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1週間でCCNAの基礎を学ぶ

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第7回 1週間でCCNAの基礎を学ぶ 第7日目 その1 (土井ゆうか氏) 2016年11月

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こんにちは。土井ゆうか(ドイ ユウカ)と申します。
このコラムでは、2010年3月に初版が発行され、現在は、2015年5月に第1版第10刷が発行されている、株式会社ソキウス・ジャパン編著の「1週間でCCNAの基礎が学べる本」を用いて、初心者の私が学んだことをまとめて参ります。
コラムの中のページ表記は、この書籍のページを示します。

以下では、「シスコ機器の概要」と「シスコ機器の設定」についてじっくり学んでいきましょう。

1.シスコ機器の概要
2.シスコ機器の設定

今回はこのうちの「1.シスコ機器の概要」について見てゆきます。

1.シスコ機器の概要
1-1 シスコ社の製品群(P.236)

最終日である「7日目」は、本書のまとめとして、非常に普及しているシスコのネットワーク機器を設定する方法を学習しましょう。

みなさんは、シスコ社のルータやスイッチに触れたことはありますか。
これからIPネットワーク業界で仕事をする方は、シスコ社の製品を設定、運用、販売する機会があるかもしれません。

シスコ社とは、米国最大のネットワーク機器ベンダであるシスコシステムズ社(Cisco Systems Inc.)を指します。ここでは、現場での作業の雰囲気をつかむために、シスコ社が扱うネットワーク製品群とCisco技術者認定の最初のステップとなるCCENT及びCCNA試験で対象となる機器について学びましょう。

シスコ社では、ルータやスイッチをはじめ無線LAN製品、セキュリティ関連製品、VoIP(Voice over IP)関連製品などを販売しています。初期のIPネットワークは、ルータやスイッチによって「接続する」ことがメインの仕事でした。現在は、それだけではなく、IPネットワークを介して様々なアプリケーションやサービスを「統合して転送する」ことができるようになりました。これに伴い、ネットワーク製品の役割も変化しました。現在シスコ社では、無線LAN、セキュリティ、音声、ストレージなどのサービスをIPネットワークに統合できるような、さまざまな製品群を提供しています。

・CiscoルータとCatalystスイッチ
シスコ社のルータ製品にはCisco○○○という製品名が、また、シスコ社のスイッチ製品にはCatalyst○○○という製品名がつけられています。いずれも、○部分には機種番号が入ります。大まかに分類すると、機種番号が小さい方が小規模向け、大きい方が大規模向けです。大規模向けでは、モジュール単位でインターフェイスを追加できる製品が多くなります。

ここでは、現在小規模から中規模において主流のルータ及びスイッチ製品群を見ていきましょう。

まず、中小規模企業向けルータとしては、以下の 3 つがあります。Cisco 800 は、小規模オフィスやモバイル オフィス向けです。一方、Cisco 1900 や Cisco 2900 は、ブランチ オフィスにリッチメディア コラボレーションとバーチャライゼーションを提供し、同時に運用コストを下げることで、ブランチ オフィス革命の次の段階を推進することを目的に設計されています。

■シスコ社の中規模向けルータ

Cisco 800 シリーズ サービス統合型ルータ(ブロードバンドルータ)
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c800isr/index.html

Cisco 1900 シリーズ サービス統合型ルータ(モジュール拡張型)
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c1900isr/index.html

Cisco 2900 シリーズ サービス統合型ルータ(モジュール拡張型)
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c2900isr/index.html

■シスコ社の中規模向けスイッチ

Cisco Catalyst 2960 および 2960-S シリーズ スイッチ(固定型L2スイッチ)
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/cat2960/index.html

Cisco Catalyst 3560 シリーズ(固定型マルチレイヤスイッチ)
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/cat3560/index.html

Cisco Catalyst 3750 シリーズ(固定型マルチレイヤスイッチ)
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/cat3750/index.html

これらの製品群は、Cisco IOS(シスコ アイコーエス Cisco Internetwork Operating System)により動作します。IOSで提供されるCLI(Command Line Interface)は機種によらず共通であるため、小規模から大規模までのルータ、スイッチ、その他のネットワーク機器を、(共通の機能は)共通のコマンドで設定できます。

