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第4回 システムの基本情報の確認 その2 (加賀結衣) 2016年12月

こんにちは。加賀結衣(かが ゆい)と申します。

このコラムでは、株式会社リックテレコムの「Windows/Linuxのトラブル追跡実践ノウハウ」をもとに、私が実際にPCに触りながら学んだことをまとめていきます。
コラム内のページ表記は、この書籍のページを示します(Pはページです)。
日々発生するコンピュータのトラブルに対し、どのようなツールを使い、どのような情報を収集すればよいか知りたいと思われている初心者の方に、このコラムが少しでもお役に立てば嬉しいです。

前回は、第2章 2.1.3 の「GUI上でシステム情報の確認をする」まで学びました。
今回は、2.1.4の、「IPアドレス、MACアドレスの確認をする」から確認していきましょう。

----------------------------------------------------------------------
 
第2章 システムの基本情報の確認
2.1 Windows編
(中略)
 2.1.4 IPアドレス、MACアドレスの確認をする(p.48)
 2.1.5 ドライバーの確認をする(p.49)
 2.1.6 インストール済の更新プログラムの確認をする(p.52)
 2.1.7 さまざまな情報を取得できるwmicコマンドを使う(p.54)

2.2 Linux編(1)
 2.2.1 システムの情報、バージョンを調べる(p.58)
 2.2.2 CPUを調べる(p.61)
 2.2.3 メモリを調べる(p.64)
 2.2.4 パーティションを調べる(p.64)
 2.2.5 HDDの容量を調べる(p.72)
 2.2.6 周辺機器の確認をする(p.74)

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第2章 システムの基本情報の確認
2.1 Windows編
 2.1.4 IPアドレス、MACアドレスの確認をする(p.48)

■ipconfig

Windows PCに設定されているIPアドレスを確認したい場合、GUI上で確認することも可能ですが、ipconfigコマンドを使うと、より簡単に確認できます。
オプションなしでipconfigを実行すると、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイといった基本的な情報のみが表示されます。
より詳細な情報を確認したい場合には、以下のように/allオプションをつけて実行してください。

ipconfig /all

また、オプションとして/releaseを付けると、DHCP(ルータ)からのIPアドレスを一時的に解放することができ、オプションとして/renewを付けると、DHCP(ルータ)からIPアドレスを更新、再取得することができます。

詳細は、以下のコマンドでヘルプ情報を表示して確認してください。

ipconfig /?

 2.1.5 ドライバーの確認をする(p.49)

■driverquery

システム上にインストールされているデバイスドライバーとその情報の確認は、上記のdriverqueryコマンドを使って行うことができます。

より詳細な情報を表示したい場合にはオプションとして/vを、また、各デバイスドライバーのデジタル署名の確認をされたい場合には、/siオプションを追加して実行してください。また、例えばcsv形式で実行結果をファイル出力したい場合は/foオプションを利用して以下のように指定します。

driverquery /fo csv > files.csv

なお、デバイスドライバーの情報は、msinfo32コマンドのシステム情報にて[システムの概要]-[ソフトウェア環境]-[システムドライバー]にても確認できます。

fig01

 2.1.6 インストール済の更新プログラムの確認をする(p.52)

■wmic qfe

WMI(Windows Management Instrumentation)は、Windows OSにおけるシステム管理のための中核となるもので、OSやコンピュータに関する様々な情報を取得したり設定することができますが、コマンドラインではwmicにて利用することができます。

WMI の FAQ: トラブルシューティングとヒント
https://technet.microsoft.com/ja-jp/scriptcenter/ff576025.aspx

マシン上にインストールされている更新プログラムを確認するには、wmicコマンドにqfeエイリアスを付けて実行します。

なお、wmic /?と入力することで、ヘルプを表示することができます。

 2.1.7 さまざまな情報を取得できるwmicコマンドを使う(p.54)

■wmic

wmicコマンドでは、用意されているエイリアスを指定することで、さまざまな情報を取得することができます。たとえばシステム上のユーザーアカウントの情報を取得するには以下を実行します。

wmic useraccount

また、ログイン時に自動実行されるコマンドの情報を取得するには以下を実行します。

wmic startup

wmicコマンドを実行する際、表示する情報を絞り込むためにwhere句を使用することが可能です。
例えば、wmicコマンドでイベント・ログを取得するには、wmic nteventというコマンドを実行するが、システムのイベントログを指定して、対象期間を2016年1月1日以降のものに限定したい場合、以下のように入力します。

wmic ntevent where "(logfile='system' and timegenerated >= '20160101')"

同様にwhere句を用いて、例えば、更新プログラム一覧を確認する際、特定の更新プログラムKB2981580がインストールされているかを確認したい場合、次のように入力します。

wmic qfe where hotfixid='KB2981580'

また、例えばユーザー一覧を確認する際、特定のユーザー aaa だけを表示したい場合、次のように入力します。

wmic useraccount where name='aaa'

2.2 Linux編(1)
 2.2.1 システムの情報、バージョンを調べる(p.58)

■uname、lsb_release

カーネルとは、ハードウェアの管理、プログラムの実行管理、ファイルシステムなどOSの基本サービスを提供するプログラムで、OSにおいてもっとも重要なコンポーネントです。
システムで稼働中のカーネルについて、名前を情報を取得したい場合はunameコマンドを用います。
 
