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第40回 GitとGitHubをどこから教えるか 基礎学習から実務につなげる新人エンジニア教育 (穂苅 智哉) 2026年9月25日公開

新人エンジニアの教育や、開発部門へ異動してきた人の立ち上がりを考えるとき、何から教えるべきかで迷うことは少なくありません。プログラミング言語やクラウドの知識はもちろん大切ですが、その前に土台として押さえておきたいのが、GitとGitHubです。

この基礎があいまいなままでは、個人で作業はできても、チームで安全に開発を進める力はなかなか育ちません。今は生成AIや開発支援ツールの活用が広がっていますが、だからこそなおさら、変更履歴を残し、作業を共有し、レビューを前提に進める基本動作の重要性が出てくるのです。新人の立ち上がりを早めたい企業ほど、GitとGitHubをどの段階で学ばせるかを、あらためて見直す価値があるのではないでしょうか。

新人エンジニア教育で Git と GitHub を早い段階から学ぶべき理由

新人教育でGitとGitHubを早めに扱うべき理由は、「単に便利なツールだから」だけではありません。開発現場では、何を作るかと同じくらい、変更をどう記録し、どう共有し、どうレビューできる状態にしておくかが重視されます。本人が丁寧に作業していても、履歴の残し方や共有の仕方が分からなければ、「どこを変えたのか分からない」「戻したいのに戻せない」「レビューの起点がつくれない」といった問題が起こりやすくなります。

しかも近年は、一人で完結する開発よりも、複数人で前提をそろえながら進める開発が当たり前になっています。GitHubの公式発信(※1)によれば、過去1年間で3,600万人を超える新しい開発者が加わり、月平均4,320万件のPull Requestがマージされたとされています。
共同開発が広がるほど、変更履歴の扱い方やレビューの流れを最初に学ぶ意味は大きくなります。新人や異動者が現場で戸惑いやすいのも、高度な実装より、こうした基本動作であることが少なくありません。だからこそ、現場に出てから何となく覚えるのではなく、教育の段階で共通ルールとして身につけておくことが大切です。

(※1) https://github.blog/news-insights/octoverse/octoverse-a-new-developer-joins-github-every-second-as-ai-leads-typescript-to-1/

Git初心者の基礎学習で押さえたい Git と GitHub の役割

ここで大切なのは、コマンドを覚えることよりも、GitとGitHubの役割をきちんと切り分けて理解することです。Gitは、変更履歴を管理するための仕組みです。いつ、何を、なぜ変えたのかを残せるため、後から見直したり、問題が起きたときに以前の状態へ戻したりしやすくなります。一方のGitHubは、その履歴をチームで共有し、レビューや承認の流れに乗せるための場です。

初心者がつまずきやすいのは、専門用語そのものの難しさより、言葉と作業の関係が見えにくいことです。ブランチは作業を分けるための仕組み、マージは変更を統合する作業、競合解消は同じ箇所に複数の変更が入ったときの調整、Pull Requestは変更内容を確認してもらうための依頼です。こうした言葉は、知識として知るだけでは定着しません。実際の流れの中で手を動かしながら理解することで、はじめて実務と結びついてきます。

基礎学習を実務につなげるなら GitHubではじめるGit入門から始める

これらの基礎を実務につなげるには、用語の説明だけで終わらず、実際の手順を自分の手でたどれる研修を選ぶことが欠かせません。このコラムを連載しているCTC教育サービスの「GitHubではじめるGit入門」(※2)は、GitやGitHubを初めて使う人に向けて、基礎からチーム開発の流れまでを2日間で学べる新コースです。バージョン管理の考え方から、リポジトリ作成、変更記録、ブランチ、マージ、競合解消、GitHubを使ったPull RequestやGitHub Flowによるチーム開発までを、演習を通して段階的に学べる内容になっています。

人事や教育担当者にとっては、現場配属前の共通基盤づくりとして位置づけやすく、技術部門の責任者にとっても、チーム開発の基本を無理なくそろえる入口として活用しやすい内容です。さらに、基礎を固めた後にGitHubの機能理解や認定資格対応まで視野を広げたい場合には、「GitHubの基礎」(※3)という発展的な学習先も選択肢に入ってきます。最初の一歩でつまずかせないことは、その後の成長速度を大きく左右します。だからこそ、GitとGitHubをどこから教えるかを丁寧に考えることが、新人エンジニア教育の質を高める近道になるのではないでしょうか。

(※2) https://www.school.ctc-g.co.jp/course/NE401.html
(※3) https://www.school.ctc-g.co.jp/course/P500.html

【おすすめコース】
▼GitHubではじめるGit入門 ~Gitの基本操作からGitHubを活用したチーム開発まで、演習を通して学ぶ~
https://www.school.ctc-g.co.jp/course/NE401.html

 

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