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第84回 vSphere 8 Update 1 のご紹介 (野田貴子) 2023年4月

こんにちはー。野田貴子です。今回も英語が苦手な方向けに海外の人気コラムを意訳したものをご紹介します。 CTC教育サービスはVMwareのAWARD『VMware Learning Partner of the year 2021』と『VMware Certified Instructor Award 2021』ダブル受賞をしていていることからも高い評価を受けている研修を実施していると言えると思います。VMwareの研修に興味がある方は受賞と経験豊富なCTC教育サービスにご依頼ください! ※VMware研修コース (https://www.school.ctc-g.co.jp/vmware/index.html)

さて今回ご紹介する海外コラムの意訳を以下でご紹介します。興味がある方はぜひご覧ください。


昨年、従来および将来のアプリケーションのためのエンタープライズワークロードプラットフォームであるvSphere 8を発表し、その後vShere 8のGA版を2022年11月にリリースしました。そして今回は、vSphere 8 Update 1のリリースを発表します。本リリースには、管理者の運用効率の向上、ハイエンドなAI/機械学習ワークロードの性能向上、環境全体のセキュリティ強化のメリットがあります。今四半期の最終月である4月にvSphere 8 Update 1のIA版をリリースし、その後GA版をリリースする予定です。このフローはVMwareの新しいリリースモデル(IA/GAモデル)に基づいております。

vSphere 8 Update 1は、以下の3つの重要な領域において、利用者の価値を高めます。

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運用効率の向上

IT管理者は、環境を維持するために多くの反復的な作業を行う必要があります。健全なインフラストラクチャを維持するためには、ホストやクラスタの設定、アップデート、アップグレードなどを行っていく必要がありますが、これらの作業はミッションクリティカルなワークロードを実行するための貴重な時間とリソースを奪ってしまいます。vSphere 8 Update 1のリリースでは、これらの運用の負担を軽減し、効率性を高めるための機能が追加されました。以下に、いくつかの主要な機能をご紹介します。

  • VMware vSphere® Configuration ProfilesTM:
    • この機能はvSphere 8でテクノロジープレビューとして導入されましたが、プレビューを終えてUpdate 1で完全にサポートされました。JSONファイルを使用した宣言型モデルで簡単にホストのライフサイクル管理を行えるようになったため、管理者の手作業と時間が大幅に削減されます。希望するホスト構成、コンプライアンス、ドリフト修正、セキュリティ標準の管理を、クラスターレベルでシームレスに実現できるようになっています。新しいクラスタを作成する際には、クラスタ全体のホスト構成を簡単にコピーすることができます。
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  • VMware SkylineTM Health DiagnosticsTMとVMware vCenter®の統合:
    • Skyline Health Diagnosticsは、VMwareのセルフサービス診断プラットフォームです。管理者が問題を診断し、障害を解決し、ヘルスチェックを自動的にスケジュールして実行できるようになります。管理者はVMwareのサポートに相談しなくとも、このツールを使って問題のトラブルシューティングを行うことができます。Update 1でSkyline Health DiagnosticsはvCenterと統合され、管理者が簡単にアクセスできるようになりました。つまり、作業時間を節約し、ワークロード、ESXi、vCenterの可用性を向上させることができます。
  • 異なるvGPUプロファイルを同一 GPU上に:
    • Update 1では、同じ物理GPU上のvGPUに、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)、コンピュート、グラフィックスなど、異なるアプリケーションタイプを割り当てることができるようになりました。これにより、管理者はGPUの利用率を向上させ、GPUにおけるワークロードの断片化を減らし、コストを削減することができるようになります。
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  • vSphere Green Metrics:
    • vSphere 8では、ホストレベルでワークロードやインフラストラクチャの運用によって消費される電力を管理者が追跡できるvSphere Green Metricsが導入されていました。Update 1ではこの機能を強化し、VMレベルの消費電力を提供します。管理者は、ワークロードの消費電力をVMレベルで監視、最適化できるようになるため、組織の環境、社会、ガバナンス(ESG)目標に貢献することができます。
ワークロードの性能向上

世の企業はAIや機械学習のワークロードのパフォーマンスを向上させるために日々増えていくコストに直面しています。AIや機械学習のワークロードのサイズが増え続けており、GPUの利用量も爆発的に増え続けています。つまり、GPUに対する需要が同じように増加しています。

  • NVIDIA NVSwitchのサポート:
    • vSphere 8 Update 1では、ホストごとに最大8個、同じVMごとに最大8個のGPUを接続するNVIDIA NVSwitch(Hopper上のNVLinkで上下とも最大速度900GB/s)のサポートにより、AIや機械学習のアプリケーションのパフォーマンスを劇的に高速化しています。
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セキュリティ強化

今日の世の企業は増大するセキュリティリスクにも直面しています。セキュリティを維持することは時間がかかります。vSphereにはいくつかのセキュリティ機能が搭載されていますが、Update 1では、以下の機能によりミッションクリティカルなワークロードのセキュリティが強化されています。

  • vCenterのOkta連携ID管理:
    • Update 1では、vCenterがサポートするサードパーティーのIDプロバイダーとして、従来のActive Directory、OpenLDAP、Active Directory Federation Services(ADFS)に加え、Oktaが追加されました。Oktaを使用すれば管理者は、vCenterとNSX Managerの両方に一度にログインできます。 また、Oktaによる多要素認証も有効化できます。この機能により、皆さまの環境の効率とセキュリティの両方を向上させることができます。
  • VMの耐障害性をvTPMでサポート:
    • 耐障害性(フォールトトレランス)とは、VMに障害が発生した場合に、あらかじめ用意しておいた別のコピーVMに迅速に切り替えられるようにすることで、VMの継続的な可用性を実現するものです。今回、VMの耐障害性がvTPMモジュールを使ってサポートされました。この機能により、管理者はミッションクリティカルなVMの継続的な可用性とセキュリティを実現することができます。
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  • TPM 2.0チップを搭載したサーバーでのESXi Quick Bootのサポート:
    • Quick Bootはパッチ適用やアップグレードなどのライフサイクル管理活動で使用され、時間を大幅に節約できます。Update 1では、TPM 2.0を無効にしなくてもクイックブートできるようになりました。よって、管理者のライフサイクル管理時間を短縮し、セキュリティギャップをなくすことができます。
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次のステップ

今回の記事ではvShere Update 1の主要な機能を紹介しましたが、他にも多くの改善点があります。

さらにvSphereを使いこなしたい方は、以下の有用なリソースをご覧ください。

  1. vsphere.com
  2. vSphere 8 Update 1 技術概要ブログ
  3. vSphereの無料トライアル

※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
原文:https://blogs.vmware.com/vsphere/2023/03/announcing-vsphere-8-update-1.html

 


 

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