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第26回 XenAppを利用したWindowsデスクトップの配信(後編) (提供:デスクトップ仮想化ニュース) 2014年5月

コントロールレイヤ

 コントロールレイヤには、ホステッドアプリケーションのユーザーへの配信を制御するのに必要となるXenAppコンポーネントが含まれています。これらのコンポーネントの例としては、アクセスレイヤの節で紹介したアクセスコントローラーコンポーネントが挙げられます。コントロールレイヤ内にあるXenAppコンポーネントの中には、ハイパーバイザーの特定のクラスタまたはプールにリンクされるものもあれば、全体的な構成に関連するものもあります。

 インフラストラクチャーの制御:WWCOでは、500名のユーザー向けの配備で、同社の既存のインフラストラクチャーコンポーネントの多くを活用することができました。このようなアプローチを採用することで、全体的なソリューションのコストと複雑性を削減すると同時に、ソリューションの配備を迅速化することが可能となりました。

  • Active Directory:XenAppはActive Directoryを使用して、ユーザーおよびデバイスの両方に関する認証やポリシー実施を行います。WWCOでは、同社の既存のActive Directory 2008 R2環境を利用して本ソリューションを実装しました。
  • SQL Serverデータベース:このデータベースは、すべての構成セッションと利用情報を格納することにより、全体的なXenAppファーム向けの基盤を提供します。StoreFront Servicesでも、アプリケーション同期機能を提供するためにSQL Serverデータベースが必要となります。WWCOは、XenAppファームとStoreFront Servicesで使用されるSQL Server 2008 R2のミラーサーバーを保有しています。このミラーサーバーは、高可用性を確保するためのwitness(ウィットネス)サーバーとして構成されています。
  • License Server:Citrix License Serverは、XenAppのすべてのコンポーネントのライセンスを管理します。License Serverには、同サーバーが利用不可になった場合に30日間の猶予期間が与えられます。この猶予期間があることで、License Serverのクラスタリングによりもたらされる複雑性を低下できます。WWCOのXenApp環境では、単一の仮想License Serverを使用しています。このLicense Serverが利用不可になった場合、WWCOは当該VMのバックアップコピーへと戻ることができます。

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  • コントロールホスト:WWCO社のソリューション設計のすべてのコンポーネントを仮想化することは、リソースの効率性を高める上で不可欠であり、これによりハードウェアコストの削減、フェイルオーバー保護の改善、システム管理の簡素化を実現できます。XenAppは、3つの主要なハイパーバイザー(Microsoft® Hyper-V®、Citrix XenServer®、VMware® vSphere®)のすべてでサポートされていますが、WWCOはHyper-Vをハイパーバイザーとして選択し、インフラストラクチャーコンポーネントをサポートするためにデータセンター内で2つのHyper-Vクラスタを作成しています。クラスタのうちの1つはインフラストラクチャーサーバー用であり、もう1つはXenAppサーバー用です。
ハードウェアレイヤ

 WWCO社では、XenAppと関連するインフラストラクチャーコンポーネントをサポートするために、以下に示すサーバー構成およびハードウェア仕様を選択しました。

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管理と運用

 シトリックスは、サーバー、ファーム、パブリッシュされたアプリケーション、ホステッドデスクトップ、接続を管理するための総合的なツールセットを提供します。シトリックスが提供する管理コンソールは、拡張により数千名のユーザーをサポートできることが実証されています。WWCO社の環境では、XenAppの[Start]メニュー上に配置されている[Citrix program]グループにアクセスすることで、すべてのツールを起動できます。

  • デリバリーサービスコンソール:Microsoft Management Console(MMC)に切り替えるためのツールであり、WWCOでは、このコンソールを使用することでサーバー、サーバーファーム、パブリッシュされたリソース、セッションの設定やモニタリングが行えます。また、同社のITチームは、ポリシーやプリンタの設定、Citrix Receiverクライアントのデスクトップアクセスの設定、トラブルシューティング情報の検索も行えます。さらに、WWCOでは、負荷分散の管理、ファーム内の問題の診断、シトリックス製品に関するホットフィックス情報の表示、管理上の変更のトラッキングも行えます。
  • ライセンス管理コンソール:WWCOでは、このコンソールを使用して、同社が保有しているシトリックスソフトウェアライセンスの管理とトラッキングを行います。
  • Citrix SSLリレー設定ツール:WWCOでは、このツールを使用して、StoreFront Servicesを実行しているサーバーとそのXenAppファーム間の通信を保護します。
  • シャドウタスクバー:このツールを使用してセッションをシャドウ化すると、ユーザーは他のユーザーのセッションのリモート表示やリモート制御が行えます。WWCO社のITチームは、シャドウツールバーを使用して、セッションをシャドウ化し、シャドウ化された複数のセッション間での切り替えを行います。
  • SpeedScreen遅延短縮マネージャー:このツールを使用すると、ローカルテキストエコーやその他の機能を設定することにより、低速ネットワーク上でのユーザーエクスペリエンスを改善できます。
  • XenAppトラブルシューティングツール:Citrix Auto Supportは、シトリックス環境向けの無料のオンライントラブルシューティングプラットフォームです。Citrix Auto Supportを使うと、ログファイルの迅速な分析、環境のプロファイリング、既知の問題のスキャン、ソリューションに関するカスタマイズされた助言の提供などが行えます。Citrix Auto Supportにログファイルをアップロードするには、このサイトにアクセスします。
まとめ

 シトリックスは、複数の戦略的なSoC搭載シンクライアントベンダーと提携することで、高性能で低コストのシンクライアントを含む、コスト効果の高い完全なデスクトップ仮想化ソリューションを提供しています。また、シトリックスは複数のデバイスメーカーと協力することで、各メーカーが提供する低コストのSoC搭載シンクライアントがシトリックスの提供するデスクトップ仮想化テクノロジーを内蔵していることを認定しています。低コストのHDX対応SoC搭載シンクライアントをXenAppによる高性能のデスクトップ仮想化と組み合わせることで、従来型のPC更新に代わる、堅牢でコスト効果の高いソリューションを提供できます。

付録

 プロセスの概要

 XenApp上でパブリッシュされているデスクトップやアプリケーションにアクセスするための通信フローを以下に示します。

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