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第3回 回線契約とサーバー性能 (杉田正 @sugipooh) 2013年9月

 データセンターでは様々なサービスを行っています。サーバーの使い方もいろいろ。インターネットを通じてサービスを利用するサーバーですから回線契約もサーバー性能と関連して需要です。

 「コロケーションサービス」は、オフィススペースを貸し出すイメージで、ユーザー専用のデータセンター区画です。サーバーやルータ、ネットワーク工事までユーザーが持ち込みます。データーセンターが持つ太い回線、安定した電源インフラ、24時間監視サービスなどを利用でき、自社サーバ所有よりメリットがあります。
 「ハウジングサービス」は、マンションの一部屋を貸し出すイメージで、サーバーを持ち込みます。10Mbps契約ながら上位は100Mbpsや1Gbpsで接続されているような回線共有サービスなどがあります。家庭用回線と比べて利用料が高価ですが、SLA(サービスレベル契約)が違い、共有している回線数や停止対策(回線冗長化)などが違います。

 「ホスティングサービス」(レンタルサーバー)は、家具付き単身向けマンションのようなイメージで、サーバーもデータセンター側が貸し出してくれます。適正な回線が接続されサーバー運用が安価に出来ます。運用管理工数の多いメールサービスが安価に使えるのが後述の「クラウドサービス」との大きな差でもあります。
 「専用レンタルサーバー」は、ホスティングサービスにおいてユーザーが独占して1台のサーバーを使えます。
 「共有レンタルサーバー」は、ApacheなどのWebサーバーアプリ分割機能にて複数ユーザーが使います。ユーザー共有数も様々です。root権が使えないサービスが主流ですがその分セキュリティ対策など様々なサービスを受けられます。同じグループにアクセス数が多いユーザーが居るとサービスが安定しない場合もありますが、安価であることが特長です。
 「VPSサービス」はroot権が使え、様々なソフトウエアをインストールして使えますがセキュリティ対策をユーザー側で行う必要があります。サーバーや回線を共有するので安価に利用できます。

 「クラウドサービス」は、サーバー分割方法に仮想化環境を使い、サーバーイメージをインストールして使う共用レンタルサーバーサービスです。自由度が高く、ロードバランサなどを使い多数のサーバーで高性能なWebサービスを構成出来ます。回線は、太い(高速な)回線に接続され冗長化なども行われています。ただ、利用した流量で課金する場合が多く"上限設定"などが必須など初心者には思わぬ負担が発生する場合もあり、CIer(クラウドインテグレーション業者)と言われる専門会社に構成や課金代行を依頼して利用することもあります。反面、会社案内のようなデータが変化せずアクセス流量も多くない静的Webサーバーであれば非常に安価に利用できます。
 サーバーイメージにはOSを含めた環境やアプリケーションが用意され、様々な構成を容易に構成できます。

 Googleが提供する「GMail」など、特定のアプリケーションを提供する「クラウドサービス」は、SaaS(サース、Software as a Service)とも呼ばれています。

 サーバーは毎年のように性能が向上しています。「クラウドサービス」では同じ価格であってもサーバー性能に差があります。各社ともお試し期間を設けて「回線性能を含むサーバー性能」をユーザーで評価できるようになっています。SLA(サービスレベル契約)でサービス価格も変わります。
 どのようなサービスを使うにしても、まずは、"どのようなサービスを行うのか?"をユーザー側でしっかりと定めて適したサービスを選んでください。

 


 

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