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第5回 Cisco IOS vs. JUNOS(前編) 2011年8月

 今回のInst. Tech Viewは、ネットワーク機器に搭載されているOSについての話題です。

 ネットワーク機器に搭載されているOSと言えば、Cisco Systemsの機器に搭載されているOS「Cisco IOS」が有名です。
 このコラムの読者にも「Cisco IOSは設定できます」と言う方は多いと思います。

 一方、ネットワーク機器のOSとして、Cisco IOS以外に「JUNOS」(ジュノス)と言う名を聞いた、あるいは知っているという方もいらっしゃるかと思います。
「JUNOS」とは、Juniper Networksの機器に搭載されているOSの名称です。

 Juniper Networks, Inc.は、Cisco Systems, Inc.を退職したメンバーが中心となって1996年に設立されました。
 まだ設立されてから15年ほどですが、世界の通信キャリア向けルータ市場では、Cisco Systemsに続く第2位のシェアを持っています。
 Juniper Networksは、元々通信キャリア向けのハイエンドルータを主力商品としていましたが、最近では一般的な企業で使用するスイッチやFirewallなどの販売も行っています。その結果、通信キャリア以外のネットワークでもJUNOSを搭載した機器が導入され、JUNOSと言う言葉が身近になってきました。

 しかし、JUNOSが身近になってきたとはいえ、Cisco IOSとはOSの考え方や設定方法も全く異なりますし、初めてJUNOSを使用するエンジニアにとっては敷居が高く感じる面もあるかと思います。

 そこで、こちらのコラムではCisco IOSとJUNOSの違いについて、2回に分けてご紹介したいと思います。

◆◇Cisco IOSとJUNOSの違い◆◇
その1:「コマンドラインインタフェース」

 Cisco IOSの設定コマンドは、UNIXやLinux等と異なるCisco IOS独自コマンドになっており、Cisco IOSのコマンド体系を覚える必要があります。
 一方JUNOSでは、JUNOS独自のコマンド体系を備えているだけではなく、JUNOSからUNIX(シェルモードと呼びます)にアクセスすることも可能です。
 UNIXコマンドでJUNOSを操作したり、状態を確認(なんとviを立ち上げることも可能!)することが可能で、UNIX系の技術者にも親しみやすいOSです。

その2:「設定ファイル」

 Cisco IOSでは、設定したコマンドが設定ファイルにそのまま記載されます。
 一方JUNOSでは、設定したコマンドがC言語のプログラムソースファイルのように記載されます。
 例えば、設定ファイルのホスト名(CTCT)部分を表示するとそれぞれ以下のようになります。

[Cisco IOSの例]

CTCT# show run
Building configuration...

! hostname CTCT !

[JUNOSの例]

CTCT@SRX240# show
## Last changed: 2011-08-06 09:54:32 JST
version 10.0R3.10;
system {
host-name CTCT;
}

その3~その5は、次回以降お届けします!

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