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コース内容

コース概要

本コースでは、Linuxを利用した主要なインターネットサーバ（DNS・Web・Proxy・メール）の構築と基本運用を体系的に学びます。
BIND、Apache、Squid、Postfix、Dovecotといった代表的なソフトウェアを使用し、設定手順や構成ファイルの編集、サービスの起動・確認などを実機環境で実践します。

サーバ構築の流れを通して、各サービスの役割や連携の仕組みを理解し、企業システムでの運用を見据えた基礎スキルを習得します。
インターネットサーバ構築が初めての方や、Linux管理スキルを一歩進めたい方に最適なコースです。

学習目標

・DNS、Web、Proxy、メールなど、主要なインターネットサーバの仕組みと役割を説明できる。
・BIND・Apache・Squid・Postfix・Dovecotを使用し、基本的なサーバ構築と設定ができる。
・SSL/TLSや認証設定を通じて、安全な通信環境を構築できる。
・各サービスの設定内容を確認し、dig・hostなどの診断コマンドを用いて動作確認ができる。

対象者

・社内インフラの整備・運用を担当するシステム管理者
・Web／メール／DNSなどのサービスを自社で構築・管理したい技術者
・Linuxの基本操作を習得済みで、サーバーの構築・運用に携わる予定の方

前提知識

・Linuxの基本的なコマンド操作（ファイル操作、ディレクトリ移動、ユーザー・権限管理、プロセス管理など）が実施できること。
・基本的なテキストエディタ（vi/vimなど）を用いたファイル編集ができること。
　※　「Linuxシステム管理」を受講された方、または同等の知識をお持ちの方
・IPアドレス、サブネットマスク、ポート番号など、ネットワークの基礎概念を理解していること。
　※　「Linuxネットワーク管理」を受講された方、または同等の知識をお持ちの方

（関連するコースへのリンク）

　【LI32】Linuxシステム管理
　【LI33】Linuxネットワーク管理

スクール環境

AlmaLinux/BIND/Apache/Squid/Postfix/Dovecot

内容

●DNSサーバ（BIND）
・DNSの仕組み（正引き・逆引き・ゾーン・FQDN）の理解
・BINDによるプライマリ／セカンダリサーバ構築
・dig／hostコマンドによる動作確認とnamed制御

【演習内容】
・プライマリ・セカンダリDNSサーバ構築と設定確認

●Webサーバ（Apache）
・HTTP／HTMLの基本とApacheの構成
・アクセス制限（ホスト制御／基本認証／ダイジェスト認証）
・CGI／PHPの実行設定とバーチャルホスト構築
・SSLによる暗号化通信の設定

【演習内容】
・Apache設定・認証設定
・CGI/PHP実行
・SSL設定

●Proxyサーバ（Squid）
・Proxyの仕組みと利用メリット
・Squidによるキャッシュ・アクセス制御設定

【演習内容】
・Squidサーバの設定とアクセス制御の実施

●メールサーバ（Postfix／Dovecot）
・メール配送プロセス（SMTP／POP／IMAP）の理解
・Postfixによる送信サーバ構築とログ管理
・Dovecotによる受信サーバ構築とSASL認証
・TLS／SSLを用いた暗号化通信設定

【演習内容】
・Postfix／Dovecotの設定、SMTP-AUTH／TLS／IMAPS構築

●補足・発展内容（付録）
・DNSフォワーディングとキャッシュ専用サーバ設定
・DNSキャッシュポイズニング・増幅攻撃への基本対策
・暗号化方式（共通鍵・公開鍵）とデジタル証明書の基礎
・Proxyキャッシュ共有（ICP）の概要

備考

※講義および演習の進捗状況によって、コース終了時間が前後する可能性があります。

[テキスト]　※集合研修（会場で受講される）の方
テキストは紙を使用いたします。

[Liveオンライン研修]　※開催予定日の「【会場】Liveオンライン」が対象
Liveオンライン研修で受講される場合、ご受講の際、下記のソフトウェアが必要です。
・Zoom
・リモートデスクトップ
各ソフトウェアの利用マニュアルは、下記をご確認ください。
Liveオンライン研修 使用ソフトウェア　各種マニュアル
また、テキストは電子版をお渡しいたします。
※Liveオンライン研修について
https://www.school.ctc-g.co.jp/liveonline/index.html

・演習環境について
本コースの演習環境はクラウド上の仮想マシンを使用します。
演習マシンへの接続には「リモートデスクトップ接続」を用います。
演習を行うためには、ご自宅などのネットワークに制限がなく、
「リモートデスクトップ接続」が利用可能である必要があります。
接続確認のための手順については、別途ご連絡します。
ご受講される前に、必ずご確認をお願いします。