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第74回 ドキュメンタル (藤江一博) 2017年12月

目が離せない、視聴時間無制限、エンドレス。
終わり無き戦い、アキレス・ラスト・スタンド。
アマゾンという名のジャングルで繰り広げられる猛獣たちの狂宴。
隔離された密室の中で果たして何が起こるのか。
仕込んだ武器を使い果たした後に剥き出しで裸同然の状態から脱却してどうやって闘い続けるのか。
磁石が狂った樹海の中で方角すら見失ってしまいながら、いったい何処を目指して歩き続けるのか。
これは、無法地帯で繰り広げられるプロフェッショナル達のアルティメットバトルを生態観察するものです。

 

『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』:

― イベント?
インビテーション。
― インビテートン?

意味不明の会話の後に凄惨で惨憺たる暗い未来を予感させる朱殷(しゅあん)の封筒が候補者に手渡されます。開封した便箋の書き出しには丁寧な時候の挨拶に続いて本題が綴られます。

「あなたならと思い ご案内を申し上げます。」

ダウンタウンの松本人志による企画で Amazonプライム・ビデオにて独占配信されている番組が「ドキュメンタル」です。

この「ドキュメンタル」はアマゾン独占配信の切り札となるべく「オリジナルコンテンツ」として「松本人志」を擁した企画で昨年2016年11月に番組が開始されシーズン1が放映されました。予定調和ともいうべき人気を博して2017年12月現在ではシーズン4が絶賛放映中です。

番組タイトルである「ドキュメンタル」ですが、

「ドキュメント」"Document" +「メンタル」"Mental" =「ドキュメンタル」"Documental"

というかばん語を冠したことについて主催者である松本人志の弁によれば、「メンタルな部分にスポットを当てたドキュメンタリー」として付けるのが良いだろうという事で「ドキュメンタル」に落ち着いたそうです。彼の言葉通りで番組を観て頂くと分かるのですが、お題目通りで「メンタル」が大きな割合を占める試練となっています。
番組についての松本人志のコメントは、

「メンタルな部分にスポットを当てたドキュメンタリー」
「カオス状態を作ってみたかった。」
「隠れドキュメタリアン」
「秘密のアマゾン・パーティー」
「十人の選ばれし勇者たち」
「何もなくなってから、どうするのか?」
「ゾンビ狙い」
「その都度、にゃんこスターは現れますから。」

番組オーナーの松本人志の提言では、真面目に視聴して単純に優勝者を予想するだけでなく色んな視点で番組を視聴して欲しいとのことです。視聴者一人ひとりは鑑賞の仕方は違うのでしょうから、視点を変えるだけで楽しみ方も千差万別になることでしょう。

シーズンが進むにつれてルール改訂も行われており、特に試合後半での(比喩としての)素手での殴り合いや、何もせず逃げ回り続けるといった膠着状態が多少緩和され、より洗練された試合になってきました。シーズン4が絶賛放映中ですがこちらの展開にも目が離せません。
あくまで趣向が合えばという事ですが、番組視聴をお試しなされるのも一興かと存じます。

 

『ドキュメンタルな日常』:

テレビの中だけでなく、日々行われる研修会場はまさに「ドキュメンタル」です。
密室の中に集った参加者達との戦いの場です。
当事者としては和やかな雰囲気の中で和気藹々と進行したいですし、問題が発生しても穏便に済ませたいのは山々なのですが、時には熾烈なやり取りが行われる事もあります。
それはどのような形であれ、「話す」、「聴く」どちらの立場であれ、両者の利害が一致する最終目標は「満足」であることには違いないのです。

そして目標を達成するには「メンタル」の強さが欠かせないと考えはじめています。
「笑い」とは違う側面にはなるのですが、小細工が効かず頼れるのは自分だけという追い詰められた状況下では「メンタル」が肝要なのは相違ない筈です。
メンタルが弱い筆者は直ぐに脱落してしまうので、最初から「ゾンビ狙い」で行く作戦が良いのかもしれません。

 

同様にして筆者が席を置くオフィスの執務室もまた「ドキュメンタル」の会場とも言えましょう。
日中のほとんどの時間は講義のために出払っていて閑散とした執務室なのですが、多種多様な色彩を持ち寄ったプロフェッショナルな個々人の集団ですから多様性の宝庫でして、タイミング良く執務室に集まると一瞬にして「ドキュメンタル」の会場に変貌します。