OS情報をすべて表示したい場合、uname --all もしくは、uname -a コマンドを利用します。

また、OS名とリリース番号を表示したい場合、uname -sr もしくはuname --sysname --release
コマンドを利用します。

ディストリビューション情報すべてを表示したい場合は、unameではなくlsb_releaseを利用して以下を実行します。

lsb_release --all

なお、ディストリビューションのIDとリリース番号を、短い形式で表示したい場合には以下を実行します。

lsb_release -irs

環境によっては、lsb_releaseコマンドが利用できない場合があります。
このような場合、/etcディレクトリに格納された、ディストリビューションごとのOS情報を利用します。

・Red Hat系のOSの情報を確認する場合

cat /etc/redhat-release

・CentOSのOS情報を確認する場合

cat /etc/centos-release

・Debian系のOSの情報を確認する場合

cat /etc/debian_version

・UbuntuのOSの情報を確認する場合

cat /etc/os-release

 2.2.2 CPUを調べる(p.61)

■lscpu

システムのCPU情報を取得したい場合には、lscpuコマンドを用いて表示させます。
このコマンドは、サポートを受ける場合などに利用します。

なお、CPUの詳細情報を表示したい場合には、以下のコマンドを利用します。

cat /proc/cpuinfo

この/procディレクトリ以下には、システムやプロセスに関する様々な情報が格納されています。このうち、/proc/cpuinfoには、CPUに関する詳細な情報が格納されています。

2.2.3 メモリを調べる(p.64)

■free

コマンド実行時のシステムのメモリ使用状況を知りたい場合には、freeコマンドを用いて表示させます。freeコマンドでは、搭載されている物理メモリおよびスワップ領域の総量、使用料、空き容量を確認できます。

なお、メモリの詳細情報を表示したい場合には、以下のコマンドを利用します。

cat /proc/meminfo

/proc以下にはmeminfoの他にも、例えば、物理メモリ領域の断片化の状態を確認できる/proc/buddyinfoや、カーネルslabキャッシュメモリの情報を表示できる/proc/slabinfoコマンドがあります。

2.2.4 パーティションを調べる(p.64)

■fdisk、parted

ハードディスクのパーティション構成は、fdiskコマンドで確認できます。fdiskコマンドでは存在するパーティションと各サイズ、起動可能かどうかのフラグ及びそのパーティションの情報が表示されます。
なお、fdiskコマンドを実行するには、情報の表示のみであっても管理者権限が必要です。
一般ユーザーで実行している場合は、sudoコマンド(3.4.2参照)と併用します。

マウントされているデバイスのパーテイション情報を表示するためには、以下のコマンドを実行します。

fdisk -l デバイスファイル名

fdiskコマンドは2TBを超える大容量のパーティションには対応していません。
一方、partedコマンドは、GPT(GUID Partition Table)形式のパーティションに対応しており、2TBを超える大容量のパーティションを扱うこともできます。
環境によっては、パーティション構成を確認するために、fdiskコマンドより高機能で使いやすいこのpartedコマンドが利用できます。

マウントされているデバイス全てのパーテイション情報を表示するためには、以下のコマンドを実行します。

parted -l

なお、partedコマンドを実行するには、情報の表示のみであっても管理者権限が必要です。
一般ユーザーで実行している場合は、sudoコマンド(3.4.2参照)と併用します。

指定したディスクのパーティション構成を表示するには、以下のコマンドを実行します。

parted デバイスファイル名 print

 2.2.5 HDDの容量を調べる(p.72)

■df

ハードディスクの使用状況を知りたい場合には、dfコマンドを用いて表示させます。
このコマンドでは、現在利用されているハードディスクのサイズと使用量、空き容量、ファイルシステムの種類を確認できます。

ハードディスクの使用状況を分かりやすい形式で表示するには-hオプションを利用します。
合わせてファイルシステムの種類を表示するには、以下のように入力します。

df -hT

 2.2.6 周辺機器の確認をする(p.74)

■lspci

システムに搭載されているPCIデバイスの情報を表示するには、lspciコマンドを使います。
詳細情報を表示させたい場合には、管理者ユーザーで実行するか、あるいは、一般ユーザーで実行している場合は、sudoコマンド(3.4.2参照)と併用します

また、PCIデバイスの詳細情報を表示するには、以下のコマンドを使います。

lspci -vvx

■lsusb

USBデバイスの概要情報を表示するには、lsusbコマンドを使います。
詳細情報を表示させたい場合には、管理者ユーザーで実行するか、あるいは、一般ユーザーで実行している場合は、sudoコマンド(3.4.2参照)と併用します。

また、USBデバイスの詳細情報を表示するには、以下のコマンドを使います。

lsusb -v
今日のまとめ

★Windows OSではipconfig /allを利用すると、IPネットワークの設定の詳細情報を表示することができる。またwmicコマンドを利用すると、さまざまな情報を取得することができる。
★Linuxでは、uname -aを利用すると、OS情報の詳細を表示することができる。
また、fdiskやpartedコマンドを利用するとハードディスクのパーティション構成を表示することができる。

なお、顧客システムを十分に理解し、ネットワーク・サーバ(OS)分野における原因究明の仕方や切り分けなどを行う方法を基礎から学びたい方には、CTC教育サービスのオリジナルコースである「システムトラブルシュート(ファーストステップ)」がお勧めです。本コースはトラブルシューティングという現場経験から学ぶことが多い特殊ノウハウを体系だてて学べる特定のベンダーに依存しないコースとしては唯一のものになります。実践的なトラブルシューティングのノウハウを学びたい方は是非受講ください。
詳細は、以下のリンクをご参照くださいませ。
http://www.school.ctc-g.co.jp/course/SSE01.html

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに。

 


 

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