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第8回 記憶の倉庫 2012年2月

 今回の話題は、「記憶の置き場所」についてです。
 スティーブンキングの小説で映画化された代表作と云えば「キャリー」や名匠スタンリーキューブリックが監督した「シャイニング」という名作が挙げられることでしょう。しかしながら原作者であるスティーブンキングがこのキューブリック作品を気に入らなくて、自ら監督し映像化したのは有名な話ですが、それと対照的にスティーブンキングが自身の原作を映像化した作品でとても気に入っているのが「ドリームキャッチャー」という映画です。

 原作はスティーブンキングの複数のテイストを一緒に盛り込んだものであり、映画のシナリオも「スタンドバイミー」+「幻魔対戦」+「ヒドゥン」を混在させた内容です。古びた洋館の裏でいじめられていた「ダディッツ」を四人の少年が助けるところから話が始まるのですが、その「ダディッツ」が実は善玉の地球外生命体であり、彼の命を賭して少年達にそれぞれ超能力を授けます。これはスクービードゥ(四人と一匹)の如く編成し、来るべき将来、つまり何十年後にやってくる悪玉の侵略者「ミスターグレイ」の脅威に対抗するための備えだったのです。

 四人のうちの一人が授かった能力に「記憶の倉庫」"Memory Warehouse" があります。彼(ジョンジー)がその能力を持つことでインベーダーに体を乗っ取られても記憶(情報)を隔離することで侵略者に立ち向かえるのです。実は交通事故がきっかけでこの能力を得るのですが...という話でファンでさえ賛否両論ある映画ですが、もし興味が湧きましたら本編を御覧ください。

 映画の中で「記憶の倉庫」を表現した映像が筆者にはとても印象に残りました。
 大きな螺旋状の回廊の両側に沢山の部屋があり、部屋のドアにはどの「記憶(情報)」が格納されているかの名札が貼られています。まるで「薔薇の名前」に登場した秘密の書庫を彷彿とさせます。その頭の中にある倉庫の回廊を自身が投影された人物が手押し車で情報を運び、それぞれの記憶の部屋に分けてしまっている姿が幻想的でありながらも、その書類をしまったり、取り出したり、燃やしたりという行為が、どのように記憶を思い出したり、消したりしているのかを想像させます。

「記憶の倉庫」が上手く機能しない場合に、良いサービスがあります。有名なクラウドサービスである「Evernote」のコンセプトは、「第二の脳」もしくは「補助脳」と称しています。気になった事象や思いついたアイディアなどをメモ帳に片っ端から書き留め、後でそれを必要に応じて捜し出すという使い方です。自分の脳で記憶にしまえなかった事や何処に置いたか分からなくなった時に重宝します。
 記憶装置そのものにも変革期がやってきています。

 半導体メモリを採用し高速ストレージを実現したFlash SSDは、省電力と可動装置がないことから耐障害性という副次的効果もあり、既に多数の可搬型デバイスで採用されています。このシリコンディスクは、従来よりも高速であるために、様々なレイヤーでのキャッシュ用途としても採用されています。最近では、AWSの新サービスであるAmazon DynamoDBでSSDが大量採用され高速で伸縮性に優れたサービスを発表しています。Fusion-ioやEMCでもストレージデバイスとしてのフラッシュストレージを発表しており、サーバ内蔵型にすることでストレージインターフェースによるボトルネックを回避し飛躍的な性能向上を果たしているとの事です。

 更に最新のニュースによれば、このFlash SSDを背景に驚異的な性能を実現する技術の気配があります。"Auto Commit Memory"という名前からそれを想像できますが、利用者はメモリを操作するだけで二次記憶装置を必要としなくなるかもしれません。つまりハードディスクが要らなくなるという事です。どのように実現するのかは未だ憶測が飛び交っていますが、もし実現すればハードウェアだけではなくソフトウェアも様変わりすることを余儀なくされるでしょう。
 何せ保存する処理が要らなくなってしまうのですから。

 安定期かとも思われたメモリやストレージ市場ですが、新技術の到来で新プロダクト登場やその利用方法に於いても世代交代が進みそうです。そして「データが重要」というのは、Web 2.0の教訓でもありました。
 "Data is the Next Intel Inside."
 そして今やビッグデータの波が企業に押し寄せています。

 ドリームキャッチャーでは、「記憶の倉庫」の中でどうしても捨てられない記憶の一つに「ブルーバイユー "Blue Bayou"」の歌詞がありました。
 この大切な思い出は、鍵の掛かった秘密の部屋にファイリングされていました。

 記憶は人を形成するのに極めて大事な要素です。
 人は当然持っている記憶によって「その人」として成り立つのですから。
 では次回をお楽しみに。

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