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第13回 政府発表 10年前と比べてSEは年収減、プログラマーは年収増 大手では逆転 (吉政忠志) 2013年7月

 改めまして、このコラムを担当する吉政創成の吉政でございます。CTC教育サービスのマーケティング支援を行っているご縁から、この「技術者のほにゃららら」というコラムを月刊連載しています。「ほにゃららら」というのは40歳前後以上の方でないとぴんと来ないかもしれません。「XXXXX」や「なんとか」のような意味です。ちょっと大きな会社の役員をしていたこともあり、技術者の面接で経験したことや、XMLやLinux、Ruby、Ruby on Rails、PHPの認定試験を運営支援する中で感じたことなど、技術者の方々に役に立つような内容を中心に書いていきます。第13回は「政府発表 10年前と比べてSEは年収減、プログラマーは年収増 大手では逆転」について書いてみます。

 厚生労働省が毎年公開している賃金構造基本統計調査の平成24年度版によると、プログラマーとSEの平均値は以下の通りです。

  プログラマーの給料 システムエンジニア(SE)の給料
平均年収 419.3万円 537.6万円
平均月収 31.1万円 37.0万円
年間ボーナスなど 46.2万円 93.5万円
平均年齢 31.9歳 36.4歳
平均勤続年数 6.5年 10.7年
労働者数 110,450人 281,250人
総労働時間 161時間/月 157時間/月
男性平均年収 430.1万円 369.2万円
女性平均年収 550.8万円 456.7万円

 この二つのデータを比べると、若くて給料の安いのがプログラマーで、成り上がったのがSEのように見えてしまいます。確かに昔はそういう傾向があったように思えますが、最近は大事違うようにおもます。いきなりSEから入る人はいないと思うのですが、プログラマーからSEではなく、プログラマーからスーパープログラマーにステップアップしていく人がある一定数存在し始め、一つの流れになりつつあるように思えます。

 興味深いデータをいくつかご紹介します。

 平成24年度版の賃金構造基本統計調査によると、10年前と比べてSEは60万年収減、プログラマーは7万円増。従業員1000名以上の大手在籍のプログラマーが特に急増し、139万円増となり、SEとプログラマーの年収が逆転しました。

 大手プログラマーの平均年収が急増したのはソーシャル系の隆盛と同じ時期です。ソーシャル系は早く正確な良いものを作れる上位プログラマーを募集し、上位プログラマーが高額年収で大手企業に転職し、給与が大幅に上がったイメージだと思います。プログラマーを目指している人には夢がある話ですね。

 ある著名なプログラマーの方が言っていました。

「プログラマーの生産性は上級者と初級者では百倍、千倍と違うのに、なぜ給料はそうならないのか。スーパープログラマーの力が認められるようになれば、もっとこの業界は盛り上がるはず。」

 私もそう思います。

 試験の運営に携わり、様々なプログラマーの方にあってきましたが、上級プログラマーの方は技術のセンスというのもあるのですが、努力が効率的であったり、集中力がすごかったりと、技術以外の部分の強さがあって、その強さが技術力を押し上げているように思えます。

 プログラマーではない私がいうのもなんですが、プログラマーで成功するには技術力だけではなく、長丁場の人生を効率的に生かすような、総合的な活動の工夫が必要かもしれません。

 いかがでしたでしょうか? 年収の推移からみた時代の変遷が少しわかったような気がします。今後の人生のご参考にしていただければ幸いです。

 


 

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