「ドキュメンタル」を視聴するという行為は、とどの詰まり日常を垣間見ること。言い換えれば、日常の我が身を省みることに他ならないのかもしれません。

 

『ファイヤー・スティック』:

「ドキュメンタル」に至るまでには数年前からの悲願がありました。

ネット配信されるコンテンツをパソコンの小さい画面ではなくてテレビ画面で普通に見たいというのが我が家の目論見だったのです。狭いながらも暖房が付いている居間に鎮座する少し大きな画面で視聴したいのです。

もっと具体的には「ネットフリックス」"Netflix" をテレビで観たかったのです(過去コラム『第39回 ハウス・オブ・カード』と『第40回 続・荒野の用心棒』で前編と後編に渡ってその顛末が書かれています。併せて御覧下さい)。

ですが、十年程前にやっとの事でとてつもない重さのブラウン管テレビを買い換えて久しく、その後釜として居間に鎮座している液晶テレビも現在となっては十分な解像度を持っていないのが現在時点の状況です。
そこで「ネットフリックス」"Netflix" をテレビで観るという野望を叶えるために、液晶テレビも既に減価償却済みと想い込んでネット配信対応の新しいテレビを購入するという動きもあったのですが、これが4Kともなると予算を完全にオーバーします。 そんな訳でこの無謀な目論見は電気屋さんで品揃えを見るだけに留まりました。家電量販店に行くその都度毎に何度も涎を垂らしながら塩漬けにしておく他に手は無かったのです。

 

それから可也の時間が経過しました。

 

ふとしたこと(たぶんTwitter)で新しい「Amazon Fire TV Stick (New モデル)」が出るというのを知ったので(実際にはAmazon Fire TVが新しいモデルだったみたいですが)、アマゾンで取り敢えず買ってみました。お試しできるほどに安かったのです。

「ファイヤー・スティック」"Fire Stick" を手に持つのは「岬大介」(演じるのは誠直也)だけなのだと思っていたのですが、まさか自分も「ファイヤー・スティック」を手にするとは四十四年前には思いも寄らないことでした。

ところで我が家にAmazon Fire TV Stick を購入した後なのですが、地上波民放テレビのコマーシャルで「Amazon Fire TV Stick」をさかんに紹介しているようです。クリスマス商戦ということもあるのでしょうが、たぶん気にしている所為で最近このコマーシャルが目に留まるのでしょう。

でも、何だか皮肉めいています。何故なら Fire TV Stick をテレビに挿してしまうと極端に地上波放送を見なくなってしまうからです。見たいコンテンツを沢山あって品揃えが充実しているのでずっと見続けてしまっています。現在ではニュース番組すらも観なくなってきてしまっています。

それほど我が家に導入した効果は大きいものでありました。

 

『のこされ島のおじい』:

実はビデオデッキ(VHS)が壊れてからは録画機器が十年以上の長い間、全く存在していませんでした。つまり全くなにも録画出来ないのでテレビではすべてがオンタイムで放送される番組のみの視聴に限定されました。この見事なまでに時代から取り残され具合は、未来少年コナンが育った「のこされ島」と同じくらい残念な感じの「昭和」な我が家だったのです。

そんな「のこされ島」ですが、「アカデミー賞授賞式」がどうしても観たくて録画機器としてハードディスク・レコーダーを遂に昨年購入しました。これは時代遅れの我が家に大きな躍進を齎しました。この恩恵はテレビの買い替えが出来なかった反動とも言い換えることが出来るでしょう。

このハードディスク・レコーダーがやって来てからは、やっと時代に追いついて「平成」になれたのです。今まで観ることが出来なかった時間帯の番組を見られる様になったことで情報量が格段に増えました。沢山録画して見切れない程に録画しまくっています。その結果、録画用途に外付けハードディスクを三台も買い足した次第です。

それから約一年経過して「Amazon Fire TV Stick」が現れました。
黒船来襲です。

松っちゃん(松本人志)による「ドキュメンタル」冒頭でのコメントでは、

「アマゾンにそんな簡単に会員になれないですもんネ。
 ジジイには無理でしょ?ジジイには無理ですもんネ。」

ところがどっこい、「のこされ島のおじい」(筆者)は既に「アマゾンプライム会員」だったのです。だから衝動買いで Fire TV Stick 買いました。お陰で「ドキュメンタル」を視聴しています。

