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第29回 Rubyはまだ終わっていません (野田貴子) 2018年6月

こんにちはー。野田貴子です。

今月も海外のRailsコラムを意訳してご紹介します。ご参考になれば幸いです。

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近年は次々と新しい技術が登場し、その発展速度も目覚ましいものがありますね。開発者の中には、新しい技術を追い求めることに必死で、一種の強迫観念に追われている方も少なくないようです。新しい技術を勉強することは良いことですが、新しい技術すべてを追い求める必要が本当にあるのでしょうか。今まで使ってきた技術はもう本当に不要なのでしょうか。開発者としての価値は、新技術の習得以外では高められないのでしょうか。そんなことはありませんよね。

今日ご紹介するのは、『Rubyはまだ死んでいない』というブログ記事(https://www.engineyard.com/blog/ruby-still-isnt-dead)です。

たいていの技術は過渡期を迎えると、「この技術は終わった。次は○○だ。」という声を上げる人が出てきます。RubyやRailsも例外ではありません。果たしてRubyは終わってしまったのでしょうか?そもそも過渡期を迎えているのでしょうか?

以下、上記ブログ記事の翻訳です。

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かつて、『死にかけているRuby』という記事(https://www.engineyard.com/blog/ruby-isnt-dead)に対する大きな騒動が各所で起こりました。あれから3年経ちますが、今でも同じ議論がやりとりされています。「Rubyはエンジニアの幸せのために作られた」というのが基本原理のはずですが、そんな幸せな人々がRubyを死なせてしまうことがあるのでしょうか?

この考えは、この数ヶ月、多くの議論を活発にしました。Rubyなどの言語は、たいていは成熟したために「死んだ」と宣言されているように思えます。成長速度が凄まじいこのコーディングの分野で、プログラマたちが「この言語は成熟した」という結論に達するのはどのようなときなのでしょうか。

まず、いくつかの統計を見てみましょう。Tiobe Indexという業界ベンチマーク(https://www.tiobe.com/tiobe-index/)によると、Rubyは今でも最も人気のあるプログラミング言語の上位15位に入っています。15位というと大したことがないように思えるかもしれませんが、世の中にはとんでもない数の言語が存在することを考えれば、そんなことはありません。Tiobeでは毎月100以上の言語を調査して、上位50位を発表しています。

また、このランキングにはRubyと同じような言語が登場しています。Go、Visual Basic、Perl、これらの言語は素晴らしく、広く利用されていますが、もう死んでいたり、あるいは死にそうになっているのでしょうか。そう思える理由は見当たりません。

次に、Rubyコミュニティの強さを考えてみましょう。先日、私たちはRubyカンファレンス(https://www.engineyard.com/blog/thoughts-on-rubyconf)に参加するために、ルイジアナ州のニューオリンズへ行ってきました。Sandi Met(https://twitter.com/sandimetz)や Chad Fowler(https://twitter.com/chadfowler)といったRubyコミュニティのオピニオンリーダーにたくさん会うことができたのは素晴らしいことでしたが、それよりも印象的だったのが、新しい人が山ほどいたことです。

Rubyカンファレンスにそれまで参加したことがなかった人々、新しくブートキャンプや大学から来た若い開発者たち、カンファレンスのたった数週間前にRubyを始めた人々、彼らはみな、自分を高めるためにカンファレンスに参加し、お気に入りのRubyについて多くのことを学び、素晴らしく、多種多様で、心地よいこのコミュニティの人々と交流していました。会場は興奮に包まれ、ともにRubyを動かす人々で溢れていました。

人がいなければコミュニティは生き残ることができません。コミュニティが生き残れない場合、コミュニティが抱えている技術は簡単に衰退してしまうでしょう。しかしRubyのコミュニティには、まだ多くの人が存在しています。

時が経ち、Rubyは目新しい技術ではなくなりました。しかし、新しいトレンドに従うのが必ずしも良いわけではありません。さまざまなプログラミング言語が登場しては去って行きますが、Javaのような言語はいまだ消え失せる兆しを見せてはいません。Rubyも同様です。

Ruby 2.5の新機能が楽しみですよね。Railsや他の技術(Trailblazer、Sinatra、Volt、Hanamiなど)の発展にも期待してやみません。

Rubyは死んでいないと私たちは心から考えています。しかも全盛期はまだこれからでしょう!

 


 

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