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第6回 Azureのリソース管理 (1) リソースグループ (大森彩子) 2015年12月

本コラムはコラム「今からはじめる Microsoft Azure」にて、2021年補足版を公開しております。

今からはじめる Microsoft Azure - 第15回 Azureのリソース管理(1)

こんにちは。今回よりこちらのコラムを担当させていただくことになりました。日本マイクロソフトの大森です。どうぞ宜しくお願いいたします!

こちらのコラムをお読みいただいている方の中には「以前Azureを使ってみたことがある (が、最近は...)」という方もいらっしゃるかと思います。その間に追加されたサービスや機能は多々ありますが、半年ほど前から大きく変わった点の一つとして、増え続けるサービス群をリソースとしてグループ化、管理を行うコンセプトが明確になってきたことが挙げられます。

Azureのサービス管理をWebベースのGUI画面で行う Azureプレビューポータル (https://portal.azure.com/) の進歩がそれをよく示しています。ひとつのアプリケーションを実装するにあたり、Azure および3rd Party から提供されているサービス、機能を組み合わせることになりますが、そのような関連するリソースをグループ化して、管理しやすくなる仕組みのひとつとして、今回はAzureのリソースグループをご紹介します。

Azure のリソースグループ

Azureプレビューポータルから、一つのアプリケーションを構成するためのサービス、Webサーバー、データベース、ストレージ、ネットワークなど、相互依存している複数のリソースを、サービスごとではなく任意のグループ、「リソースグループ」でまとめて管理することができます。

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以下では、リソースグループの作成、操作方法についてご紹介します。

リソースグループの作成

リソースグループは、新しいサービス (仮想マシン、Webサイトなど) を新規作成する際に一緒に作成できますが、ここでは先に空のリソースグループを作成します。

1) Azureプレビューポータル (https://portal.azure.com/) にアクセスして、ログインし、画面左上の [+新規] をクリックし、 [管理] > [リソースグループ] の順にクリックします。

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2) 任意の リソース グループ名 (ここでは azuredemo-resource1) を入力し、(必要に応じて) サブスクリプション を選択します。リソースグループの場所 は > をクリックして適切なデータセンター (ここでは 東日本 (Japan East)) を選択したのち、下の [作成] をクリックすると、リソースグループの作成が始まります。

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3) [リソースグループ azuredemo-resource1 が正常に作成されました] という通知が表示され、作成したリソースグループ (ここでは azuredemo-resource1) のブレード(内容を表示する画面) が表示されると、リソースグループの作成は完了です。

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新しいリソースの追加 (Web App)

続けて、こちらのリソースグループに新しいリソースを追加します。ここでは Web App を新規作成して追加します。作成済みのリソースの追加、リソースグループの移動ももちろん可能です。

4) Azureプレビューポータル 画面左上の [+新規] をクリックし、[Web + モバイル] > [Web App] の順にクリックします。

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5) 任意のWeb App (Web アプリ) のデフォルトURL (ここでは azdemoweb01) を入力し、リソースグループ は上記 1~3で作成したリソースグループ (ここでは azuredemo-resource1) を選択します。デフォルトで選択されていない場合は、[既存のものを選択] をクリックして、表示される > をクリックすると、作成済みのリソースグループが表示されます。

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6) さらにWeb App の場合は、App Service も併せて作成します。App Serviceプランは、Web Appの仮想マシンとしての性能、付属するストレージやネットワーク、その他機能をパッケージとして選択できるようになっています。

App Service プラン の行にある > をクリックして、App Service プラン のブレードを表示し、[+新規作成] をクリックします。

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7) 任意の App Service プラン の名称 (ここでは azuredemo-AppServicePlan1) 、場所 は適切なデータセンター (ここでは Japan East) を選択し、価格レベルを選択します。ここでは [S1 Standard] を選択します。[選択] をクリックして価格レベルを確定した後、App Service プラン のブレードの [OK] をクリック、App Service プランの設定を完了します。

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fig01 今回のようにリソースグループを試してみる場合などは、[すべて表示] をクリックすると表示される [F1 Free] (無料版)を選択しても構いません。(機能制限があります)

 

8) Web App のブレードに戻り、[作成]をクリックすると、Web App の作成が始まります。[デプロイメントが成功しました] というメッセージが表示されたら、Web App の作成、配置 (デプロイ) は完了です。

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リソースグループの確認、操作

9) 先ほど作成したリソースグループ の中にWeb App とその付帯サービスが作成されているか確認します。Top画面に作成されているリソースグループ (ここでは azuredemo-resource1) のショートカットから、直接参照します。

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fig01ショートカットがない場合は、画面左列の [参照 >] をクリックし、[リソースグループ] を表示、該当するリソースグループを選択します。
★をクリックすると、画面左列に常時表示できます。

 

10) App Service プラン、Web Appと、アプリケーション監視を行うApplication Insight が併せて作成され、含まれていることが確認できます。

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11) [前回のデプロイ] をクリックすると、リソースグループに対して行った操作を確認できます。

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12) また、このリソースグループに対しての権限の設定、確認ができます。

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リソースグループの注意点

Azure ポータル (https://manage.windowsazure.com/) から各種サービスを作成する場合、Web Apps (Webアプリ) はリソースグループの新規作成、既存のリソースグループを選択することができますが、App Service名が自動設定されるなどの制限があります。また、リソースグループに対応していないサービス (Virtual Machines (Classic) など) があります。

今回ご紹介したもの以外の機能については、ドキュメントをご覧ください。

Azure プレビュー ポータルを使用した Azure リソースの管理

https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/resource-group-portal/

Azure リソースマネージャー

最近はインフラストラクチャーの構成をコード化することにより、作業の自動化や効率化、構成管理をも行う "Infrastructure as code" が注目されています。アプリケーションのインフラをより効率的に構成、管理、監視するためのサービスとして、この流れを汲む Azure Resource Manager (リソースマネージャー) が登場しています。次回はこちらを取り上げる予定です。

 


 

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