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第49回 コマンドプロンプトでよく使うコマンドを学んでみた。Part.2 (菱沼佑香) 2024年3月

こんにちは、吉政創成 菱沼です。
今回も「きれいなPythonプログラミング(マイナビ出版)」という書籍を利用して学習します。

さて、いまは2章の「環境設定とコマンドライン」を学習中です。
前回はコマンドの中でもよく利用するものを学習しました。今回も引き続き、よく使うコマンドを学習します。

覚えておきたい、よく使われるコマンド集

前回学習したコマンドはこちら。コラム本文は以下よりご確認ください。
コマンドプロンプトでよく使うコマンドを学んでみた。Part.1

内容 Windows macOS/Linux
カレントディレクトリ変更 cd [フォルダ名] 同左
ディレクトリ内容表示 dir [フォルダ名] ls [フォルダ名]
サブフォルダ内容表示 dir /s find . name []
ファイル/フォルダコピー copy [元ファイル名] [コピー先フォルダ名] cp [元ファイル名] [コピー先フォルダ名]
ファイル/フォルダ移動 move [元ファイル/フォルダ名] [移動先フォルダ名] mv [元ファイル名/フォルダ名] [移動先フォルダ名]
ファイル/フォルダ名変更 ren [ファイル/フォルダ名] [新しい名前] mv [ファイル/フォルダ名] [新しい名前]
ファイル/フォルダ削除 del [ファイル/フォルダ名] rm [ファイル/フォルダ名]

今回学習するのはこちらのコマンドです。(テキストP.36~)

内容 Windows macOS/Linux
フォルダ作成 md [新しいフォルダ名] mkdir [新しいフォルダ名]
フォルダ削除 rd [ファイル/フォルダ名] rmdir [ファイル/フォルダ名]
プログラムを探す where [プログラム名] which [プログラム名]
ターミナルをクリア cls clear

特に指定をしない場合の各コマンド実行によって影響を及ぼす範囲はカレントディレクトリ(cwd)に対してのものになります。この後、各項目の詳細を見ていきますが、引用文はオプションなどの上記にない部分のみを略しつつ書いていきます。
また、実行結果も載せていきますが、私の方で今用意できているのがWindows環境のみとなります。macOSとLinuxのコマンドも併せて書いておきますので、ご利用の方はご自身でお試しいただければと思います。

フォルダ作成 md [新しいフォルダ名]

試してみたのがこちら。test2024ディレクトリの中に「haru」というフォルダを作りました。
Windowsは[md]、Linux/macOSは[mkdir]です。

fig01

ちなみにWindowsではmkdirでもつくれるそうです。
文字数を考えればmdで十分だと思いますが、一応試しました。

fig02

確かに作れています。

ちなみに、同じフォルダ名を指定すると、もうあるよ!と、怒られます。

fig03
ファイル/フォルダ削除 rd [ファイル/フォルダ名]

では次に、先ほど作ったharuフォルダを削除します。
Windowsは[rd]、Linux/macOSは[rmdir]です。

fig04

確かに消えました。
ただ、もしフォルダ内にファイルがある場合は、[rd]だけでは削除できないので、オプションを使う必要があります。
まずは試しに、ファイルが中にある状態のフォルダに対して、[rd]を実行してみます。
[type nul > (新規ファイル名)]で、natsuフォルダの中に、atsui.txtを作成します。その後、[rd]コマンドを実行します。

<補足>
type関数は本来なら引数に指定されたファイルの内容を表示するときに使うそうです。
書式:type (パス¥ファイル名)
この書式で実行できるそうですが、例えばこれを[type (パス¥ファイル名) > type (パス¥新規ファイル名)]にすると、元ファイルをコピーすることもできるようです。
新しいファイルを作りには上記に書いたように、[type nul > (新規ファイル名)]にしてあげると新しいファイルを作成してあげられるとのこと。詳しく知りたい方は以下の参考URLをご参照下さい。
空ファイルの作成|コマンドプロンプトの教科書

ということで、さっそく実行してみます。

fig05

そうすると、natsuフォルダが空ではないので、削除できません。
では次に、[rd /s]と、オプションをつけて実行してみます。

fig06

本当に削除していいかどうか確認が入りますので、Yを入力すると実行され、無事削除されました。
削除していいかの警告はいらなーい!という方は、「/s」の後に「/q」をつけると出ないそうです。私はうっかり屋なので、うっかり必要なファイルを削除するといけないので、きっと使いませんが。

ところで、前回のコラムで[del]コマンドを学習しました。このコマンドもまた削除を担当するコマンドですが、あちらはファイルに対して作用します。なので、フォルダは残ります。
また、サブディレクトリと、その中にファイルがあった場合には、そのままではサブディレクトリの中身は残ったままになりますので、オプション「/s」をつけなくてはすべてのファイルを削除できないようです。

fig07

フォルダは残し、中身のファイルを全部削除したいだけなら[del]、サブフォルダを含めてフォルダ内のすべてのファイル・フォルダ自体が要らないのなら、[rd /s]で一括削除できる、と覚えておきたいと思います。
delコマンドの使い方の詳細については以下の参考URLもご参照ください。
【Windows 10/11】delコマンドで「フォルダ内の削除」「サブフォルダの削除」「削除できない」にハマらない方法

プログラムを探す where [プログラム名]

プログラムがある場所の正確な位置を把握する方法です。
Windowsは[where]、Linux/macOSは[which]です。

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引用P.36
コマンドラインでコマンドを入力すると、コンピューターは環境変数PATHに記載されているフォルダの中にプログラムがあるかどうかをチェックします(ただし、Windowsは最初にcwdをチェックします)。
これらのコマンドを使えば、シェルでpythonと入力したときに実行されるPythonプログラムがどこにあるかを知ることができます。複数のバージョンのPythonがインストールされている場合、コンピューターには同じ名前の実行プログラムが複数存在する可能性があります。表示されるプログラムの順序は環境変数PATHのフォルダの順番に依存しています。
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実行結果がこちら。

fig08

Python3.11と、3.9が同居中です。

ターミナルをクリア cls

Windowsは[cls]、Linux/macOSは[clear]です。
こちらは特に画面は用意していませんが、実行すると、過去の履歴がぜーんぶきれいに消えます。

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引用P.36
実行すると、ターミナルウィンドウ内のすべてのテキストを消去します。ターミナルウィンドウをまっさらな状態で始めたい場合に便利です。
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おまけ)ヘルプの表示 help コマンド名

こちらはテキストに載っていなかったのですが、覚えておくと便利なので...。
指定したコマンドが何に使うか、また、コマンドについているヘルプオプションを知ることができます。
Windowsは[help]、Linux/macOSは[man]です。
例えば[help rd]と入力すると、このような内容が表示されます。用途と、書き方、オプションが書かれていますね。

fig09

Google先生にお伺いを立てればすぐに回答にたどり着けますが、こういった手段で調べることができるということは覚えておきたいと思います。

ではきりが良いので、こちらで終了です。今回もお付き合いいただきありがとうございました。

 


 

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