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第80回 「Python」という言葉が指す3つの意味 (菱沼佑香) 2026年9月24日公開

こんにちは、菱沼です。
今回も「きれいなPythonプログラミング(マイナビ出版)」という書籍を利用して学習します。

前回は、変数の中身をシンプルに確認する方法を学びました。
今回から新しい章に入ります。この章ではPythonにおける用語の一般的な意味や使われ方を整理するようです。初回のお題は「Python」です。

用語の意味で議論するらしい。

プロなエンジニアでは全くない私からすると、エンジニアはプログラミング関連の用語に対してほぼ共通の認識を持っているだろうというイメージを持ってきましたが、書籍の著者によればエンジニアが複数人いれば用語の意味に関する議論的なものが案外起きがちだそうです。まあ、言われてみれば、人によっては言葉の解釈というか理解するための言葉への落とし込みは多少違うのかも、と思ってはみますが、意外とそんなものらしいです。

そこでこの7章では、Python用語において、似た表現をされるものの比較を主に解説しつつ、一般的な意味や使われ方の整理をするという目的があるようです。とはいっても、あくまで一般的なレベル感であり、特殊・例外的なケースの想定は除くそうなので、ケースバイケースなこともあるのかもしれません。
その辺は現場でお話合い頂くとして、そもそも公式的にはどういう定義なのかをきっちり知りたいという方は、公式ドキュメントを参照ください。
用語集/Python公式ドキュメント

というわけで、一つずつ項目を確認していきたいと思います。

「Python」という言葉がその時に指す意味

最初に説明されるのは、「Python」という言葉自体です。
「Python」という言葉が使われるときの状況によっては実際には細かく意味が異なっていることがあります。
この節を読んでみると大体3つに分けられましたので、項目に引用+補足を付ける形で書いていきます。

  • 実行に関するPython
    引用:「Pythonがプログラムを実行する」とか「Pythonが例外を発生させる」と言うとき、それはPythonインタープリターを意味し、.pyファイルのテキストを読んでその指示を実行する実際のソフトウェアのことを指します。

    補足:Python言語を使ってプログラミング→保存する(.pyファイル)→.pyファイルを実行する、という流れでプログラムを作って動かすわけですが、このとき、「Pythonを動かす」と言うことありませんか?この場合の「Python」はプログラミング言語そのものではなく、Pythonで書かれたプログラムを読み取り、実行するソフトウェア(インタープリター)を指しています。

  • 実装を指すPython
    引用:「Pythonインタープリター」というときは、ほとんどの場合、Python Software Foundationによって管理されているCPythonのことを指します。CPythonはC言語で書かれていますが、JythonはJavaで書かれており、Javaプログラムと相互運用可能なPythonスクリプトを実行することができます。プログラムの実行に合わせてコンパイルするPythonの実行時コンパイラーであるPyPyはPythonで書かれています。

    補足:Pythonには、実はいくつかの実装があります。代表例としては本文にもあるようにCPython、Jython、PyPyがありますが、それ以外にもIronPythonと呼ばれるものなどもあります。ただ、一般的に「Python」と言われた場合、多くはPSF(Python Software Foundation)が管理・支援しているCPythonを指しています。
    ちなみに、いくつかの種類があるといっても、一般的なPythonコードであれば、基本的にはコードの書き方に差はなく、Python言語のルールに基づいて記述されるそうです。ただ、それぞれで仕組みや得意分野の違い、ライブラリの互換性の問題で使えるものと使えないものがあるという違いはあるようです。

  • プログラミング言語を指すPython
    引用:これらの実装はPythonで書かれたソースコードを実行します。ここでの「Python」という言葉は、「これはPythonのプログラムです」や「私はPythonを学んでいます」と言うときの言葉です。

    補足:これは実行だのなんだの関係なく、単純にどの言語かを指すときに使われるPythonという言葉になります。

実装による違い

引用:理想的には、どのPythonインタープリターでもPython言語で書かれたソースコードを実行することができますが、現実の世界ではインタープリターによって若干の非互換性や違いがあります。CPythonはPython言語の参照実装と呼ばれていますが、それはCPythonと他のインタープリターがPythonコードをどのように解釈するかに違いがある場合、CPythonの動作が正統的で正しいと考えられるからです。

補足:インタープリターという言葉自体は「プログラムを翻訳して実行するソフトウェア全般」のことを指しますので、CPythonだけのものではなく、他のPythonでも使用できます。
もともとグイド氏が作った「Python」が指しているのは、現在のCPythonの原型となるもので、当初はただ「Python」と呼ばれていました。その後、ユーザーが広がるうちに、Javaや.NET上でPythonを動かしたい、あるいは高速化したいといった要望が出てきて、実装がわけられ、JythonやPyPyなどができていったという流れだそう。
とはいえ、本文にもあるように、一般的なPython環境ではCPythonが使われていることが多いため、「Pythonインタープリター」と言えばCPythonを指して話していることがほとんどです。

まとめ

普段、何気なく「Python」という一言で済ませてしまいがちです。が、実際にはその時々の状況によってPythonという言葉が「プログラミング言語」のことなのか、「インタープリター」のことなのか、「実装」のことなのかで変わることがあります。これを意識しておくと、技術書や公式ドキュメントも読みやすくなるかもしれませんね。

ところで...個人的には「実装」という言葉だけはいまだに慣れません...。例えば、実装って「ログイン機能を実装する」とか、機能を作って付ける的な使われ方が多いように思うのです。そんな中、「Pythonには複数の実装があります」と言われると、一瞬「え?何を実装したの?」と頭の中で変換が入って混乱してしまうのです...。もちろん、この章を読めば、Pythonの実装の意味は「Pythonという言語を動かすソフトウェアのこと」だと分かりはしますが...。混乱しません?私だけじゃないことを祈りたいと思います。

というわけで、今回は「Python」という言葉が指す3つの意味について改めて考えるという機会になりました。意識せず使っていた言葉を整理できたと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。

 

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