IT・技術研修ならCTC教育サービス

サイト内検索 企業情報 サイトマップ

研修コース検索

コラム

技術者のためのほにゃららら

CTC 教育サービス

 [IT研修]注目キーワード   Python  UiPath(RPA)  最新技術動向  Microsoft Azure  Docker  Kubernetes 

第47回 急激に増えるDX組織設置率。データを一元管理するデータ管理部門の設立が必要になるはず (吉政忠志) 2023年11月

こんにちは。吉政創成の吉政でございます。先日、「2023年 国内企業のDX組織を調査~上場企業のDX組織設置率は11.7%~」というニュースが流れてきました。そのニュースによるとDX部門が急激に伸び、12%に迫ろうという内容でした。DX組織が設置されることは個人的に良い事だと思っています。そしてその組織が機能していくことで、社内でのデジタル活用は進んでいくと思います。

しかし一方でデジタルの性質というものがあり、活用されればされるほど所在が分散していく傾向があるということです。これはどういうことかというと、多くの企業でデータを加工している所在がローカルのパソコンであるということを指しています。そして、その加工されたデータが共有され、さらに別のパソコンで加工されていくということが起こっているということです。皆さんの会社でも同様のことが起こっていないでしょうか?

そしてDXの前提にペーパーレス化やデジタル化の話がありますので、システム情報に今まで以上にデータがたまっていきます。ここでの注意点は大きく上げると2点あります。

<注意点>

  • 加工されたデータが全社的にかなり重複して蓄積されていく可能性が高い事
    (ストレージ量が肥大化したり、管理できなくなってしまう可能性が高いです
  • 情報漏洩のダメージが大きくなる可能性が高い事

多くの企業がセキュリティの強化をDXの推進と同時に進めていますが、セキュリティががちがちになりすぎると、使い勝手が悪くなり、労働時間をひっ迫します。多くの企業では残業時間の基準を強いられており(36協定のこと)、労働の効率化が求められています。

データ管理部が必要になるのでは

釈迦に説法のような気もしますが、データはその企業にとって唯一無二のもので、消失してしまうと取り返しがつかなく、活用し続けないと使い物にならなくなるものであり、煩雑に管理すると漏洩によるダメージを受けてしまう、取り扱いが難しいものです。取り扱いが難しいものではありますが、大きな資産でもあるため、有効活用できると企業の事業効率が向上するのは明白です。今、多くの企業では、各データは各事業部門で管理することになっていると思いますが、全社統一基準の策定と、第三者による監査が必要になるはずですので、私はデータ管理部門の設置が必要であると考えています。データは後から管理項目を追加するのが難しいため、現在、DX部門のメンバーの方は、次のステップとしてデータ管理もあらかじめ考えて、データ管理の設計をされたほうが良いと思います。

データの一元化とサーバー上でのデータ加工が重要

データを管理するにあたって、社員が自由に自身のパソコンで管理してしまうことが中心だと、管理しきれないと考えています。そこで、データをサーバー上で一元管理することが重要だと考えます。そこで有効なのがERPの再活用だと考えます。 データをサーバー上から原則として持ち出さず、ERPやPythonなどのサーバー上の分析ツールを使って加工していく方法です。この方法だと、サーバー上からデータが移動しにくいため、管理が容易であると考えています。

そもそも、ERPを導入していない企業はデータが複数のサーバーに分散しており、サーバー間をまたがったサーバー上でのデータ分析は難しいと考えます。デジタル活用に向けて、分散しているシステムをERPに統一して、その際にサーバー上でデータを分析する仕組みも併せて検討されてはいかがでしょうか。

それでは今日はこの辺で

*1 出典元(Nexal,Inc.)https://www.nexal.co.jp/blogs/20231017.html

 


 

 [IT研修]注目キーワード   Python  UiPath(RPA)  最新技術動向  Microsoft Azure  Docker  Kubernetes