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1週間でCCNAの基礎を学ぶ

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第6回 1週間でCCNAの基礎を学ぶ 第6日目 (土井ゆうか氏) 2016年10月

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こんにちは。土井ゆうか(ドイ ユウカ)と申します。
このコラムでは、2010年3月に初版が発行され、現在は、2015年5月に第1版第10刷が発行されている、株式会社ソキウス・ジャパン編著の「1週間でCCNAの基礎が学べる本」を用いて、初心者の私が学んだことをまとめて参ります。
コラムの中のページ表記は、この書籍のページを示します。

今回は、「ネットワークの設計」と「コンピュータのネットワーク設定」について学んでいきましょう。

1.ネットワークの設計
2.コンピュータのネットワーク設定

1.ネットワークの設計
1-1 ネットワーク設計手順(P.204)

ネットワーク設計とは、ネットワークのライフサイクル(開始から終了までの一連のプロセス)のひとつです。

通常、みなさんの会社や自宅のネットワークは、次の4つのフェーズの繰り返しにより維持されています。

まず営業担当者が顧客から設計の目標やニーズを収集し(計画)、それをもとに設計担当者がトポロジを設計して文章化します(設計)。
設計文書に基づいて、工事担当者が機器を設定、配線、設定し(構築)、運用サポート担当者が構築されたネットワークが顧客の期待どおりであることを日々監視し続けます(運用)。
運用により追加で必要な増強部分が見つかったら、再度計画フェーズに進みます。

ネットワーク設計では、顧客の要件に基づいて、構築・運用がしやすいよう設計文書を作成する必要があります。

1-2 設計文書の作成(P.206)

設計文書は、自分以外の人に、設計意図や詳細を説明するために作成します。一般に、設計文書には「物理構成図」と「論理構成図」があります。前者は、物理的な配線接続図、後者は、論理的なIPネットワークの接続図です。

1-3 物理構成図(P.207)

物理構成図とは、「物理的な接続がわかる図」です。
物理構成図では、機器に管理しやすい名称を付けます。また、インターフェイスやケーブルもきちんと示します。最終更新日と採取更新者を記述します。これさえあれば、構築する人は実際に配線を行うことができ、また将来の拡張計画時やトラブルシューティング時にも、機器や配線の確認ができるようになります。

1-4 論理構成図(P.213)

論理構成図は、「IPネットワーク接続」がわかる図です。
各ノードに割り当てられているIPアドレスを記述しておき、この図をヒントにするとIPアドレッシング計画、ルーティング計画、フィルタリング計画を立てることができます。

1-5 その他の設計文書(P.218)

物理構成図と論理構成図以外の設計文書としては、ネットワークを構築する場所を示すフロア図や、19インチラックを使用する場合には、ラック収納図を作成する必要があります。

作成した文書は、きちんと更新管理を行い、常に使用可能な状態が保てるよう努めていきましょう。

2.コンピュータのネットワーク設定

2-1 IPアドレスの設定(P.218)
2-2 疎通確認(P.227)

2-1 IPアドレスの設定(P.218)

・IPアドレスの手動設定

IPアドレスは手動でも自動でも設定することができます。いずれにするかは、そのネットワークの状態や、ネットワークを利用する組織の状態や形態によって選択します。

・IPアドレスの手動設定

ここでは、Windows 7を例にしてみましょう。

1.[スタート]ボタンをクリックし、[コントロール パネル] - [ネットワークとインターネット]- [ネットワークと共有センター]と展開し、開いた画面の左ペインで[アダプターの設定の変更]をクリックします。

2.開いた[ネットワーク接続]の画面にて[ローカルエリア接続]を右クリックしてプロパティをクリックします。

3.インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IP)を選択して[プロパティ]ボタンをクリックします。

fig01

4.[次のIPアドレスを使う]を選択して、[IPアドレス]、[サブネットマスク]、[デフォルトゲートウェイ]の値を入力します。また、続いて下段の[次のDNSサーバーのアドレスを使う]を選択して[優先DNSサーバー]の値を入力し[OK]ボタンをクリックします。

5.[ローカルエリア接続のプロパティ]ダイアログボックスを閉じて、設定完了です。

手順は以上です。

・IPアドレスの確認
コンピュータに設定されたIPアドレスを確認するには、コマンドプロンプトでipconfigコマンドを実行します。

コマンドプロンプトは、[Windows]ボタンと[R]キーをクリックして、[ファイル名を指定して実行]が表示されたら[cmd]と入力して[OK]をクリックすると表示されます。

より詳細な情報を表示したい場合は、以下のコマンドを利用します。

ipconfig/all

なお、社内のコンピュータで実際に設定してみる場合は、必ずネットワーク管理者の指示に従ってください。指示なしにむやみに設定すると、ネットワークに接続できないばかりか、他のネットワークユーザに迷惑をかける結果にもなりかねません。家庭用の場合は、元の設定を控えておき、確認が終わったらその値に戻すようにします。

・IPアドレスの自動設定

IPアドレスの自動設定を行いたい場合は、上記1から3の手順は同じですが、4の手順で、既定値である以下を選択してOKをクリックします。

IPアドレスを自動的に取得する
DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する。

ネットワーク上に、IPアドレスを自動で割り当てるDHCPサーバがあれば、このような自動設定を利用できます。「DHCPサーバー」と聞くと専用のサーバをイメージするかもしれませんが、実際には「DHCPサーバー機能」が動作するのであれば、専用のサーバでなくルータやアプリケーションなどでも問題ありません。

2-2 疎通確認(P.227)

これでコンピュータにIPアドレスを設定できたので、次は疎通確認してみましょう。
疎通確認を行うには、コマンドプロンプトでPingコマンドを実行します。Pingの後に半角スペースを空けて、疎通確認したい相手のIPアドレスを入力し、Enterキーをクリックします。例えば、デフォルトゲートウェイ(今回の例では192.168.1.1)に対して疎通確認を取りたい場合は、以下のように入力します。

Ping 192.168.1.1

「Reply from <宛先IPアドレス>」あるいは「<宛先IPアドレス> からの応答」という返事が返ってきたら、正常に通信できています。一方、「Request timed out」あるいは「要求がタイムアウトしました。」という返事が返ってくる場合は、通信ができていません。これは、要求に対して既定の時間内に返事がなかった事を示しています。

PINGコマンドはICMPプロトコルを使用しています。ICMPでは、エコー要求とエコー応答を使用して到達を確認できます(3回目参照)。実際の動きとしては、PINGの後に指定したIPアドレス宛にICMPのエコー要求を送っています。確認を取りたいIPアドレスに届くまでに複数のルータを経由する場合、途中のルータのトラブルでデータを送信できなくなることがあります。その場合、送信できなくなったルータがReply from <問題のルータのIPアドレス>の形で到達不能メッセージを返してくることがありますので、Reply from のIPアドレスが宛先IPアドレスになっているかは、きちんと確認しましょう。

PINGは1回目には返事が返ってこなくても、2回目以降はきちんとデータが返ってくる場合があります。このような場合は、1回目はARPの処理中で時間切れになって失敗している可能性があるので、2回目以降できちんと返事が返ってきていれば問題ありません。

本日は以上です。
なお、ネットワークの概念や仕組みをしっかり学び直したい方や、ネットワークを基礎から学びたい方には、CTC教育サービスのオリジナルコースである「ネットワークファーストステップ」がお勧めです。
http://www.school.ctc-g.co.jp/course/N606.html
また、実機で学びたい方にはシスコ認定コースがございます。詳細は、以下のリンクをご参照くださいませ。
http://www.school.ctc-g.co.jp/cisco/

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに。

 


 

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