なお、CCENT及びCCNAでは、中小規模企業向けルータとインターフェイス固定型スイッチの設定及びトラブルシューティングができる技術者を認定しています。資格取得を目指す方は、いずれかの製品を入手できると、設定の学習に便利です。

1-2 シスコ社のアイコン(P.242)

シスコ社の製品は、独自のアイコンで示されます。

CCNAの学習をしたり、Webサイトの技術情報を理解したりするのに、最低限知っておくと便利なアイコンは、L2スイッチ、ルータ、マルチレイヤスイッチ、クラウド(網)、シリアル接続、イーサネット接続などです。

ルータ

fig01

レイヤ2スイッチ

fig02

マルチレイヤスイッチ(L3スイッチ)

fig03

クラウド(網)

fig04

詳細は、P.242及び以下のURLをご参照ください。

ネットワーク トポロジー アイコン
http://www.cisco.com/web/JP/product/topology_icons.html

全アイコンリスト
http://www.cisco.com/web/about/ac50/ac47/PDF_icons.zip

CCENT及びCCNAでは、スイッチやルータの製品の設定やトラブルシューティングに関しての知識が問われるため、アイコンをイメージしながら機能を確認することが有効です。

■L2スイッチ:データリンク層で動作するスイッチ

部署間など、サブネット内のコンピュータの接続に利用されます。イーサネットインターフェイスのみをもつLANで使用される装置です。受信フレームの送信元MACアドレスと着信ポートを関連づけ、MACアドレステーブルを作成します。MACアドレステーブルにエントリがあるMACアドレス宛てのユニキャストは、特定ポートへのみ転送します
一方、エントリがないMACアドレス宛のユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストフレームは、ハブと同様に、着信ポートを除く全ポートへ転送します。MACアドレステーブルはASIC(特定の用途向け集積回路)に蓄積され、高速な転送が可能です。

■ルータ:ネットワーク層でルーティングする装置

部署間やサーバ室との接続、WAN接続などで利用される、サブネット間を接続(ルーティング)する装置です。イーサネットインターフェイスの他、WANやインターネットと接続するためのシリアルインターフェイス等ももち、外部接続に使用されます。ルーティングテーブルにエントリがある宛先のみにパケットを転送できるため、直接接続以外のネットワークは、スタティックルールもしくはルーティングプロトコルによって登録する必要があります。

■マルチレイヤスイッチ(L3スイッチ)ネットワーク層でルーティングもできるスイッチ

部署内だけでなく部署間やサーバ室との接続を提供するサブネット間を接続(ルーティング)する装置です。イーサネットインターフェイスのみを持ち、LANのバックボーンなどで使用されます。サブネット内の通信はMACアドレスによってスイッチングします。サブネット間の通信は、ルーティングテーブルによってルーティングします。アドレステーブルやルーティング情報はASIC(特定の用途向け集積回路)に蓄積され、高速な転送が可能です。

■クラウド(網):通信事業者やISPが提供するWANサービス網あるいはインターネット網

東京ー大阪間など、離れた拠点間を接続する通信事業者が提供するネットワークを指します。

■シリアル接続:ルータのシリアルインターフェイスからWANサービス網への接続

フレームリレー網、IP-VPN網などWANサービス網に接続する際に使用される物理接続の種類です。データリンク層では、PPP(Point to Point Protocol)、HDLC(High-Level Data Link Control)、フレームリレーなど多様なプロトコルが利用できます。

■イーサネット接続:LANで用いられる接続

コンピュータとスイッチの間、スイッチとルータの間など、LAN装置間をつなぐ接続を指します。物理的にはUTP、光ファイバケーブルなどを用います。データリンク層ではイーサネットを使用します。

これらの機器や接続を利用し、LANからWANまで広い範囲の企業ネットワークを接続することができます。

本日は以上です。
なお、ネットワークの概念や仕組みをしっかり学び直したい方や、ネットワークを基礎から学びたい方には、CTC教育サービスのオリジナルコースである「ネットワークファーストステップ」がお勧めです。
http://www.school.ctc-g.co.jp/course/N606.html
また、実機で学びたい方にはシスコ認定コースがございます。詳細は、以下のリンクをご参照くださいませ。
http://www.school.ctc-g.co.jp/cisco/

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに。

 


 

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