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第34回 コンテナからエッジコンピューティングまで、 研究機関が頼っているオープンインフラ (野田貴子) 2019年11月

こんにちはー。野田貴子です。今回は海外で公開されているOpenStack関係のコラムを意訳します。英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、日本語訳したものをご紹介いたします。 興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。

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ミラノとローマは大きく隔てられています(電車で3時間を含む)が、これら2つの都市を結ぶものの1つは、オープンインフラコミュニティです。

イタリアのコミュニティ主催者であるBinario EticoIrideosは、今年のローカルイベントに2つの大きな変更を加えました。まず、イベントで取り扱う範囲を広げるために、イベント名をOpenStack DayからOpenInfra Daysに変更しました。また、可能な限り多くの地域コミュニティのメンバーの前で最新のトレンドやユーザーストーリーを紹介するために、今年2つのイベントを計画しました。これらのイベントは、イベントスポンサーであるD2iQ、GCI、Linux Professional Institute、OpenStack Foundation、Mellanoxのサポートなしでは不可能だったことでしょう。

先週開催されたOpenInfra Days Italyでは300人以上の参加者がミラノとローマに集まり、組織がどのようにオープンインフラを構築および運用しているかを聞きました。

https://twitter.com/fminzoni/status/1179664262857461760

Mariano CuniettiとDavide Lamannaは両方のイベントを開始し、ヨーロッパの組織がオープンソースコンポーネントを採用し、コミュニティ間のコラボレーションを行うことがいかに重要かを説明しました。

「これは私たちが協力するため、機能するコミュニケーションの流れを形作るための方法です」とCuniettiは延べました。「共同のオープンソースは、技術者を消費者からコミュニティの参加者や市民に変える方法です。これは非常に重要な変化です。」

Lamannaは地域的な観点から、欧州の規格やプライバシー法がどのようにローカルのオープンソース組織に相互運用性や柔軟性に関する競争上の優位性を与える要件を作成しているのかを説明しました。

ヨーロッパのオープンインフラやコミュニティコラボレーションの力を実例するために、複数のユーザーが製品ストーリーをシェアしました。ヨーロッパ、特にイタリアで非常に普及している業界は研究分野です。

  • GARRは「誰かがオープンにしないとインフラはオープンにならない」と延べ、イタリアの科学コミュニティ(約400万人)の利益のためにインフラを調和させて実装しています。Alex Barchiesiは、GARRの現在のOpenStackデプロイ(3つの地域の5つのデータセンターに10 PBのストレージを備えた8,500コア)に関する統計やIDフェデレーションに対するアプローチをシェアしました。GARRのフェデレーションの概念は、「シンプルであるほど良い」です。要件が少ないほど、包括的になります。Barchiesiは、マルチリージョンやマルチドメインモデルを使用して、共通IDサービスの設計方法について説明しました。GARRチームはコミュニティに還元するために、OpenStack Horizo​​n、k8s-keystone auth、jujuチャームのアップストリームに貢献しています。
  • 高エネルギー物理学のためのイタリアの公的研究機関(CERNとコラボレートも!)であるIstituto Nazionale di Fisica Nucleare(INFN)は、イタリアの3つの主要なINFNデータセンターに地理的に分散されたOpenStackベースのプライベートクラウドインフラを備えています。分散オブジェクトストレージソリューションとしてのCephの採用により、INFNは関心のある各サイトのローカルブロックストレージと、同じサイト間で実装されたすぐに使える災害復旧ソリューションの両方を提供できます。主要なデータセンターには合計で約50,000個のCPUコア、50 PBのエンタープライズレベルのディスク領域、そして60 PBのテープストレージがあります。
  • CERNはイタリアに拠点を置いていませんが、彼らのOpenStackやKubernetesのユースケースは世界中で学ばれています。Jan van EldikはCERNのオープンインフラ環境に関する最新の統計情報をシェアし、OpenStack Magnum、Ironic、Kubernetesに焦点を当てました。数字で見るCERN:300,000を超えるOpenStackコア、500のKubernetesクラスター、そしてOpenStack Ironicによって管理される3,300のサーバー(来年には15,000になる予定です)。

https://twitter.com/amprice88/status/1179320316679593985

https://twitter.com/amprice88/status/1179320316679593985

調査部門以外でオープンインフラのストーリーをシェアした他のユーザーには、ローマ市政府のOpenStackユースケース、Sky ItaliaによるKubernetesブループリントの作成と新しいSky Q Fibraサービスを強化するネットワーク設定、そしてイタリア全土の4都市でスマートシティプロジェクトのエッジにOpenStackをデプロイするSmartMEプロジェクトがありました。

イタリアのオープンインフラコミュニティの次は何があるでしょうか。OpenStackコミュニティのイベントページで締め切りやイベントの日付を確認してください。

2020年まで待てない場合は、11月4日〜6日に開催されるオープンインフラサミット上海でグローバルなオープンインフラコミュニティに参加しましょう。

※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元 
https://superuser.openstack.org/articles/from-containers-to-edge-computing-research-organizations-rely-on-open-infrastructure/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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