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[IT研修]注目キーワード Python Power Platform 最新技術動向 生成AI Docker Kubernetes
改めまして、このコラムを担当する吉政創成の吉政でございます。CTC教育サービスのマーケティング支援を行っているご縁から、この「技術者のほにゃららら」というコラムを月刊連載しています。「ほにゃららら」というのは40歳前後以上の方でないとぴんと来ないかもしれません。「XXXXX」や「なんとか」のような意味です。ちょっと大きな会社の役員をしていたこともあり、技術者の面接で経験したことや、XMLやLinux、Ruby、Ruby on Rails、PHPの認定試験を運営支援する中で感じたことなど、技術者の方々に役に立つような内容を中心に書いていきます。第13回は「政府発表 10年前と比べてSEは年収減、プログラマーは年収増 大手では逆転」について書いてみます。
厚生労働省が毎年公開している賃金構造基本統計調査の平成24年度版によると、プログラマーとSEの平均値は以下の通りです。
プログラマーの給料 | システムエンジニア(SE)の給料 | |
平均年収 | 419.3万円 | 537.6万円 |
平均月収 | 31.1万円 | 37.0万円 |
年間ボーナスなど | 46.2万円 | 93.5万円 |
平均年齢 | 31.9歳 | 36.4歳 |
平均勤続年数 | 6.5年 | 10.7年 |
労働者数 | 110,450人 | 281,250人 |
総労働時間 | 161時間/月 | 157時間/月 |
男性平均年収 | 430.1万円 | 369.2万円 |
女性平均年収 | 550.8万円 | 456.7万円 |
この二つのデータを比べると、若くて給料の安いのがプログラマーで、成り上がったのがSEのように見えてしまいます。確かに昔はそういう傾向があったように思えますが、最近は大事違うようにおもます。いきなりSEから入る人はいないと思うのですが、プログラマーからSEではなく、プログラマーからスーパープログラマーにステップアップしていく人がある一定数存在し始め、一つの流れになりつつあるように思えます。
興味深いデータをいくつかご紹介します。
平成24年度版の賃金構造基本統計調査によると、10年前と比べてSEは60万年収減、プログラマーは7万円増。従業員1000名以上の大手在籍のプログラマーが特に急増し、139万円増となり、SEとプログラマーの年収が逆転しました。
大手プログラマーの平均年収が急増したのはソーシャル系の隆盛と同じ時期です。ソーシャル系は早く正確な良いものを作れる上位プログラマーを募集し、上位プログラマーが高額年収で大手企業に転職し、給与が大幅に上がったイメージだと思います。プログラマーを目指している人には夢がある話ですね。
ある著名なプログラマーの方が言っていました。
「プログラマーの生産性は上級者と初級者では百倍、千倍と違うのに、なぜ給料はそうならないのか。スーパープログラマーの力が認められるようになれば、もっとこの業界は盛り上がるはず。」
私もそう思います。
試験の運営に携わり、様々なプログラマーの方にあってきましたが、上級プログラマーの方は技術のセンスというのもあるのですが、努力が効率的であったり、集中力がすごかったりと、技術以外の部分の強さがあって、その強さが技術力を押し上げているように思えます。
プログラマーではない私がいうのもなんですが、プログラマーで成功するには技術力だけではなく、長丁場の人生を効率的に生かすような、総合的な活動の工夫が必要かもしれません。
いかがでしたでしょうか? 年収の推移からみた時代の変遷が少しわかったような気がします。今後の人生のご参考にしていただければ幸いです。
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