtio-fsは9pfsと比較してパフォーマンスと互換性が向上しています。このリリースでは、Docker-in-Kataのユースケースを容易にするためにゲストカーネルを調整し、Firecrackerの最新バージョンのサポートを追加しています。
OpenStack
StarlingX
  • デンバーで開催されたOpen Infrastructure Summitでは、このプロジェクト専用のセッションが5つありました。こちらのビデオをご覧ください。
  • 参加者はPacket.comから寄贈されたハードウェア上でStarlingXプラットフォームを試すという、実践的なワークショップに詰め寄りました。参加し損ねてしまった方は、コミュニティの今後の業界イベントで同様のワークショップが開催されるのをお待ちください。
  • このチームは、次の2つのリリースのプロセス、テスト、ロードマップ計画の詳細を深く掘り下げるために、フォーラムセッションやPTGで大きな議論を行いました。
Zuul
  • このコミュニティはデンバーで開かれたOpen Infrastructure Summitにていくつかの講演を行いました。イベントのビデオの中から確認できます。
  • Zuul 3.8.1がリリースされ、前の3.8.0リリースで実装されたメモリリークを修正しました。このバグを修正するには、ユーザーは少なくとも3.8.0にアップデートする必要があります。詳細はリリースノートにあります。
  • Nodepool 3.6.0がリリースされました。このリリースでは、OpenStackクラウドに対するAPIレート制限や、ビルダープロセスによって実行されるStatsD Metric収集が改善されています。詳細はリリースノートをご覧ください。
OSF @ Open Infrastructureのコミュニティイベント
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このニュースレターはOpenStack Foundationのスタッフが編集し、オープンインフラのコミュニティを紹介しています。みなさんからの連絡をお待ちしています!

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※本コラムは以下のブログを意訳したものです。 引用元 https://superuser.openstack.org/articles/open-infrastructure-newsletter-may-6/ ※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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