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第8回　XenDesktopによるデスクトップ仮想化を無償版で試す (島崎聡史) 2013年5月

今が旬！デスクトップ仮想化

　2014年4月9日、いよいよWindows XPのサポートが終了することは、おそらくIT業界に身を置く人のみならず、多くの人が耳にしているでしょう。

　それに伴い注目が高まっているソリューションがデスクトップ仮想化です。デスクトップ仮想化は、サーバー仮想化技術を用いてクライアントOSを集約し、画面や操作の情報などを利用者の端末との間でリモート転送するVDIをはじめとする様々な方式により、どこからでも同一のOS環境にリモートアクセスできるようにするソリューションです。

　この技術自体は以前からあったものですが、サーバーやストレージなど通常のクライアントのリプレイスとは異なる投資を伴うことから、タイミングが難しいと考えられるケースもありました。

　しかし、Windows XPのPCをリプレイスせざるを得なくなったこのタイミングで、単なるPCのリプレイスにとどまらず、デスクトップ仮想化への投資を検討する流れが加速しています。

気軽に試せるデスクトップ仮想化ソフトウェア

　多くのデスクトップ仮想化ソリューションは、基本的に企業を対象とした商用プロダクトですが、Citrix XenDesktopにはフリーで使用できるエディションがあるのをご存知でしょうか？

　XenDesktopには4つのエディションがあり、その中の1つであるExpressはデスクトップ仮想化環境を、10ユーザーまで無償で利用できるエディションです。XenDesktop Expressにはデスクトップ仮想化に必要な基本機能が含まれており、はじめてデスクトップ仮想化を試すのに適しています。
　また、上位エディションの評価版を利用すれば、上位エディションの豊富な機能も含めて、90日間のトライアルが可能です。
　エディションごとの機能の詳細は、リンク先のエディション比較表をご覧ください。
　XenDesktop エディション比較表

　シトリックスでは、XenDesktopによるデスクトップ仮想化を、より多くの方にスムーズに試していただけるように、今月から独習用の手順書を公開しはじめました。
　独習：Citrix 製品を構築してみよう

　まずはXenServerおよびXenDesktopの基本的な環境から始まり、1ヶ月に2～3種類程度のペースで、様々な製品の資料を公開していきますので、ぜひお試しください。

本格的に導入する前に確認しておきたい資料

　より本格的に、デスクトップ仮想化を導入する場合は、下記の資料が役に立ちます。

　XenDesktop&XenAppベストプラクティス - リファレンスガイド
　下記サイトの[製品関連情報]→[詳細情報]→[構築ガイド] から参照できます。
　http://www.citrix.co.jp/products/xendesktop/resources-and-support.html
　XenDesktopとXenAppを導入する上でのベストプラクティスがまとめられています。

まとめ

　XenDesktopは数千台規模の導入実績も多数あるソリューションですが、無償版から試せる手軽さが良いところですので、ぜひ試してみてください。

　手軽に試せるとはいえ、注意しなければいけない点として、デスクトップ仮想化はサーバー仮想化と比較すると、負荷の特性などが大きく異なる点が挙げられます。
　導入・構築にあたっては、サーバー仮想化とは異なる考え方やスキルセットが必要になりますので、XenDesktop上位エディションの機能を含めたCitrixの製品スキルを修得したい際には、ぜひこのコラムページを運営されているCTC教育サービスの研修受講もご検討ください。

　>>　Citrixの関連コース一覧