IT・技術研修ならCTC教育サービス

サイト内検索 企業情報 サイトマップ

研修コース検索

コラム

VMware 海外動向

CTC 教育サービス

 [IT研修]注目キーワード   Python  UiPath(RPA)  最新技術動向  Microsoft Azure  Docker  Kubernetes 

第64回 KubernetesやコンテナでVMwareの仮想化を選択する理由 (野田貴子) 2021年3月

こんにちはー。野田貴子です。今回も英語が苦手な方向けに海外の人気コラムを意訳したものをご紹介します。
VMwareの研修を検討されている方は、2019年にVMware社『VMware Education Partner of the year 2019』『VMware Certified Instructor Award 2019』のダブル受賞となった、実績も受賞歴も豊富なCTC教育サービスにどうぞ!
※VMware研修コース (https://www.school.ctc-g.co.jp/vmware/index.html)

--

過去20年以上の間に、仮想化は、パブリッククラウド上のものも含めて、何億ものアプリケーションのインフラを構成するスタンダードな技術になりました。仮想化が勝利を収めた理由は、物理的なハードウェアよりも強力な抽象化を提供し、より良い利用、管理、自動化、セキュリティを可能にしたことです。しかし、どのような新しいテクノロジーの導入においても、過去の思い込みに疑問を持ち、過去の疑問を考え直すのは当然のことです。Kubernetesとコンテナに関しては、ベアメタルと仮想化インフラのどちらを使用するのが望ましいか、という質問を何度か受けたことがあります。

ベアメタル(実際には「ホストOSとしてのLinux」)には次のような議論があります。「Kubernetesやコンテナ化には、プロセスの分離やアプリケーションのパッケージ化・抽象化といった仮想化の基本的な特性がある。仮想化は複雑さやオーバーヘッドが生じる不要なレイヤーであるため、仮想化レイヤーを削除して"単純化"することが正しい解決策である」。確かにこの議論には魅力的な部分があります。しかしこの議論は、システムの回復力や可用性、エンドツーエンドのセキュリティ、運用管理などの問題を解決しなければならないことを見逃しています。世の中の組織が直面している問題は、これらの必須機能をどのようにして備えるかということです。インフラに組み込むのか、それともインフラの上に構築されたカスタムソリューションを作成するのか、ということです。

私たちVMwareは、ベアメタルと仮想化の対立問題を取り上げるのではなく、"より良い"インフラを構築することが正しい答えであると強く感じています。確かに、より良いインフラには仮想化が含まれていますが、それだけではありません。より良いインフラとは、本番環境でKubernetesを実行するために必要なすべてを提供するインフラを意味します。つまり、分化されていない手間がかかる作業を気にする必要がなく、代わりにビジネス価値の創造に集中できるということです。より良いインフラとは、より良いKubernetesを意味します。

昨年、私たちはVMware Cloud Foundation with TanzuvSphere with Tanzuをリリースしました。これらの製品ではKubernetesをVMware Cloud FoundationとvSphereそれぞれに深く統合しており、エンタープライズ級のKubernetesネイティブプラットフォームとなっています。これにより、最新のKubernetesベースのアプリケーションを従来のVMベースのアプリケーションと並べて実行し、VMwareのインフラの強力な機能をすべて活用できるようになります。これはより優れたインフラであり、後述するようにより優れたKubernetesを提供しています。

より簡単なオペレーター作業

ほとんどのワークロードがすでに最適に動作しているVMwareインフラ上で、みなさんがすでに持っているvSphereエコシステムのツールやスキルを使用して、コンテナ化されたアプリケーションを迅速に実行し始めることができます。VMwareの仮想化は、従来のアプリケーションとコンテナ化されたアプリケーションを単一のプラットフォーム上で統合することで、ハードウェア管理の複雑さを解消し、管理を容易にします。また、Kubernetesクラスタの導入や継続的な"Day 2"オペレーション(バックアップ、移行、パッチ適用、監視など)を自動化することで、運用上のオーバーヘッドを大幅に削減することができます。"インフラが少ない"モデルでは、これらの問題に対するソリューションはカスタムビルドする必要があり、価値を生み出すまでの時間が遅くなり、コストが増加してしまいます。