この「Amazon Fire TV Stick」の即位によって、もはや番組録画が必要なくなりました。
これまで通り、大事で大好きな映画はいつでも観ることが出来るように保存版としてメディアで購入しますし、上映中の映画は映画館で観たいです。それら以外でこれから観たいと思うようなコンテンツは概ね「アマゾンプライム・ビデオ」や「ネットフリックス」など主要なオンデマンドの動画ストリーミングで事足りると思うのです。

黒船の寄港によって我が家の時代は一足速く次の年号「新元号(未定)」へと移り変わりました。

 

『仮面ライダーアマゾンズ』:

「ドキュメンタル」以外にも話題になったオリジナルコンテンツとしては、「仮面ライダーアマゾンズ」がAmazon プライム・ビデオで独占配信されています。昭和仮面ライダーシリーズの「仮面ライダーアマゾン」をモチーフにしたまさに「アマゾン」が独占すべきタイトルです。

「Amazon Fire TV」と「Amazon Fire TV Stick」、「ドキュメンタル」と「仮面ライダーアマゾンズ」の経過を年表に書いて整理しますと、

2015年10月 販売開始「Amazon Fire TV, Fire TV Stick」日本版
2016年04月 配信開始「仮面ライダーアマゾンズ」
2016年11月 配信開始「Amazon プライム・ビデオ」"HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル"
2017年04月 販売開始「Amazon Fire TV Stick (New モデル)」日本版
2017年04月 配信開始「仮面ライダーアマゾンズ」 シーズン2
2017年04月 新作開幕「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン2
2017年08月 新作開幕「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン3
2017年10月 販売開始「Amazon Fire TV (New モデル)」日本版
2017年12月 新作開幕「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン4

 

「(オリジナル)キラー・コンテンツ」と「コンシューマー向けハードウェア(セットトップボックス)」がちょうど両輪駆動の戦略となっている様に推移しています。

「アマゾンオリジナル」"Amazon originals" という名称のオリジナルコンテンツを提供することで加入者を寡占するという戦略はネットフリックスのそれと全く同じです。このことからも「オリジナルコンテンツ」が「キー・メイカー」(鍵職人)であることが分かります。

少し残念なのは、急に「ユーチューブ」"YouTube" が見れなくなるらしいです。購入当初は普通に視聴出来たのですが、「1/1/2018 以降からはお使いの端末では YouTube を利用できなくなりますが、...」と不気味なメッセージがテレビ画面に出てくるようになりました。
これは「アマゾン」"Amazon" と「グーグル」"Google" が喧嘩しているらしいのですが、原因は両社其々が所有するコンテンツを好敵手(ライバル)である相手のデバイスに対して制限を課していることに端を発して、更にはグーグル製デバイスが売れなくなっていることで、どうやらこの騒動になったみたいです。

この顛末はコンテンツがデバイスのガソリンであることを意味しています。
ですが、現在に至る以前からコンテンツの品揃えが肝要であるというのは誰しも分かっていた筈です。

そもそも「セットトップボックス」という放送を受信のための中継機器を介して配信されるという仕組みや機器がメインではなくてそこで配信されるコンテンツを見たいのです。その欲求を叶えたいのが目的なのです。
視聴者が気にするのはどこが販売する機器なのかではなくて何が鑑賞できるのかが本題です。ですから主役であるのは映画やテレビ番組、音楽などの配信されるコンテンツであり、それは自明でしょう。

セットトップボックスの老舗とも言える「Apple TV」のホームページでも最初に機器が登場して紹介するのではなく、そこで配信されるコンテンツの品揃えが真っ先に表示されているのはやっと気付きましたというべき顕著な傾向である様に思えます。

セットトップボックスはケーブルテレビやインターネットで動画配信が始まってから登場し始めたのですから以前からお目見えしていましたが、入手したいという気持ちになれなかったのですが、その原因は各社が機器自体の性能をアピールしていたからなのかもしれません。

唯一、欲しいと思ったのがアップルの「Apple TV」でしたが、それは「アップル」ユーザーであるので「MacBook」や「AirMac Extreme」と同じくアップルの機器で揃えたいという雰囲気それだけでした。
強いて購入理由を付けるなら「iTunes」をテレビで使うのだという付け焼刃の夢想はありましたが、わざわざテレビで観るほどの映像を持っているわけではなかったですし、音楽だけなら良いスピーカーを買うことで済んでしまいました。ですから実際には購入には至らなかったのです。

