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第5回 Pythonのバージョン管理 (小澤昌樹) 2022年12月

1. はじめに

みなさん、こんにちは。
前回まで、それぞれの環境にPythonをインストールする方法について説明してきました。Pythonの実行環境を構築するのは、それほど難しくないと感じていただけたのではないでしょうか。
さて、これまでの環境構築では、Pythonのインストールに最新バージョンを使ってきましたが、Pythonには複数のリリースバージョンがあります。プロジェクトごとに異なるPythonバージョンを使う場合もあり、複数のPythonバージョンを自分の環境にインストールしておいた方が便利です。このような時は、Pythonのバージョン管理ツール「pyenv」を使うと、手軽にPythonバージョンを切り替えることができます。pyenvは、オープンソースのプロダクトで、GitHub(https://github.com/pyenv/pyenv)でソースコードが公開されています。

2. pyenvのインストール

今回は、Macにpyenvをインストールすることにします。Homebrewを使ってインストールしましょう。

そもそもHomebrewがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールしておきます。


$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"

Homebrewがインストールされていたら、pyenvをインストールします。


$ brew install pyenv

パスを通します。bashを使っている場合は「~/.bash_profile」に次のコードを追加して保存します。


export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init --path)"
eval "$(pyenv init -)"

追加した設定を反映します。


$ source ~/.bash_profile

pyenvが起動するか確認しましょう。「pyenv -v」コマンドを実行して、pyenvのバージョンが表示されれば、pyenvはインストールされています。


$ pyenv -v
pyenv 2.3.6
3. pyenvでPythonのインストール

続いて、pyenvを使ってPythonをインストールしましょう。

まずは、pyenvでインストールすることができるPythonバージョンを確認してみましょう。次のコマンドを実行すると、すぐにインストールすることのできるバージョンを表示することができます。


$ pyenv install --list
Available versions:
  2.1.3
  2.2.3
  2.3.7
  2.4.0
...

インストールできるバージョンの中には、通常のPythonのほか、anacondaやpypyなども含まれています。

今回は「3.11.0」をインストールしてみます。「pyenv install」コマンドを使いましょう。


$ pyenv install 3.11.0 
python-build: use openssl@1.1 from homebrew
python-build: use readline from homebrew
Downloading Python-3.11.0.tar.xz...
-> https://www.python.org/ftp/python/3.11.0/Python-3.11.0.tar.xz
Installing Python-3.11.0...
python-build: use tcl-tk from homebrew
python-build: use readline from homebrew
python-build: use zlib from xcode sdk
Installed Python-3.11.0 to /Users/ozamasa/.pyenv/versions/3.11.0

インストールが終了したら、インストールされているPythonバージョンを確認してみましょう。次のように「pyenv versions」コマンドを実行します。


$ pyenv versions
* system (set by /Users/ozamasa/.pyenv/version)
  3.11.0

ここでPythonのバージョンを確認してみると、「command not found」となります。


$ python -V          
pyenv: python: command not found
The `python' command exists in these Python versions:
  3.11.0
Note: See 'pyenv help global' for tips on allowing both
      python2 and python3 to be found.

使用するPythonのバージョンを指定するため、「pyenv global」を使って、システム全体でのバージョンを「3.11.0」に切り替えます。


$ pyenv global 3.11.0
$ python -V 
Python 3.11.0

バージョン「3.11.0」が表示されることが確認できます。
なお、「pyenv local」を使えば、そのディレクトリ以下で使うバージョンを指定することができます。また、「pyenv shell」は、現在のセッションのみバージョンを特定することができます。

4. まとめ

今回は、pyenvをインストールして、Pythonのバージョン管理ができることを説明しました。プロジェクトごとにPythonバージョンを切り分けたいといった場合には、「pyenv」を使った方が管理を容易にできますね。
次回からは、これまでインストールしたPythonを実際に使っていくことにしましょう。まずは、Pythonからネットワークコマンドを実行してみます。次回もよろしくお願いいたします。

 


 

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