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Pythonの対談記事 - Pythonの研修・教育ならCTC教育サービス

対談記事 ~Pythonの効率的な学習方法について~

(対談:東京大学特任助教辻真吾氏、Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏、CTCテクノロジー 藤江一博)


(写真:左より辻真吾氏、弊社 CTCテクノロジー 藤江一博)

東京大学 特任助教であり、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の試験問題監修をされている辻真吾氏(以下、辻氏)と一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事の吉政忠志氏(以下吉政氏)とCTCテクノロジー 藤江一博(以下、藤江)がPythonの人材育成について対談いたしました。

吉政氏:
この度は対談の機会を頂き、ありがとうございます。CTCテクノロジーさんは、Pythonエンジニア育成推進協会に初年度から認定スクールとして参加していただいているのですが、そもそもPythonの試験を作ろうという話もCTCテクノロジーの皆様との打ち合わせの際に出てきた話がきっかけで始まりました。今ではかなり大きな受験者規模になり、とても感謝しております。

藤江:
懐かしいですね。吉政創成さんが認定試験を立ち上げてくださったのは、弊社からお声掛けさせて頂いたのがきっかけになったかもしれません。確か2015年初頭の筈です。小職が軽い思い付きでPythonのコースを創ろうとしていた頃だったと思いますが、様々な認定試験を企画されている吉政創成さんに、弊社の増田がPython認定試験もどうでしょうか?という話を持ちかけたのを覚えています。打算ですが弊社CTCテクノロジー主催の教育サービスメニューではITインフラストラクチャー分野が豊富ですが、時流に乗ってインフラエンジニア向けにPythonの研修も需要があるかもしれないという算段もあったと思います。ですが、正直に申しますと当初あんまり期待はしていませんでした。

吉政氏:
そうです、そうです!お陰様でPython3認定エンジニア基礎試験は開始2年で5000名の受験を頂くまでになりました。開始2年で5000名というのは民間のIT試験では、過去トップクラスの実績であり、今メジャーな大手試験の5倍から10倍の受験者数になります。そのけん引役としてCTCテクノロジーさんにはとても感謝しています。営業っぽい話に感じるかもしれませんが、事実、Pythonの研修ラインアップとしては国内トップクラスで、試験の対策コースも実施していただいていますよね。毎月かなりの受講者がいると聞いております。

辻氏:
CTC教育サービスさんのPython研修コースは用途ごとに短いに数で受講ができて、入門者から経験者向けまでの幅広いラインナップがあり、必要なものだけ短期間でマスターできる印象があります。さすがという感じでした。

Python研修コース一覧:https://www.school.ctc-g.co.jp/python/

藤江:
はい。連日開催していますが、お陰様でたくさんのお客様にご参加頂いております。弊社の研修サービスの一翼を担うまでになったという感触もあります。
プログラマの方々は独学で学ぶ比率が多いですから、その意味では期待外れとなりました。ふたを開けてみると『これからプログラミングを始めよう。』という方が多くて、最初にPythonを選ばれている様に感じます。

吉政氏:
それはPythonが、ビッグデータや機械学習、AIなどで中心的な技術として普及し、プログラミング未経験者の方もPythonを学び始めたということだと思います。

藤江:
プログラマになりたいのでPythonを選びましたというよりも、コンピューターを触ったことがない方がPythonを学ぼうとしているのが多くいらっしゃるのを感じますね。

吉政氏:
コンピューターを触ったことがない人がPythonから始めようとすると、なかなか苦労しますよね。

辻氏:
プログラミングを学ぼうと思ったら、まずプログラミングの基本的な概念を学ぶ必要がありますよね。プログラミング以外にもOSの話やデータベースの話など、周辺というか全般の基礎が理解できていないと、なかなか難しいですよね。また、Pythonをどのように使いたいかという、用途先の知識というか基礎も知っていないと、Pythonを使いこなせないと思います。

藤江:
やはり基礎が大事だと思います。Pythonでは基本文法を覚えることが基礎ですが、プログラムが動いている土台であるOSの基礎知識は必須です。そして適用目的に関する知識を得て道具としてのPythonを活用できるのだと理解しています。

吉政氏:
ちなみに、Pythonを基礎から学びたい方へのアドバイスはありますでしょうか?

藤江:
Pythonを使って何をしたいのかが曖昧なまま学ぼうとしても、Pythonを使って何ができるのかのイメージが沸かないまま、研修が進んでしまって、学習効率が落ちることがあります。まずはPythonを何に使いたいか目標を定めてから習得を始めるのも一つの方法かなと思います。

辻氏:
本当にその通りだと思います。具体的なPython活用イメージがあると、学習理解が、『これができたらこれができる』といういい流れもできるので、とても効率的になります。さらに私の場合は、いきなり難しいのを教えても理解するのに時間がかかるので、先ずはできそうなところから、説明するようにしています。何事も基礎から順番にということです。

藤江:
私もそうですね。『こういう風に使うと、たのしくなります。』をご紹介してから、課題を与えて次のステップで具体的なサンプルコードを見せてイメージさせるという繰り返しで、徐々に段階を経て説明するように心がけています。

辻氏:
ちなみに基本も大事ですが、『勘所』が大事だと思っています。試行錯誤で勘所を鍛える感じがいいと思います。

藤江:
『勘所』が大事なのは同感です。『勘所』を伝えるのはとても難しいです。受講者が内容を理解したとしても書こうとすると手が動かないので、習得するにはいっぱい書くことが大事だと考えています。『写経』という学習方法は『勘所』を鍛えるのに効果があると思います。

辻氏:
たくさん書いて試行錯誤すると、中身がどうできているんだろうという興味がでてくる人が多いです。その興味が成長のきっかけになるので、とても良いと思っています。

吉政氏:
ちなみに、Pythonの研修コースを学ぶ前に抑えておいてほしいコースはありますでしょうか?

藤江:
Linux入門とシステム管理、ネットワーク管理の研修コースで基本を学んでほしいと思っています。ここで学ぶことで、どうやってOSやサーバが動いているかが分かります。IT技術未経験から学ぶ場合は、この二つを受講されることをお勧めします。

Linux入門:https://www.school.ctc-g.co.jp/course/LI30.html
Linuxシステム管理:https://www.school.ctc-g.co.jp/course/LI32.html
Linuxネットワーク管理:https://www.school.ctc-g.co.jp/course/LI33.html

吉政氏:
続いて、今後、CTC教育サービスのPython研修コースを受講しようとされている方へ一言お願いいたします。

藤江:
もし、ご興味があるということでしたら「プログラミングを始める」その機会として、弊社が実施しておりますPython公開コースご受講も選択肢となるかと思います。
プログラミングを勉強したいと思っても日々のタスクをこなすことで精いっぱい、なかなか勉強に時間が割けない方や、まずはどこから手を付ければ良いのか戸惑っている、という方々であれば、講習会では最初に必要となります大事な情報だけを纏めてお伝えしていますので、習得したいというお考えをお持ちの方々への一助になると考えております。
これからプログラミングにも手を伸ばしてみようという皆様の気持ちの背中を少しだけでも後押しさせて頂くことが出来れば嬉しいです。

※Python研修コース一覧:https://www.school.ctc-g.co.jp/python/

吉政氏:
ありがとうございました。