 

『死に至る病』:

「アップル」"Apple" の痛い失敗と言えば思い起こされるのは「U2」です。

2014年9月9日にリリースしたU2のアルバム「ソングス・オブ・イノセンス」"Songs of Innocence" を翌日(2014年9月10日)に「iTunesにて5億人限定で無料配信」を行いました。これは限定の意味を為さない上に「自動で購入済み」とiTunesに追加されるという所業で賛否を招く事態になりました(以前のコラム『第39回 ハウス・オブ・カード』を併せて御覧ください)。

風評はさておいて、音楽好きの筆者は「只より高いものはない」という諺で言い伝えられてきた教訓を思い出しての心配を除けば、無料配信はとても喜びました。
それに唐突に配信を決定するという発想と意思決定の速さは「見るまえに跳べ」"Leap before you look" と訓戒通りに身を持って実践したアップルという組織に感心もしました。

組織が大きくなると鈍くなるのは致命傷であり死に至る病に為り得ます。
恐竜のように体躯が巨大化すればそれを維持するだけで手一杯になるのは必然でしょうがそれでは絶滅してしまいます。
「巨象も踊る」"Who Says Elephants Can't Dance?: How I Turned Around IBM" というのは簡単に真似出来る芸当ではないように思えますが、過去には敵視していた IBM をお手本にするかのようにガレージカンパニーであった Apple は現在巨大な体躯を抱えている筈ですが、嘗てあった筈のアバンギャルドでスタイリッシュな反骨精神が幾許かは残っているのだと露呈してくれたように想えます。勇み足は決して悪い事ではないでしょう。

それにも益して凄いと思えたのは「五億人」に「全曲無料配信」をするという蛮行を適えることが出来たのは「U2」という存在が為しえたのだろうということに気が付いたのです。もし「アップル」"Apple" が音楽分野で「ザ・ビートルズ」"The Beatles" 以外での適格者ということで考えればやはり「U2」が候補者の筆頭なのでしょう。適格者を探そうとして王道のロックとしてもマッチするのはと考えるとやはり「U2」が相応しくてイメージ通りなのです。イメージ通りに事を運ぶというのは簡単には為しえないことです。

 

『ユー・アー・ロックンロール』:

そのU2の新譜「ソングス・オブ・エクスペリエンス」"Songs of Experience" がリリースされたのですが、この新作は前述の物議を醸し出した前作「ソングス・オブ・イノセンス」"Songs of Innocence" からの流れで製作されたものです。

本作では原点回帰を髣髴とさせるようなパーソナルでミニマルな展開の中に今までの経験値を凝縮した様なサウンドを展開しています。

U2 と言えば「ジ・エッジ」"The Edge" が奏でる小刻みなカッティングがエコーされて更にリバーブする独特のギターサウンドを想起されるでしょうが、本作でも封印はされてはおりませんが控え目に効果的に使われています。The Edge のギターサウンドは確かに U2 を認識するのにシンボルとなっていますし、そのメッセージ性と相俟って一時期は「アリーナ・ロック」などと賞賛(揶揄)されていたのです。ですがあまりこればかりがフィーチャーされるのは好きではないですしこの所為で寧ろ敬遠気味になっていたのは事実です。

初期のU2が「ポストパンク」"Post-Punk" ムーブメントの渦中にダブリンから登場してきた際には注目しました。ポストパンク真っ只中でリリースされたシングル「セレブレイション」"A Celebration" はシンプルなリズムで初々しく弾けるような楽曲で今でも大好きです。今回の新譜はそれに近いものをイメージさせてくれます。それは無数の経験を積んだ時間を経た上での余計な装飾を削ぎ落としたミニマルさを装っています。決して無垢な回帰ではなくて熟成したシンプルさを感じます。ファッションの上級者のようなシンプルさです。

「ソングス・オブ・エクスペリエンス」"Songs of Experience" の冒頭からそれを感じさせてくれますが、収録曲に新進気鋭のラッパー「ケンドリック・ラマー」"Kendrick Lamar" とのコラボレーションで「アメリカン・ソウル」"American Soul" という楽曲があります。
「ユー・アー・ロッケンロール(ユー・アー・ロックンロール)」"YOU ARE ROCK 'N' ROLL" とこのサビのフレーズが耳の残る程に心地良くゆっくりと繰り返してくれます。初期楽曲である「セレブレイション」"A Celebration" を想起させてくれるのです。