より良い開発者体験

開発者は、統一されたネイティブなKubernetes APIを介してVMwareインフラ全体にセルフサービスでアクセスできるようになります。コマンドラインあるいは任意のツールを使用してDeclarative Configurationの設定を行うことで、K8sポッド、ネームスペース、クラスタ、VM、さらにはデータベースやS3対応のオブジェクトストレージなどの開発者向けサービスを迅速にプロビジョニングして、最新のアプリケーションを構築することができます。仮想化レイヤーは、より優れた柔軟性とワークロードのモバイル性、API主導の自動化、開発者のセルフサービスアクセスをサポートするスピードを提供します。

より高い回復力

VMwareの仮想化は、回復機能の問題をシームレスに処理します。この機能は通常、Kubernetes自身が問題を検出する前に障害や問題のあるKubernetesノードを再起動します。この機能はサーバ、Kubernetes VM、そしてネットワーク接続を監視するための成熟したハートビートやパーティション検出メカニズムを利用して、Kubernetesコントロールプレーンの可用性を提供し、障害が発生した場合の迅速なリカバリを可能にします(Kubernetesコントロールプレーンの問題は、インフラが"少ない"環境では特に運用面で困難となります!)。 事前の障害検知、ライブのマイグレーション、自動ロードバランシング、インフラ障害による再起動、可用性の高いストレージにより、サービスの中断やパフォーマンスへの影響を防ぐことができるようになります。これは、データベースやKubernetesコントロールプレーンなど、最も要求の厳しいクリティカルでステートフルなワークロードではさらに重要なポイントです。

より高いセキュリティー

VMwareの仮想化は、Kubernetesクラスタやネームスペースでのハードウェアレベルの分離、さらにはポッドレベルでの分離を実現します(最適なアプローチはユーザーが決定します)。また、VMware のインフラでは、多数の小さなKubernetesクラスタのパターンを可能にし、障害ドメインを減らして真のマルチテナント分離を実現します。クラスターを小さくすると爆発半径が小さくなります。つまり、1つのクラスターに問題があっても、その小さなクラスター内のポッドにしか影響を与えず、より広い環境には影響を与えません。さらに、クラスタが小さいということは、それぞれの開発者や環境(テスト、ステージング、本番環境)がそれぞれ独自のクラスタを持つことができるということであり、他のチームに悪影響を及ぼすリスクを取らずに、独自のCRDやオペレータをインストールすることができます。

より高いパフォーマンス

VMwareの仮想化は、強力なリソース管理とNUMA最適化により、仮想化のオーバーヘッドを補うことで、ベアメタルを上回るほどの素晴らしいパフォーマンスを実現します。vSAN Direct Configuration™ は、直接連結されたストレージハードウェアに直接アクセスできるようにすることで、パフォーマンスを重視するステートフルなアプリケーションを強化します。vSphere Distributed Resource Scheduler(DRS)は、ユーザーに意識させることなくクラスタ内のあらゆるワークロードの効率性とパフォーマンスをバランスを取ることで、リソースの無駄や競合を削減し、基盤となるインフラのリソース利用率を高めます。

より少ないトータルコスト

インフラが"少ない"環境を作る根拠の1つは、全体的なコストの削減です。しかし、VMwareのインフラは、リソース利用率の向上によるCapExの節約と、管理の簡素化によるOpExの節約により、全体的なTCOを最も低く抑えることができます。リソース利用率の向上は、KubernetesとVMwareインフラの両方でリソース管理とオーバーコミットメントを可能にすることで実現します。アプリケーションの管理に(ポッドのリクエスト、制限、優先度経由で)Kubernetesを使用し、Kubernetesクラスタの管理に(リソースプールとDRS経由で)VMwareインフラを使用することで、最大3倍のリソース利用率を実現すると同時に、パフォーマンスを向上させることができるのです! さらに、デプロイ、パッチ、監視など、カスタムソリューションの実装コストを押し上げる可能性のある機能の多くをVMwareがデフォルトで処理します。

以上の理由から、もしみなさんがKubernetesやクラウドネイティブアプリケーションを構築して実行するためのVMwareインフラをまだご覧になっていない場合は、今すぐチェックしてみてください。

より詳しく知りたい方へ:

なぜvSphereでKubernetesを使用するのかに関する5つの答え

vSphere with Tanzuの無料体験

※引用元
  https://blogs.vmware.com/vsphere/2021/01/why-choose-vmware-virtualization-kubernetes-containers.html

※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。

 


 

 [IT研修]注目キーワード   Python  UiPath(RPA)  最新技術動向  Microsoft Azure  Docker  Kubernetes