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第28回 NAS仮想マシンの構築 (志茂吉建) 2014年3月

 前回に引き続きESXi on ESXiの環境を整備していきたいと思います。

 NAS仮想マシンを構築します。以前の記事の「仮想化環境で利用するのに便利なオープンソース」のストレージ編で紹介したストレージアプライアンスを利用することも可能ですが、今回はオーソドックスにLinuxベースのNFSサーバを構築したいと思います。

作業手順の確認

 NFSサーバの構築手順は以下の通りです。OSはCentOSを利用したいと思います。手順に沿ってポイントを記載します。

  1. 仮想マシンの作成
  2. OSのインストール
  3. NFSサーバのインストール
  4. ボリュームの作成
  5. ボリュームの共有
仮想マシンの作成

 vCenter上などで仮想マシンを作成してください。構成情報は以下の通りとします。

項目 設定値
CPU 1vCPU
RAM 1024kb
NIC 1つ
HDD 20GB(OS用)
HDD 100GB以上(NFS共有)
OSのインストール

 OSをインストールします。ISOイメージをマウントして仮想マシンを起動してOSをインストールしてください。インストールする手順は省略しますが、インストールするパッケージは「Minimal」で問題ありません。

設定の変更

 OSのインストール後、Firewallとselinuxを無効にします。設定後は、リブートしてください。

# chkconfig iptables off
# chkconfig ip6tables off
# cat /etc/sysconfi/selinux | sed 's/SELINUX=enforcing/
SELINUX=disabled/g' > /etc/sysconfig/selinux
OSのアップデート

 インストールしたOSを最新版に更新します。VMware Toolsのインストールに必要です。

# yum -y update
開発ツールのインストール

 VMware Toolsのインストールに必要な開発ツール群をインストールします。

# yum -y groupinstall "Development Tools"
VMware Toolsのインストール

 VMware Toolsをインストールします。手順は以下のURLを参照してください。
 http://sorawohikisake.blogspot.jp/2013/02/centosvmware-tools.html

NFSサーバのインストール

 NFSサーバのインストールを実施します。

# yum -y groupinstall "NFS file server"
ボリュームの作成

パーティションの設定

 「parted」というコマンドでパーティションを設定します。以下の例では、/dev/sdbに容量いっぱいパーティションを設定しています。

# yum -y install parted
# parted /dev/sdb
(parted) mklabel
新しいディスクラベル? gpt
(parted) mkpart
パーティションの名前?  []?
ファイルシステムの種類?  [ext2]? ext4
開始? 0
終了? -0
(parted) quit

ファイルシステム作成

 先ほど設定したパーティション上にファイルシステムを設定します。ファイルシステムはext4とします。

# mkfs -t ext4 /dev/sdb1

マウント

 ファイルシステムをマウントします。

# mkdir /exports/vol01
# mount -t ext3 /dev/sdb1 /exports/vol01
ボリュームの共有

 /etc/exportsに以下の内容を書き込みます。

/exports/vol01 192.168.101.0/24(rw,async,wdelay,no_root_squash)
NFSサーバスタート

 以下のコマンドでNFSファイルサーバを起動します。

# service nfs start
ESXiでマウント

 作成したボリュームをESXiからマウントします。GUIからでもマウントできますが、今回はコマンドで行いたいと思います。TeraTermなどでESXiにログインしてください。なお、詳しいログイン方法については前回のコラムをご覧ください。

# esxcfg-nas -a -o 192.168.101.201 -s /exports/vol01 vol01

 以上で、NAS上のファイルシステムをNFSでマウントすることが出来ました。

 


 

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