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第5回 Microsoft Azureの魅力 (小澤昌樹) 2020年3月

本コラムは過去コラム「なるほど、Microsoft Azure」の2020年補足版です。

なるほど、Microsoft Azure - 第1回 Microsoft Azure IaaS の魅力

1. はじめに

みなさん、こんにちは。株式会社シオラボの小澤です。「今からはじめる Microsoft Azure」では、前回まで、クラウドコンピューティング全般についての理解を深めるべく、その仕組みや採用するメリットについて説明してきました。
さて、今回からは、いよいよMicrosoft Azureに注目していきましょう。Microsoft Azureの概要や魅力、その利用ケースなどを紹介します。

2. Microsoft Azureとは

マイクロソフト社が提供しているクラウドプラットフォームです。
2008年のProfessional Developer Conferenceで発表され、2010年1月のサービス開始時点ではPaaS機能のみを8つのデータセンターで提供していました。PaaSとは、アプリケーションを稼働させるためのハードウェアやOS、開発ツールなどを含めたプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供するものです。そのプラットフォームに則った方法でアプリケーションを開発することで、アプリケーションを素早く提供できるようになりました。コーディング時間が削減できるだけでなく、高価で高度な開発ツールを導入する必要がなくなりましたし、インフラに特化したエンジニアを採用する必要も減りました。
その後、2012年6月にはIaaS機能が提供され、現在のMicrosoft Azureの製品群が形作られます。そして、今では、相当数のサービスを提供するクラウドプラットフォームに成長しています。

fig01

▲図1:https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/

3. Microsoft Azureの魅力

Microsoft Azureの魅力は、もともと、オンプレミスのデータセンターとMicrosoft Azure IaaSの2本立てという、ハイブリッドクラウドにあると言われていました。Microsoft AzureのIaaSはHyper-V上に仮想マシンを展開する仕組みだったので、仮想マシンを使いたい時にクラウドに展開したり、オンプレミスのデータセンターに戻したりといった、クラウドとオンプレミスでの相互利用が柔軟におこなえる点が魅力でした。

しかし、現在のクラウドプラットフォームは、オンプレミスでサーバーを導入するよりも比較的安価で、安全性、信頼性、柔軟性に優れています。クラウドを使用していれば、設備に起因するダウンタイムはほぼ発生しません。ビジネスニーズが変化したときの、スケールアップやスケールダウンを柔軟におこなうこともできます。また、使用するサービスにのみ支払いが発生するので、コストに無駄がありません。今、オンプレミスを採用する理由といえば、特定の領域に特化するもので、クラウドを採用しない理由を探す方が難しいです。

さらに、これまでのアプリケーション開発でMicrosoftの製品を使用してきた場合には、オンプレミスからクラウドに基盤が移ろうとも、その開発ノウハウを使うことができますし、ノウハウを共有しながらスムーズに作業をおこなうこともできます。実は、Microsoft Azureの魅力は、これが大きな要素を占めていると言えましょう。
ちなみに、ハイブリッドクラウドも進化しています。従来はオンプレミスとクラウドの連携を意味していましたが、今では世界最果ての地でもアクセス可能なコンピューティングユニットのような存在と謳われています。つまり、アプリケーションをどこに実装しようとも、あらゆるデータにシームレスにアクセス可能な世界が実現できるのです。

fig02

▲図2:https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/

4. Microsoft Azureの利用シナリオ

今、Microsoft Azureを社内環境のバックアップとしてや、開発・テスト環境としてだけに使うのは、もったいないでしょう。
Azureには、WindowsとLinuxの仮想マシンを数秒でプロビジョニングできる「Virtual Machines」、
クラウド内のインテリジェントなマネージドSQLである「Azure SQL Database」といった、伝統的なサーバー用途としての利用はもちろんのこと、サーバーレスコードを使用してイベントを処理できる「Azure Functions」や、スマートな API 機能を追加して状況に合ったやり取りを実現できる「Cognitive Services」といったサービスも登場しています。また、それらの言葉を聞かない日はないくらいにトレンドとなっている、AIや機械学習、IoTといった技術に関するサービスもありますので、それぞれのニーズにマッチするような利用シナリオは必ずあるのではないかと思います。

今回は、Microsoft Azureについて簡単に説明してきましたが、いかがでしたか?
次回は、Microsoft Azureの高可用性という観点について掘り下げて説明したいと思います。次回もよろしくお願いいたします。

 


 

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