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第15回 北の国から 2012年9月

 フィンランドのヘルシンキからバルト海を挟んで南方に、タリンという街があります。ヘルシンキから高速船で1時間半ほどの距離です。タリンはエストニア共和国の首都です。エストニアは1991年にソビエト連邦から独立したばかりの国で、バルト三国はこのエストニアとラトビア、リトアニアの3つの小国を指します。

 エストニアという国は知らなくても、スカイプ(Skype)はご存知でしょう。
 世界中で使われているスカイプは、このタリンで開発されたのです。(開発者は、スウェーデン人のニコラス・センストロムとデンマーク人のヤヌス・フリスの二人です。)また、世界で初めて議会選挙でインターネットを利用した電子投票を行うなどエストニアというお国柄自体が、IT技術に積極的な姿勢が伺えます。エストニアはこれら経緯もあってIT産業が活発であり、ヨーロッパでのITオフショア開発の拠点になっているそうです。

 最近のニュースでは、エストニアの公立学校の初等教育は9年間、中等教育は3年間ですが、すべての学校で1年生からプログラミング教育をカリキュラムに入れるそうです。内容はアプリ開発を教えるもので、ウェブやモバイルアプリを含むそうです。これに伴い初等教育の教師向けのトレーニングがスタートしており、最終的には公立学校の1年生から12年生までの全学年で、プログラミングのカリキュラムを生徒が選択可能になるそうです。

 これは先程の背景を鑑みてもお分かりでしょうが、IT産業が活性化しているため、企業がプログラマの確保に苦慮しているという実情があり、年少からプログラマを育てていくという国策といえる方針があるからでしょう。スカイプの成功が大きく影響していると思いますが、国自体がIT産業及びテクノロジー産業に傾倒して急速に発展を意図しているのが伺い知れます。

 ITを国策として推進するIT先進国となっている北欧諸国では、リーナス・トーバルズ(Linus Tolvalds, Linux)、ノキア(Nokia)を擁するフィンランドと、アルフレッド・ノーベルを産んだ国スウェーデンではエリクソン(Ericsson)を筆頭に音楽ストリーミングサービス(Spotify)やモールン(クラウドの事)の加熱ぶりと元来の発明家、企業家を育成する風土の基にスウェーデンのシリコンバレーと称されるシスタサイエンスパークがストックホルムにあり環境面も充実し先端産業を牽引しています。

 2国に追いつけと、Ruby on RailsのDHH(David Heinemeier Hansson)擁するデンマークやバルト海のシリコンバレーと称されるタリンを拠点とするエストニアが猛追しています。

 昨年(2011年)世界経済フォーラムから発表された世界のIT先進国ランキングを見ても1位スウェーデン、3位フィンランドで北欧が上位を占めており、その他は5位がアメリカで10位が韓国、日本は19位に留まっています。北欧諸国が現行の日本と比べIT技術が社会に浸透しているという意味においてさえも、大きく溝を開けられているといえるのかもしれません。遠くない将来では、大きく経済圏の地図が書き換えられるであろう事が見込まれます。特にIT産業ではそれが顕著となるのでしょう。

 日本でもRuby言語発祥の地である島根県の小学生が、Ruby技術者認定試験を合格したとのニュースがありました。独学と島根Ruby合宿に参加して一年間勉強した賜物だそうです。日本の小学生も負けてはいません。

 コンピュータに命令して動かすというプログラムは、電子計算機の基礎中の基礎であり、その意味合いにおいてもプログラミングは非常に重要な項目ですが、きちんと知識を有している方が業界内でも非常に少ないのが実情です。プログラマという職種自体が特殊であることに加え、周囲の関係者がプログラムに関する知識が欠損していることがプログラミングという作業に対する理解が得られていない問題の一因として挙げられます。この歪みは現実の開発プロジェクトに非常に重大な問題を引き起こしています。小学生達を見習って、プログラムの勉強をはじめてみては如何でしょうか?

 ところで、筆者は北欧や東欧について知りませんし行ったこともありません。日本の北の島で生まれたので、寒いところに行くのはあまり気乗りがしないのですが、機会があればムーミンの国には行ってみたいと思います。

 では、次回もお楽しみに。

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