「ユーチューブ」"YouTube" で流れていた「アメリカン・ソウル」"American Soul" のライブ映像では、ボノが拡声器(メガホン)を持って「ユー・アー・ロッケンロール」"YOU ARE ROCK 'N' ROLL" を叫んでいました。
この雄姿はポストパンク時代に登場したウェールズのロックバンド「ジ・アラーム」"The Alarm" の「マイク・ピーターズ」"Mike Peters" を思い出させます。 「ジ・アラーム」"The Alarm" のファーストアルバム「アラーム宣言」"Declaration" は、当時に筆者が札幌に下宿していたので狸小路の「UKエジソン」"UK Edison" というレコード屋さんで輸入盤を入手しヘビーローテーションでした。大好きなバンドです。当時の音楽雑誌では良く U2 と The Alarm は見比べられたように思います。同期マイク・ピーターズにリスペクトを払い彼のスタイルをボノが上手く取り入れたのかもしれません。

「ケンドリック・ラマー」"Kendrick Lamar" のアルバム「ダム」"Damn."(2017年4月リリース)に収録されている "XXX." という曲にボノが参加して中盤のメロディーを唄っています。"American Soul" では楽曲の出だしから "XXX." と同じフレーズを唄っているのです。「アメリカン・ソウル」"American Soul" は "XXX." からのアンサーソングともなっているようです。またケンドリック・ラマーのアルバムがとてもカッコイイです。興味があれば是非、両方とも聴いてみて下さい。

 

『ユー・アンド・アイ・アー・ロックンロール』:

2017年12月1日リリースされた新譜「ソングス・オブ・エクスペリエンス」"Songs of Experience" のアルバム・ジャケットには白いシャツに短めでタイトなフォーマルを着た牧歌的な青年と少し縮れた癖毛で長い髪の女性が黒いブカブカのワンピース着ています。二人とも裸足でその二人が手を繋いでいる写真がジャケットです。女性の頭にはU2の初期アルバム・ジャケットを象徴したあの「少年」が被っていたのを想起させる「鉄兜」(ヘルメット)がありました。まるでウエディングドレスのティアラの代わりのつもりでしょうか。U2 らしい反骨精神と政治的な意味がありげでいながらも何故か素直に受け入れ易い写真がとても好印象なジャケットです。

因みにですが、被写体の二人名前は。「イーライ・ヒューソン」と「サイアン・エヴァンス」といいます。

U2 の「ボノ」"Bono" こと「ポール・デイヴィッド・ヒューソン」"Paul David Hewson" と「ジ・エッジ」"The Edge" こと「デヴィッド・ヒューウェル・エヴァンス」"David Howell Evans" の子供たちなのです。

そして前作「ソングス・オブ・イノセンス」"Songs of Innocence" のジャケットでは、U2 のドラマーである「ラリー・マレン・ジュニア」"Larry Mullen, Jr."と彼の息子が写っていました。アルバム・ジャケットがバンドメンバーによる家族写真になってきた様にも思えますが、これも実は原点回帰の雰囲気を醸し出しています。

それは、U2 初期アルバムのジャケットで象徴として存在感を誇示していたあの写真の「少年」は「ヴァージン・プルーンズ」"Virgin Prunes" の「グッギ」"Guggi" こと「デレク・ローワン」"Derek Rowen" の弟で「ピーター・ローワン」"Peter Rowen" がシンボルとしての役割を果たしていました。
"U2" と "Virgin Prunes" のメンバー達が同郷(アイルランドのダブリン出身)で幼馴染みというバンドメンバー間で深い関わりがあるのです。
検索ついでに、「少年」(ピーター・ローワン)は現在何をしているのかと探してみると立派な写真家として活動している様子です。時が経つのは早いですね。

アルバム・ジャケットが家族写真というのはロックンロールです。

一見すると家族という身近にいる大切な人を作品の表紙に映し出すというのは局所的で且つミニマルな行為であるのですが、それこそが誰しもが共鳴出来る同じ価値観であり、しかもその事を日常では忘れがちであるということを思い起こさせてくれているかの様に思えるのです。

大仰ではないミニマルこそロックンロールだと感じます。
身体一つで戦うドキュメンタルこそロックンロールです。

 

次回をお楽しみに。

 


 

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