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第57回 vSphere 7 ~API、Code Capture、Developer Center~ (野田貴子) 2020年8月

VMware vSphere 7はリリース以来、非常に人気が高く、仮想インフラに多くの機能強化や新機能をもたらしました(このブログでは、その更新内容をを多数取り上げています!)。vSphere API、Code Capture、vSphere Developer Centerは機能が強化され、環境の自動化を考えている方々のために、これらの使いやすいツールがさらに強力なものとなりました。この記事では、これら3つの機能すべてをご紹介したいと思います。

まず、Developer Centerは、開発者やvSphere管理者のための単一のエントリーポイントであり、APIの管理やテスト、そしてvSphere Clientのアクションを利用可能なコードスニペットに取り込むためのツールを提供します。vSphere Clientの開発者センターでは、vSphere6.7と同じようにAPI ExplorerCode Captureが表示されますが、これらの昨日も強化されています。まず最初に注目すべき点は、更新されたOverviewページで、以前のバージョンのvSphereよりもDeveloper Centerについて詳細に説明され、その機能が強調されていることです。

fig01

APIエクスプローラ

API ExplorerはvSphere 6.5で導入されました。ユーザーはvSphere REST APIを参照したり呼び出したりすることができ、API ExplorerでそのAPIエンドポイントに関する情報を得られます。API Explorerへのアクセスは導入当初から変更されています。これまでは、https://<vCenter-Server-FQDN>/apiexplorerを参照して(この方法はvSphere 6.5、6.7、7.0 でも有効です)、vSphere SSOドメイン管理者の資格情報でログインしてから、選択したエンドポイントのAPIを参照して使用することが推奨されていました。vSphere 6.7ではAPI ExplorerがDeveloper Centerに移動したため、従来のvSphere 6.5の方法ではなく、vSphere Client内から直接APIを実行できるようになりました。

また、vSphere 6.7で利用可能なAPIエンドポイントは以下のようになっています。

  • vAPI:vSphere APIの呼び出し
  • vCenter:vCenter Server(Datastore/Cluster/VM設定/VCHA/ほか)関連の呼び出し
  • コンテンツ:コンテンツライブラリの呼び出し
  • アプライアンス:VMwareアプライアンス(VCSA access/health/backup/etc)の呼び出し
  • CIS(Common Infrastructure Services):タグ付け(タグ作成/カテゴリ/関連付け/ほか)関連の呼び出し

fig02

vSphere 7ではAPI Explorerの機能に大きな変更はありませんでしたが、vSphere 6.7では利用できなかった新しいAPIエンドポイントが少し追加されました。vSphere 7には以前のバージョンのAPIエンドポイント(vAPI、vCenter、Content、Appliance、CIS)と、次の2つの新しいエンドポイントが含まれています。

  • ESX:ホスト操作彼連の呼び出し(vSphereライフサイクル管理/HCL/ホスト設定/ほか)
  • Stats:vStats関連の呼び出し(注意:これらのAPIは技術プレビュー中であり、すべての環境では動作しない可能性があります)

fig03

API Explorerを開いた状態で、自分の環境からAPIエンドポイントを選択し、REST APIを実行することができます。ライブ環境に対して公開されているパラメータ、期待されるレスポンス、レスポンスステータスコードの詳細です。選択されたエンドポイントの役割によって、利用可能なAPIは変わります。以下の例では、仮想マシンのエンドポイントでGETを実行して、環境内の仮想マシンを表示しています。

fig04

API Explorerを使用して実行すると、次のようなデータの JSONファイルがエクスポートできます。この1枚目の画像では、このラボの仮想マシンでJSONエクスポートした内容が表示されています。

fig05

この2枚目の画像では、比較のために仮想マシンのvSphere Clientビューを表示しています。

fig06

コードキャプチャ

Code Captureは今でもOnyxと呼ばれることもありますが、ユーザーのアクションを記録し、実行可能なコードに変換することができます。vSphere HTML5 Web Client Flingの一部として始まりましたが、現在ではvSphere Clientに組み込まれ、vSphere 6.7以降で使用されています。

Code Captureを使い始めるためには、まず、vSphere ClientでCode Captureを有効にする必要があります。Developer Centerに移動し、Code Captureタブをクリックすると、次のような画面が表示され、この機能を有効にすることができます。

fig07

Code Captureを有効にすると、vSphere Clientでのアクションの記録を開始するためのインターフェイスが開きます。

vSphere 7では次の新しい選択肢から出力する言語を選択します。

  • PowerCLI
  • vRO Javascript
  • Python
  • GO

Start Recordingをクリックして開始します。

fig08

これでCode Captureがオンになり、vSphere Clientにアクションが記録され、完了するとPowerCLIとして出力されることわかります。

fig09

目的のアクションの記録が完了したら、Stop Recordingクリックするか、vSphere Clientの右上にある赤いボタンをクリックして、使用可能なコードの「キャプチャ」を完了させます。vSphere 7のCode Captureで追加された素晴らしい機能の1つは、PowerCLIコードだけではありません。出力が表示されたあとに、この4つの言語を切り替えることができるようになったのです。以下のアニメーション画像では、これがどのように見えるかを示しています。私の感覚では、かなり素晴らしい機能です。

fig10

まとめ

vSphere 7には、多くの新機能と機能強化が盛り込まれています。優れた機能を備えたAPI ExplorerとCode Captureは、そのうちのたった2つのコンポーネントに過ぎません。vSphereの新機能の詳細については、当ブログのvSphere 7ページを参照してください。

Developer Center、API Explorer、および Code Captureの詳細については、以下のリソースを参照してください。

※引用元  https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/06/vsphere-7-apis-code-capture-and-developer-center.html

※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

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